CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で大勢の観客を一気に描く裏ワザ

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で大勢の観客を一気に描く裏ワザ

大勢の人物や、一面の芝生、ビル群など同様のモチーフを大量に描くのはすごく大変ですよね。でも、安易にコピー&ペーストをしてしまうと貼り付けた感がバレバレになってしまいます。

 

今回は、コピー&ペーストに見えないように「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使った、大勢の観客の描き方」をご紹介します。一度マスターすれば、木や花などの自然物など、幅広く応用できますよ。

 

 

素材の登録

人物を簡単に2~3体描いた後、ポーズ、髪型、服の色を変化させて、バリエーションを作ります。

 
これを素材パレットの「画像を素材として登録」を実行しブラシとして、ひとつずつ登録します。

続いて、ブラシツールのサブツール詳細パレットを開き、「ブラシ先端」を選択後、「先端形状」⇒「素材」に設定し、登録した素材(ブラシ先端形状)を呼び出します。

 

 
こちらで下準備はOKです。

群衆ブラシを作る

登録した素材を複数組み合わせた「群衆ブラシ」を作ります。

設定は

  • 厚さ:100
  • 厚さ影響元設定:ランダム/85
  • ブラシ濃度:100
  • ブラシ濃度影響元設定:筆圧のチェックを外す

にします。


結果を試しながら

  • 散布効果:粒子サイズの向き
  • ストローク:ブラシの間隔、繰り返し方法

で細部を調整します。

 
よりランダムに見えるように各素材の並び順が異なる、別パターンの群集ブラシも作成しておきましょう。

一列ずつ群集を配置

直線定規に沿って、群衆ブラシを配置していきます。

  • 一列ずつ
  • 各群衆ブラシの大きさを変える

ことで、機械的なコピー&ペーストに見えにくくなります。

 
全ての列を並べ終えたら、「自由変形」でパースがつくように群集全体を変形します。

 
最後に

  • 群衆の影を描くための黒い四角形を背面に置く
  • 色相と彩度を調整

を行います。

仕上げ

全体が馴染むように境界線をぼかし、遠方が薄くなるようにスクリーンレイヤー重ねて完成です。

 

いかがでしたでしょうか。

是非マスターして、時間短縮テクニックとして使ってみてくださいね。