今、クリエイターとして生きていくには? 『それでイラストで食べていけるの?プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』刊行記念! イラストレーター・Ixy× Skeb開発者・なるがみ 特別対談企画
2024.11.05
今回は『それでイラストで食べていけるの?プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』(著:Ixy)の刊行記念の特別企画。本書に収録されている「Chapter02 あなたのSNSにファンが増えない理由」に収録されている「何をどう描けばいいのか 分からなくなってきた......」の内容をお届け!
本書が気になる方は、全国の書店やAmazonなどで販売するのでご購入ください。
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フリーランスイラストレーター。はじめくんの質問に対し、プロとしての経験に、自身が考えを交えてズバッと解決してくれる。
イラストレーターとして稼いでみたいひよっこの絵描き。Ixy先生にイラストにまつわる疑問を投げかける。
自分や誰かのイラストを見比べても、「いいねや拡散される基準が分からない......」っていうバズの迷宮に入っちゃいそうなんです。状況が改善する工夫や、バズる方法の特効薬が知りたい!みたいな考えに陥った時ってどうすればいいんでしょうか?
その状況は、少し危ういものを感じるね。
イラストを頑張って投稿しているのに......!
ちょっと考え方というか、見方を変えた方がいいかもしれないね。
他人と自分の絵を比較して「これのどこがよくてバズったんだろう?」「そんなにバズるほどいい絵か?」と考えてしまうのはよくない傾向です。何故なら、アラ探しの観点で絵を見てしまっているからです。
試験問題の採点であれば、間違った回答を見つけてその分点数を減らす「減点方式」でOKです。でも実際にイラストを見ている人の多くは、減点方式ではなく「加点方式」で作品を見ています。
技術的にはヘタに見える絵でも人気が出ることは普通にあります。イラストは、というより映画でもアニメでもゲームでも漫画でもエンターテイメント分野の作品全般は、どこか一つでも強く気に入ってもらえるところがあれば、他の欠点や全体的な完成度は無視してもらえます。圧倒的に加点方式の世界なのです。減点方式で見ているのは同じクリエイターや評論家など一部の人だけです。
ですので、他人の絵がバズった理由を知りたいのであれば、欠点を探すのではなく「ここはすごくいい!」と思えるところを探すべきです。「この絵にいいところなんて一つもねえよ!」と思うかもしれませんが、その絵がバズっている以上、その結果をもたらした「いいところ」が絶対にあります(流行りに乗ったなど、絵の中身以外のところが理由でバズった可能性はありますが、それだって参考にはなります)
絵にこだわりが強ければ強いほど、つい減点方式でアラを探してしまいがちです。だからこそ、絵を見る際は意識して加点方式で見るようにしましょう。作品の欠点を暴き出しても自分の足しになることはあまりありません。作品の欠点を見出すことは「私はここが欠点だと思う」という評価基準の中で堂々巡りをしているに過ぎず、新しい発見がないからです。
それよりも他人が自分とは違う基準で評価している絵から「ここがいい!」とされているポイントを見つけられる目を養ってください。作品の長所が分かれば他人の作品のいいところを自分の絵に取り込むことも、自分の絵の長所を伸ばすこともできます。それができれば、自分のイラストも人から「ここがいい!」と思ってもらえるものに近づけることができるでしょう。
僕なんて、人がまじめに描いた絵ならなんでも「ここがかわいい!」「勢いがあっていい!」って感じで、いいところしか見ないからね!だから人の絵を添削しなきゃいけないときは「どうして赤ペンを入れなきゃいけないんだ……、既にいい絵なのに……」って落ち込むんだ。
それはそれで困っちゃいますね......。
続きは、『それでイラストで食べていけるの?プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』(著・Ixy)にてお読みください。
(構成:いしじまえいわ)
※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。
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