普段、私たちがヘアスタイルを整えるときに、前髪、後ろ髪などに分けて考えると思います。同様にイラストを描くときも、大きなブロック単位で考えて描くことはみなさん自然と行っているのではないでしょうか。
この講座では、そのブロック単位での分け方に加え、それぞれの毛の重なり方や動きの基本を解説し、より自然で魅力的な描写への工夫をご紹介します。
▼目次
髪を描く基本1:頭部のパーツを分けて描く
ヘアスタイルを描くために、まずは頭部から大きな単位毎にパーツを分けましょう。
そこから、頭皮と髪の間に空間を持たせ、覆っていくように髪の形を描きます。前髪、横髪、後ろ髪の3つのパーツに分けて考え、慣れてきたら生え際やつむじなどの位置も意識して描きましょう。
デフォルメ絵でも考え方は同じです。前髪、横髪、後ろ髪の3パーツに分けて描きます。
髪を描く基本2:毛束の捉え方
髪の毛は毛穴から真っ直ぐに伸びているのではなく、頭に対してそれぞれの方向をもって生えています。
頭全体で見ると、髪の毛にはそれぞれの流れがあります。近い流れのもの同士を束として捉えることで、より髪らしい動きや重なりを表現できます。
髪の毛の基本構造を覚えれば、後は自分流のデフォルメなどしていただき、自由に表現してください。次は、項目ごとに髪の表現の工夫やポイントを見てみましょう。
ヘアスタイルから考える髪の描き方
風にたなびく髪の描き方
前述の通り、束の単位で動きを線描します。
このとき、裏表のあるリボンのような形状を意識すると立体感を持った毛束を表現できます。また、長い髪を描くときは、束が重なったとき、直線的に線が分断するのも良いです。
毛束の特徴として、風に煽られた場合、根元のほうは動きが小さく、毛先にいくほど束が捌け、動きが生まれることも押さえておきましょう。
括った髪(ツインテールやポニーテール)の描き方
コツは結び目に向かって真っ直ぐに線を引くのではなく、頭の丸い形に沿って髪の流れを描くことです。頭部の丸みが表現できます
より柔らかく、無造作な印象にしたければ、束をまばらな間隔にしたり、テンション(毛束を引っ張る強さ)のかかり下限を変えれば、よりリアリティを持たせられます。
これらはキャラクター性やイメージの違いを表現するのにも役立ちます。
三つ編み(編み込み)の描き方
最初から網目を描くのは難しいので、まずは最終的なボリューム感を意識しつつ、記号的な構造を描きましょう。
同じパターンが左右交互に組み合わさるイメージです。
また、重なりの構造を理解するだけでも綺麗に見えますが、髪の束が重なりあって隠れた部分にもねじれがあることがわかると、より質感が出ると思います。
まとめ
髪には生え方の方向があり、固まりや束として捉えることができます。
生え際の重なりの見えないところや流れを意識すると、より髪の毛らしさを描きやすいです。
デフォルメしやすい部位でもありますので、自分なりの楽しい髪の描き方を見つけてみて下さい。
著・画 玖住
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