イラストの見栄えを決める最後の工程、仕上げ。
絵を全体のバランスを整えるだけでなく、画面内の統一感を出したり、明暗や光の当たり方などをより際立たせたりできるなど作品をワンランクUPさせる大事な作業です。
今回は、仕上げ工程で頻出の「グロー効果」を特集します。
グロー効果で光の演出をする
グロー効果とは
グロー効果とは、イラスト全体が光彩を放つように見せる効果です。アニメのデジタルエフェクトとしても使われており、萌え系や美少女キャラクターなどのアニメ塗りと相性が良い仕上げ方法です。
1.画像を複製し、レベル補正をする
グロー効果を付けたいイラストのレイヤーを複製します。
複製したレイヤーに「イメージ>色調補正>レベル補正」でレベル補正を調整することにより拡散させる色の明るさを決めます。レベル補正の仕方は、シャドウと中間調のレベルを極端にあげればOKです。補正の数値は下図を参考にしても良いでしょう。
2.ぼかし(ガウス)で処理
複製したレイヤーに「フィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)」でイラストをぼかします。ぼかしが強いほど光の拡散範囲が広くなり、より柔らかくふわっとした画面になります。数値はお好みですが、今回は半径10pixにしました。
3.合成モードをスクリーンにする
複製したレイヤーの合成モードを、スクリーンに変更すれば完成です。
画面全体がふわっとした光で明るく仕上がり、キャラクターの華やかさがUPしました。
グロー効果の小技
調整テク1:消しゴム
画面全体を明るくできるグロー効果ですが、メリハリをつけるために光を抑えることもできます。複製したレイヤーを柔らかい消しゴムで消すとイラストの光の演出具合を調整しやすくなります。
調整テク2:効果の強弱
グロー効果の強弱は
- 不透明度の変更
- レベル補正の変更
でも調整できます。
グロー効果は白に近い色が光彩を放ちやすい
グロー効果は光の加減を調整する仕上げ方法ですので
- 光が強い
- 白に近い色
であるほど、光彩を強く放ちやすいです。
全体的に明度などが低いイラストはあまり効果が発揮しにくいので、ご注意ください。
いかがでしたでしょうか。
仕上げのテクニックとして活用してみてくださいね。