「明確なモチーフ」に注目! ワンランク上の擬人化テクニック

「明確なモチーフ」に注目! ワンランク上の擬人化テクニック

「擬人化」とは、動植物や無機物など人ではないものを人に見立ててキャラクターを生み出すことを指します。


お絵描きサイト『pixiv』『ニコニコ静画』などでも擬人化作品は数多く投稿されており、既に挑戦したことがある方も多いかもしれません。

 

実は、たったひとつの簡単なポイント押さえるだけで元のイラスト感のイメージを損なわずに描けることをご存じですか?


今回は、こちらの「光の剣」を元に

  • 剣に宿る精霊風のキャラクター
  • 性別:女性

という設定で擬人化されたキャラクターを描いてみます。イラストの「意図」を一緒に考えてみましょう。

 

下準備:要素の整理

目に入ったものから「なんとなく描き始める」のはNG


的確なアイデアを出す為にまずは、元のイラストを正しく認識することから始めます。

印象的な要素を洗い出す

  • イラストがどんな要素、素材で構成されているのか
  • パーツを分解した際にどれが特に目立つか

を分析します。

 

イラストを見ると

  • 金×青の配色
  • 羽根
  • ワンポイント:宝石、ベルト、紋様、リング

というモチーフが印象的ですね。この中で特に目立つ物を2~3点に絞り、メインとなるモチーフを決めます

「メインモチーフ」を明確に決める、それだけ!

擬人化で必須のポイントは、実はこれだけ。すごくシンプルですね。


特に

  • イラストで最も大きく描かれているもの(画面の中で最も面積が大きいもの)
  • 繰り返して表現されているもの

は、最も重要なパーツとなるので必ずチェックしてください。

今回のイラストの場合

  • 最も大きい刃先の配色:青×金
  • 3か所取り入れられている「羽根」

が印象的なので、このふたつメインモチーフとして使います。


羽根は天使を連想させ、神聖さや美しさを表現しやすい要素なので光の剣のイメージとも合致しそうですね。

作者の意図を想像する

少し難しいテクニックですが

  • メインモチーフはどのような意図で描かれたのか
  • 作者が推したいポイントはどこか

という「作者の狙い」を意識できると、より良いイラストになります。

いざ擬人化を描く

擬人化で重視されるのは「元のビジュアルを上手くキャラクターに取り入れているか」です。

 

元のイラストと擬人化キャラの関連性を出す為に

  • メインモチーフ(羽根)の装飾を多く入れる
  • 青×金という配色を揃える

というポイントを重視して制作します。

モチーフ1:羽根のフォルムは目立たせたい部分に使う


キャラクターイラストでは、顔に視線が集まりやすいので羽根をあしらった装飾を顔回りにふんだんに取り入れました。


また、宝石部分は元の剣で使用されているグリーンとブルーをスポイトツールで抽出して使い、元イラストのアクセントとして加えました。バストアップでトリミングしても、「光の剣」の擬人化ということがわかりますね。

モチーフ2:剣の模様をパターン化

 


剣の模様を布の柄として衣装に取り入れました。

  • 青い布
  • 繰り返し使う金のモチーフ

によって、剣の配色である青×金の組み合わせを強調しました。

モチーフ3:甲冑や細部のデザインにも装飾品と配色を使う


肩当ての配色は、剣の持ち手に使われた白×金の組み合わせにしました。


こうした細かな部分を描く場合でも、元の色やデザインを積極的に入れることで全体のまとまりが出やすくなります

モチーフ4:全体の印象にも要素をプラス

最後の仕上げに

  • 背中に大きな翼
  • 装飾、フリルの一部にも羽根を意識したデザイン
  • 金×青×白のエフェクト

をプラスして、とても豪華な擬人化イラストに仕上がりました。

密度が高いイラストでも、メインモチーフ、メインカラーのふたつを抑えることで元イラストをわかりやすく連想させることができます。

その他のバリエーション

他のモチーフを使ってもOK

模様、剣の流線型のフォルム、ベルトなど印象的な他の要素をメインにしても良いですね。メインモチーフによって表現が大きく変わる点も、擬人化ならでは面白みと言えます。

注意!メインにしにくい要素

宝石は汎用性が高い素材なので、メインにすると個性が出しにくいです。アクセントとして使うなど、使用する部分を限定しましょう。是非、素敵な擬人化イラストを制作してみてくださいね。

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