あなたのイラストを添削します!【第2回 擬人化】

あなたのイラストを添削します!【第2回 擬人化】

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みなさんこんにちは、いちあっぷ講座編集部です。

第1回のちびキャラに続き、新しいテーマの作品を募集します。

もちろん今回も、

ゲーム業界のプロイラストレーターがあなたのイラストを添削します。

第2回目のテーマは【擬人化】

様々なものやアイデアを人物として描く擬人化

あなたの好きなものやアイデアをかっこ良く擬人化してみましょう!

参加の仕方は簡単です

〈 募集期間が終了いたしました。今回もたくさんのご応募をありがとうございました! 〉

ご応募は tensaku@ichi-up.net まで!

※今回はご応募の際は、「何を擬人化したのか、元の題材は何か」を必ず明記してください。

参考記事はこちらをご活用ください

今回の添削を担当するのは

PN:駒崎 弘

プロフィール

  • 人気ゲームタイトルに携わっている
    MUGENUPアートディレクター
  • イラストレーター
  • イラスト系イベントでの登壇経験多数

 

 

みなさんのご参加を心よりお待ちしております!

添削フィードバック

駒崎 弘
作品をたくさんご応募いただきありがとうございました。
どのキャラクターももとの要素がしっかりと絵に取り入れられていて、 選ぶのに苦戦しました・・・!

私はゲームイラストのアートディレクターをやっているので、制作現場目線で、以下の2点を添削させていただきました。

だれが見ても擬人化を描くポイントをくみとっていただけると思います。
ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです!

添削1点目

駒崎 弘
野生動物の擬人化は楽しいですね!見てオオカミというのが伝わっていて、
デフォルメも上手くできているキャラクターだったので、添削して楽しかったです。

さて、気になった点ですが、
  • 各部のパーツが画面右側に向かってなびいているように見える
  • 片足を上げているのに、もう片方は直立しているポージング
  • オオカミモチーフの少年
所感としては、走っているようなポージングや構図の方が自然で魅力的に見えるのでは??と思いました。

また、赤入れするにあたって、顔やキャラ事態の雰囲気が非常に可愛らしく魅力的なデフォルメ加減だったので各パーツやシルエットもそれに合わせて誇張気味に描いてあげると、より魅力を引き出せそうです。

① 耳・髪

耳や髪の毛も、他のパーツと同じようになびかせるとポーズに説得力がでます。
 

② 衣装

衣装のデザインはとても良いので、これくらい、各装飾を大きめに描いて目立つようにしてあげてもいいと思います。
また、毛のもこもこ感やベルト・紐など、キャラのデフォルメ感に合わせて、大きく、太く描いてあげてみてください。
 

③ 手足
手足の先などはこれぐらいボリュームをつけてあげた方が、キャラの特徴であるケモノっぽさをより強調できて、可愛くなるはずです。
 

④ ポーズ
走っているイメージになるよう、伸ばしている足先の形状を地面を蹴っているようなポージングに。

 

 

添削2点目

駒崎 弘
こちらはモチーフにとどまらず、しぐさまでを考慮して猫を連想させる描き方が考えられた一枚ですね!

この作品で気になった点は、
  • 首から胴体にかけて、中心線などがずれている印象で、
    つながり方に違和感がある
  • 胴が長く感じる
  • 下半身が、急激に太くなっていてやや不自然に感じる
  • キャラの顔も幼めの顔立ちなので、太ももにボリュームがありすぎるのもあまりイメージにそぐわない印象

① ポーズ

招き猫のポーズはよりきっちりと決めておきましょう。

 

② 耳

耳の高さを合わせるとバランスがとれて、見栄えが良くなります。


③ シルエット

しっぽは髪と同じ茶色なのでシルエットが重なってしまうと境目が分かりづらくなるため、できるだけ重ならないように注意しましょう。
 

④ 膝

膝のパース的に、足先はもう少し甲の部分が見えるのかと思います。
 

 

 

駒崎 弘
そして顔を更に細かく添削させていただきました!

① 顔のパーツ

目元・鼻・口の位置と大きさをバランスが良くなるよう調整しています。

 

目は、少し両目の間隔を広げ、高さと下瞼の角度を合わせ、目ガシラと目尻に加筆。

口は、顔の中心線から少し右にずれていたので、位置を合わせ、可愛らしさが強調されるよう大きさを変更。あと、前歯があったほうがかわいいかと思ったので、追加しています。

 

② ハイライト

髪の毛のハイライトは一本線で表現せず、丁寧に髪の束感を表現してあげることでクオリティが上がって見えます。

 

③ 猫目

猫目っぽさを強調する意味で中心にライトを加えて、縦に長い瞳孔を強調しました。

 

④ 髪

髪の毛が重たい印象だったので、細かく抜きの部分をつくり、軽いイメージを作るとともにシルエットが印象的になるよう調整しています。

まとめ

駒崎 弘
動物だけでなく、「擬人化」するときに気を付けておきたいのは、
  • モチーフにとどまらず、
    しぐさとポーズで擬人化するもののらしさを表現する
  • デザインの全体のバランスを保ちつつ、
    象徴的なパーツを思い切って強調する

また、擬人化以外にも通用する話ですが、塗り方やシルエットのちょっとした工夫で、「読みやすい」キャラクターイラストの描き方を心がけていただけると嬉しいです!