絵の題材でお困りのあなた!身近な物体や生き物などを、「擬人化」してみるのはいかがですか?
「擬人化」とは、動植物や無機物を人物に見立てて、人間の性質・特徴を与える表現です。昨今「擬人化」と聞くとまさしく人の姿をしたものを思い浮かべると思いますが、元来は人間の形をしていなくても人間の要素を持っていれば「擬人化」と呼称されていました。
と、「擬人化」という言葉について簡単に説明しましたが、今回は世間一般のイメージである「見た目を人間化する!」という擬人化の手法を、私が以前に創作した「パンケーキちゃん」の作例と共に紹介させていただきます!
▼目次
1. 元になるモチーフを決める
2. そのモチーフの情報・特徴を集める
3. 擬人化しよう!
4. 配色について
5. シルエットに注目
6. まとめ
1. 元になるモチーフを決める
- 無機物
- 動物
- 現象
- 色
- 天気 etc...
図に描いた通り、人間以外の物ならなんでも対象になります。私はキャラクターを描く直前にとても美味しいパンケーキを食べたため、パンケーキを擬人化しようと考えました。
2. そのモチーフの情報・特徴を集める
- 形
- 性質
- 印象
- それがもたらす現象 etc...
ネットで調べるもよし、実際に触るのもよし!私は前述したとおり実際にパンケーキを食べた後だったので、食べた感想をそのまま活かしたいと考えました。
3. 擬人化しよう!
どのように元の情報や特徴を人間らしく表現するか考えます。もちろんラフを描きながらでも構いません。各要素を活かしつつ、設定に落とし込んであげるとキャラクター像が浮かび上がってくると思います!
4. 配色について
パンケーキの色が茶色、薄黄色、ミントの緑だったため、同じ色相環の中の彩度明度を変えた色や、色相の近いオレンジを使って全体の色幅を増やし、影色に色相の遠い紫を使うことでメリハリを付けました。
5. シルエットに注目
キャラデザの際、大きいパーツを付けてあげるとシルエットにメリハリがつき、特徴になりやすいです。例えば大きな帽子をかぶせる、獣のような大きな手足、しっぽ、三つ編みなどなど…。
子供向けアニメのキャラクターでは、ピンクのツインテールのキャラクターが多くみられますが、それぞれのシルエットが被らないよう差別化された特徴的なデザインになっています。ぜひ注目して見て下さい!
6. まとめ
以上でパンケーキちゃん、完成です!擬人化では、普段のイラスト作成以上に妄想力が必要とされます。
ここの特徴をキャラクターに反映したら可愛いだろうな~というように、気軽な発想を心がけて楽しんで描きましょう!
著・画 安田昴
フリーランスのイラストレーター。ソーシャルゲームの絵などを描きながらこちらで記事を書かせていただいてます。
CGデザイナーの経験あり。何かありましたらこちらにお願いします
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