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人体の比率を覚えれば人物イラストが上手になる! アタリの取り方講座

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人体の比率を覚えれば人物イラストが上手になる! アタリの取り方講座

人物イラストを描くうえで最初に行う「アタリを取る」作業。

 

身体の骨、すなわち芯となる部分を描くアタリですが、身体全体のバランスを決める重要な工程です。

 

デッサンに違和感がある場合、原因はアタリにあります。まさに人体の根幹となる部分なので、気を抜かずしっかり描きましょう。

 

 

   

アタリの役割

アタリ

 

イラストを描くうえでのアタリの役割は、キャラクターのポーズと、身体の各パーツの大体の長さを決めることです。

 

詳細な筋肉の形はデッサンのときに描くものなので、アタリでは必要ありません。

各部位の大体の長さを決めるだけなので、丁寧に描く必要もないです。そして、一般的に見る骨のような形のアタリでなくても全く問題ありません。

人体の比率

パーツの長さと太さを決めるためには、人体の比率を知識として覚えておく必要があります。

 
アタリ

上の図は7頭身のキャラクターを参考に基本的な身体の比率を紹介しています。

 

人にはそれぞれ身長や体重に個人差があるように、描き手によってもキャラクターに個人差が生まれます。したがって、そこまで敏感になる必要はありません。

 

しかし、それに関係なく必ず覚えてほしい人体の比率がふたつあります。

1.手と腕の長さの比率

 アタリ

  • 上腕の長さは肩から腰のくびれまで(胸部と同じ長さ)
  • 前腕の長さは腰のくびれから脚の付け根まで(腰部と同じ長さ)
  • 手の長さは脚の付け根からふとももの中央あたりまで 

アタリ

どんな体格や頭身でも、この手と腕の長さの比率は変わりません。

 

裏を返せば、多少無理のある体格であっても手と腕の長さの比率が守れていれば、それらしく見えるということです。

2.手と顔の大きさの比率

アタリ

手の大きさは顔(髪の生え際からアゴまでの長さ)とほぼ一緒です。男性キャラならこれよりも多少大きくても問題ありません。特にバストアップなど近影のキャラを描くときには注意します。

 

この2点の比率を守り、自分好みの体格のアタリを描いていきましょう。

アタリを上手に描くコツ

1.見づらいパーツを「色分け」する

アタリ

アタリを描く際によく直面する問題のひとつが、難しいポーズを描くときにパーツが重なって見づらくなる点です。

 アタリ

このような場合は、重なったパーツや見づらいパーツの色を変えて描くことをオススメします。アタリが見やすくなり、作業効率アップにつながります。

 

2.アタリを取ったほうが時短につながる

 
アタリ

「アタリを描く時間がもったいない」という考えからアタリなしでデッサンを描く人がいますが、イラストを描き始めたばかりの人がアタリを描かずに人体を描き始めると、描き直しなどで多くの時間を費やすことになります。

 
アタリ

慣れないうちはアタリを最初に描くことで、結果的に短時間で、しかも正確なデッサンが描けるようになります。アタリを描くことに慣れてから、アタリ無しのデッサンに挑戦しましょう。

 

まとめ

以上の点をまとめると、

  • アタリはキャラのポーズ、そして身体の各パーツの大体の長さと太さを決める工程
  • 身体の比率、特に手と腕の長さの比率、顔と手の大きさの比率を覚える
  • 難しいポーズはパーツごとに色を変えて分かりやすくする
  • 面倒くさがらずにアタリは必ず描く

この4点に注意して描いてみてください。より正確で、より短時間にアタリが描けるようになると思います。

 

なお、もう少し詳しい情報は私の著書
『デジタルイラストの「身体」描き方事典身体パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣39』を参考にしていただければと思います。

 
アタリ

アタリに限らずデッサンの方法、身体の各パーツの細かい描き方などを網羅しています!

https://goo.gl/qmUsVo

 

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http://com.nicovideo.jp/community/co1921867

 

[著・画]松(A・TYPEcorp.)

WEBサイト http://atipe.net/

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Twitter https://twitter.com/atype55

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フリーランスのイラストレーター。

様々な絵柄を駆使し、カードゲーム「マジンボーン・データカードダス」「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」のイラストや、4コマ漫画「BIOHAZARD THE TOON」の執筆、小説の挿絵などを手がける。また、絵の描き方本『デジタルイラストの「身体」描き方事典身体パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣39』を執筆し、活動の幅を広げている。

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