プロの現場で生まれた『イラストの描き方講座』

視線誘導がポイント! 主役が引き立つ構図の作り方

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視線誘導がポイント! 主役が引き立つ構図の作り方

イラストの描きこみを進めたら、なんだか画面が見づらくなった!

という経験はありませんか?

その原因、「抜け感」の不足かもしれません。

今回は、人間の視線誘導の仕組みを理解し、

見せたいものを目立たせ、画面をスッキリとさせるポイントをご紹介。

豪華でメリハリがついた画面を作るテクニックです。

 

要素

こちらのイラストを見てみましょう。

主役(画面赤色部分)が街のお祭りに来たワンシーンのラフです。

 
家、天蓋、バルーンや他キャラクターなど、たくさんの要素でイラストが構成されています。各部分に見ごたえがありますが、画面の密度が高くごちゃごちゃしています。視線誘導の仕組みを使い、この主役が引き立つ「要素の引き算」をしてみましょう。

四隅と上下にスペースを作る

四隅と上下にスペースを作る

 
まず、イラストの4隅を確認します。(赤い点線部分)
画面の4隅が全て埋まった状態だと、人は窮屈だと感じます。どこか1角でも要素が少なくスッキリした部分があると、視線はそこへ自然に誘導されます。これが「抜け感」です。4隅と同様に、画面の上下の密度もチェックしましょう(青い点線部分)。上下の両方に要素が詰まっているのも目が散る原因になります。

要素を調整

  • イラスト上部の要素を減らす
  • 手前の人物の描写量を減らす

という2つのポイントで「抜け感」を作ります。

抜け感
 

画面が整理され、スッキリしましたね。

奥行を出すアイテムを入れる

手前に迫ってくるようなアイテムを入れると、画面の奥行きが強調されます。今回はイラストの画面左に布を入れました。

奥行きの強調

  • 画面手前:布
  • 画面中央:人物
  • 画面奥:背景の建物

という順に奥行きを感じる為、立体的な画面になりました。

視線の仕組みを覚える

大きい物から小さい物へ

人の視線は「大きいものから小さいものへ」と流れていく性質があります。

大きいものから小さいものへ

上の図を見ると、右の画像のほうが自然に顔マークに視線が集まっているのが実感できますね。このように、特に見せたいモチーフは大きい物から小さい物へ誘導した先に置きましょう。

線を追う

視線のもうひとつの性質は「線を追う」ことです。

人は横に並んだ物体やラインを見ると、線に沿って(線が無い場合は線を補って)無意識に視線を動かしてしまいます。

無意識の視線誘導 

特に見せたいモチーフは、導線の先に配置しましょう。

イラストでは

  • 髪の毛、ひも、剣や弓などの細長い武器、道
  • 放物線を描く液体やエフェクト

などを使うと、自然に導線を描けるので試してみましょう。

▼参考:恋愛の「ドキッ」と感も出せる!? キャラクターが生きる構図の作り方

https://ichi-up.net/2015/030

キャラクターが生きる構図
 

視線の性質をイラストに使う

「大きい物から小さい物へ」「線を追う」という視線の特徴をイラストに反映してみます。

視線の特徴

 

  • 大きなもの:画面手前の群集
  • 小さいもの:画面中央のモブキャラ
  • 見せたいもの:モブキャラの奥

という順に配置にしたことで、手前の群集から主役へ視線が自然に集まるイラストになりました。

視線誘導のテクニックは他にも

 主役以外は全形を見せない

視線を誘導するテクニックはその他にもあります。例えばメインのモチーフ以外は全貌を描かない、という方法です。人の目は「全体が見えていて、シルエットが分かりやすいもの」を優先して物体として認識する傾向があります。

モブキャラクターやアイテム、背景など主役以外の物体は

  • 画面の外に出す
  • わざと何かで隠す
  • 見切れさせる

という方法で全形を見せない工夫を入れましょう。

全形を見せない工夫
 

いかがでしたでしょうか。

うまく視線を誘導し、メリハリがある画面作りにいかしてくださいね。


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