イラストで顔は描けるけど体が上手く描けない!できれば体も描けるようになりたい!そんな風に思ってる皆さん多いと思いのではないでしょうか?
そんな皆さんのために今日は体が描ける様になる日々のお絵描き練習法サークルドローイングについてお話ししてみようと思います。
▼目次
サークルドローイング3つの効果
サークルドローイング 3つのルール
体を描くための丸とは何か?
サークルドローイングのコツ
コツ1:丸の描き方
コツ2:閉じた丸の中は白い物が詰まっているとイメージする
実践!サークルドローイングを描いてみよう
1.頭と首の描き方
2.ボディの描き方
3.腕と脚の描き方
4.全身の描き方
30秒ドローイングができるようになる
サークルドローイング初級編のまとめ
サークルドローイング3つの効果
まず、今回のサークルドローイングを習得することで以下の3つの効果があります。
- 体が描ける様になる
- 短時間で描ける様になる
- バランス良く描ける様になる
効果を発揮させるには描き方がとても重要です。続く解説を読んで閉じた丸を重ねて描く描き方にぜひ慣れて行って下さい。
サークルドローイング 3つのルール
サークルドローイングのルールは至ってシンプルです。
- 閉じた丸で描く!
- 丸を重ねて描く!
- 全身描き上げる!
の3つです。
ドローイングと聞くと、速く描こうとしまいがちですが、サークルドローイングでは時間を気にせず全身をしっかり描きるのがコツです。
体を描くための丸とは何か?
▲体を描くためのパーツと関節球
この「丸」を体のパーツと関節球のパーツとして捉えるのがポイントです。体には17個のパーツ(頭・首・胸・腹・腰・上腕2・前腕2・手先2・大腿2・下脚2・足先2)と関節には12個の関節球があります。
体の各パーツはまん丸ではないですが、ここ全て丸と呼びます。
サークルドローイングのコツ
コツ1:丸の描き方
サークルドローイングはその名が示す通りサークル=丸を使ってドローイングします。丸を次の様に描くことで体が描けるようになっていきます。
- 線の最初と最後を繋いで閉じた丸にします。
- 1パーツを一筆描きの丸で描きます。
- 1パーツを1秒以内に描く練習をしてみよう。
コツ2:閉じた丸の中は白い物が詰まっているとイメージする
閉じた丸の中は空洞ではありません。閉じた丸を描く時は中に白い物が詰まってるとイメージを持ちましょう。白くて丸い鏡餅のような物を想像すると良いです。
この白くて丸い鏡餅のような丸を重ねて描くと下になった方は陰線消去という状態となり、部分的に隠れて見えなくなります。
実際に描くときは隠れる方の線を丁寧に消して陰線消去を行います。
実践!サークルドローイングを描いてみよう
1.頭と首の描き方
頭と首を描くのに使う丸を一筆描きする
ここからは実際に体を描いて行きます。お餅を重ねる様なイメージで閉じた丸を重ねて描いてみましょう。
頭と首の描き順
- 頭の丸を描きます
- 首の丸を描きます
- 陰線消去
をして完成です。丸はできるだけ一筆描きして、線をきちんと閉じるのがポイントです。
頭の丸に顔や髪の毛を描き足す
「丸だけで描く練習は楽しさが足りない」と感じるのであれば、顔や髪の毛などを描き足してあげて下さい。練習は楽しく描きましょう!
2.ボディを描いてみよう!
ボディを描くのに使う丸を一筆描きする
胸や腹、腰、これらの丸を一筆描きします。
ボディの描き順
- 胸腰を描きます
- 腹を描きます
- 陰線消去
して完成です。丸はできるだけ一筆描きして線をきちんと閉じましょう。
ボディをバランス良く描くために
パーツ同士で会話をさせる様に丸の大きさを比べます。大きすぎたり小さすぎたりする場合は丸の大きさを描き直します。
3.腕と脚の描き方
腕や脚を描く際には青色で示している丸=関節球を描いて個々のパーツを接続して描きます。
サークルドローイングでは腕2本と脚2本あわせて4本全ての描きかたを覚える必要はありません。腕も脚も基本の構造は同じですので、最低1本の腕もしくは脚の描きかたを覚えましょう。
腕や脚の基本構造の描き方
▲先端の丸を手先や足先っぽく見える丸に置き換える事で腕や脚となります
- 手(足)先と3つの関節球を描く。
- 2つの関節球をくるっと囲む丸を描く。
- 陰線消去
をして完成です。丸はできるだけ一筆描きして、線をきちんと閉じましょう。
腕脚をカッコよく描くコツ
関節球の大きさはボディに近い方から順に大→中→小と小さくなります。ここを気をつけて描くと腕や脚がカッコよく描けます。
4.全身の描き方
体のポーズは何か参考となる物を見て描くのが良いです。
ここでは私のオリジナルキャラクターであるRUNEちゃんの素体ポーズを見ながら描いてみましょう。ソックリに模写をする必要はありません。簡単な丸を重ねて描いてみましょう。
全身の描き順
頭胸腰の順で丸を重ねて描きます。
首腹の順で丸を重ねて描きます。重なった部分は陰線消去します。
手先と足先を描きます。
関節球を描きます。
腕脚を描きます。2つの関節球をクルッと囲む様に丸を描きます。
陰線消去をして完成です。
30秒ドローイングができるようになる
1つの丸を1秒で描ける様になると30秒ドローイングもできますよ!
体のパーツは丸17個、関節球は丸12個、全部合わせて丸29個です。1つの丸を1秒で描く事ができれば、全身を29秒以内に描くことができます。つまり、30秒ドローイングができるくらい速く体を描くことができるのです。
サークルドローイング初級編のまとめ
体を「開いた棒のような線」で描こうとすると、たくさんの線が必要となり、描くのが大変ですが、閉じた丸を重ねるように描くと最大でも29個の丸を描くだけで体が描けてしまいます。
体を描くためには、たくさんの線が必要で難しいという思い込みを捨て、体は閉じた丸の重なりで簡単に描けることが解りました。
サークルドローイングは体を描く練習ですが、これは「体のアタリを取ること」そのものですので練習終了後もずっと活用して行って下さい。
次回サークルドローイング中級編へ続きます。
よりかっこいい体のシルエットを描くために次回サークルドローイング中級編では、『体のパーツを進化させてシルエットをカッコよく描く方法』についてお話ししてみようと思います。
著・画 浅利治武
お絵描き私塾のイラスト講師・お絵描きYouTuberです。
YouTube:https://www.youtube.com/c/OekakiAsari
Twitter:https://twitter.com/Asariosamu