セクシー感が出る塗り方はS字にあり!肌の塗り方講座

セクシー感が出る塗り方はS字にあり!肌の塗り方講座

夏が近づいてくると、水着の女の子のイラストを描きたい気分になってきますよね。

 

しかーーーーし!

 

「描いてみたはいいものの、いまいちセクシーな感じが出ない」

「いつもは服で肌が隠れているから、露出が多くなるとどう描けばいいかわからない」

とお悩みの方もいらっしゃると思います。

間違った肌の塗り方

なぜ肌全体となると途端に塗りにくくなるのでしょうか?

それは筋肉の構造を把握できていないことが1番の原因かも知れません。

 

そこで今回は、女の子がより色っぽくなるように、身体の構造から見た肌の塗りを解説します。さらに後半では赤みやハイライトの加え方など、すぐ実践できるテクニックを紹介!

 

 

肉感とは

セクシーだと感じる作品を「肉感がある」 と言いますが、具体的にはどういう表現なのでしょうか。

 

女の子の「肉感」は、シルエット以外にも筋肉の曲線に沿ったカゲをつけることが大きなポイントです。

 

美少女イラストにおいては、特に二の腕、胸、おなか、お尻、太もものカゲを身体構造に沿ってつけると、女の子ならではのむっちりした質感が出て「肉感がある」と言われます。 

肉感を意識したときの比較

「女の子の塗りに筋肉なんて関係あるの? ゴツくなりそうじゃない?」

という方もいらっしゃると思いますが、鍛えているかどうかは別として、人間には必ず筋肉があります。

 

  肌の塗り方比較

 

左が筋肉を意識していない塗り、右が筋肉を意識した塗りです。どちらがセクシーに見えるでしょうか?

 

少し意識するかしないかでも、色気だけでなく立体感やお肉の柔らかさの印象がだいぶ違うのが分かりますね。

体全体の筋肉構造

続いては体全体の筋肉について説明します。 

デフォルメされた人物イラストから、身体の凹凸を見てみましょう。

 
デフォルメ筋肉の流れ

 

筋肉のそれぞれのパーツを勉強するよりも、まずは「体にはどのような凹凸がついているのか」を理解することが大切です。ざっと把握するだけでも着色の際に誤った影が減ります。

 

また、体の凹凸は常に同じわけではなく、体を動かしたときに、ひっこむ部分やでっぱる部分が変わってくるので、イラストのポーズに合わせて自分で動いてみたり、観察することが重要です。

 

もっと人体について知りたい方は一度、さらにリアル寄りの筋肉解剖図で確認することをオススメします。

 

簡単に肉感を意識した塗りをする方法

「でもいきなり全体の構造を覚えるのは難しいよー!」

という方には、簡単に肉感を意識した塗りができるワンポイントテクニックを伝授します。

 
曲線の肉感

 

それはS字を意識して影を塗ることです。 

 
S字の影

 

S字を使うと肉の流れを覚えていくこともできるので、上のイラストのようなラインから始めてみるのがオススメです。

 

さて、構造を理解した上でもう一度イラストを見てみましょう。

簡単にでも体の凹凸を意識するとどこに影ができるのかが分かり、迷わず作業できるとともに、女性の体ならではの柔らかさの表現度もアップします。

ハイライト、赤みを足してクオリティアップさせよう

最後に、イラストをより扇情的に仕上げる為のハイライトや赤みの入れ方を解説します。

こちらはカゲのつけ方よりシンプルなので、すぐ実践可能なテクニックです。

 

まずハイライトですが、これも影と同様にどこにつければいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。なぜなら、多くの場合イラストでよく見る肌のハイライトは実際の人体では見られないイラスト独自の手法だからです。

 

ではどこにハイライトをつければいいのでしょうか。

簡単なルールがあるのでご紹介します。

ハイライトの入れ方

ハイライトはカテゴリーにすると大きく分けて2種類に分けられます。

 
2種類のハイライト

1.光に近く、でっぱっている箇所

顔のパーツでいうと鼻や唇がそうです。

2.光があたっている側の輪郭

光源に合わせてハイライトをつけ、立体感、丸み、柔らかさを表現してイラストをセクシーにしていきましょう。

チーク(赤み)を入れて可愛さUP!

最後に赤みですが、こちらもわずかな手間で可愛さや色気を演出できます。

 

頬や指先はイメージしやすいですが、美少女イラストだと肘や膝などの関節や胸やおへそ、お尻にも赤みを入れています。

 

赤みをいれることで肌の透明感がアップしますし、血色をよくみせることで女の子のかわいらしさを表現することができます。



頬の入れ方


エアブラシでさっと色をいれて、不透明度下げなじませると自然な色合いになります。

 
赤みの入る人体部分


ハイライトと同様に赤みを入れる場所は出っ張りがある箇所を意識すると良いでしょう。

肉感のつかみ方まとめ

 
肉感の塗り方比較

 

セクシーな女の子ならではの魅力、肉感は人体構造を把握していないと効果的に取り入れるのは難しいです。デフォルメされたキャラクターでも、身体の凹凸をリアルに寄せることで色気を表現できます。

 

イラストだけでなく実際の人物も観察すると楽しく研究できるかと思います!(じろじろ見すぎに注意!)

フェチズムに合わせて、自分好みの表現を探してみましょう。

 

[著・画:柳葉キリコ(やなばきりこ)]

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=4601697

Twitter https://twitter.com/yanabakiriko

2015年12月からフリーランスのCGイラストレーターとして活動。

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