プロの現場で生まれた『イラストの描き方講座』

イラストレーター×先生の二足のワラジ!専門学校の先生ふたり ホンネ対談

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イラストレーター×先生の二足のワラジ!専門学校の先生ふたり ホンネ対談

今回から始まるイラストレーターのユウキリリーさんによるインタビューコーナー。

イラストレーター、漫画家でもあり専門学校の先生でもあるユウキリリーさんがイラスト業界を探っていきます。

 

 

はじめまして!イラストレーターのユウキリリーです。

今回はイラストレーターとしても活躍され、専門学校の講師も勤めているJAIBONさんにお話をお伺いします!

僕も専門学校の教員をしているので、共通点が多くワクワクしています。

今回対談するのはこの2人

JAIBON

ユウキリリー

「二足のわらじ」はスケジュール管理ができればOK!

さて、今回は質問テーマに沿ってお話をしていきます。
では、最初のテーマはこちら!

講師業とイラスト業の両立はできますか?

できます!
僕は週2で講師をやっているので、自分の絵を描く時間もあります。
そうですね、僕もできる……と言っても僕はJAIBONさんとは違い、教員なので完全に会社員です。
会社勤めしながら、勤務時間外で自分のイラストを描いている感じです。
周りから見るとどう思われてるんですかね?忙しそうなイメージ?
んー、でも「二足のワラジ」って感じはあるんじゃないですか?でも双方イラストの仕事なので結局絵のことばっかり考えていますよね。
そうですね、ありがたいことに。
僕にとっては逆に講師のお仕事は「現世に返ってくる」いいタイミングといいますか……。
現世?(笑)
ええ。やはりフリーでお仕事をしていると社会との接点が薄れて、曜日感覚がなくなってしまうので。
授業に呼んでもらうことで、曜日の感覚を失わずに済みます。

なので僕にとっては、講師の仕事もイラストのお仕事も、結構いいバランスが取れていると感じていますね。
確かに家にずっといると曜日感覚失っちゃうかも。僕はメインのお仕事が授業をすることなので、その中で色々な刺激を学生たちから受けています。それがあったからこそ今こうやってどちらのお仕事もできている感じがしますね。逆に学校のお仕事していなかったら、イラストを描いてないかもしれません。
おお!それは運命を感じますね!

でも、確かに先生もできるっていうのは、イラストレーターだけでは得られない刺激がもらえるいい環境ですよね。あとは自分がスケジュール管理さえしっかりできていれば、問題なく両立はできるはずです!
スケジュール管理大切!

依頼を受けるのに大切なことは「クライアントの意図を汲むこと」

二人はどんな授業を受け持っているんですか?

僕は背景効果の授業を持っています。
僕はキャラクターデッサンや漫画学科を卒業しましたのでストーリーの添削なども授業で行っています。

背景効果とは一体どんなことを教えてるんですか?
まずは作品を見ていただいた方がわかりやすいかと思いまして。

JAIBON イラスト2
 
ウェルカムボード
 

JAIBON イラスト

うわーすごい!キラキラしていて、とても素敵なイラストですね!
ありがとうございます!

授業ではイラストの背景にどういったエフェクトや効果、またはアイテムを配置することで、より良く見せることができるか、というところを中心に授業をしています。
うわー、これは面白そう!僕も受けたいですわ!

2枚目はまた雰囲気が違いますね。これは結婚式のウェルカムボードですか?
はい!お仕事の一つでウェルカムボードの製作もしていまして、これは依頼で制作したものです。

こちらにも「背景効果」の技術が活かされています。
依頼されるイラストを作るときのコツはありますか?
技術面も大切なんですが、なにより『イラストに求められているモノ』を制作側がしっかり理解できているかというところだと思います。
『イラストに求められているモノ』とは?
例えばもしユウキさんが僕に「結婚式のウェルカムボード」をお願いするとき、どんなのを描いて欲しいですか?
おお、先生っぽい問いかけ!(笑)

んー、やっぱり幸せそうな二人の顔と、あと見た人がハッピーになるようなイラストを描いて欲しいかな?
そう!ウェルカムボードではそこがかなり重要で、『ハッピー感』をどれだけイラストに込められるかを重要視しています。

ウェルカムボードはハッピー感

ハッピー感を表情やモチーフ、色合いに加えエフェクトで表しています。

ウェルカムボード制作では『イラストに求められているモノ』=『ハッピー感』と僕は呪文のように心で唱えながら制作を行っています。

その方に似せるのも重要ですが、それ以上に僕はこの『ハッピー感』が大切だと思っています。
なるほど!クライアント、またはそれを利用する人の意向を汲んで制作をしていくってことですね!大切なことですけど、結構忘れがちになっちゃいますよね。

授業ではそこをかなり徹底して教えていらっしゃるんですね。
逆にユウキさんのキャラクターデッサンってどんなことをしているんですか?
わかりやすい所で言うと、顔の描き方であったり、体の描き方であったり……キャラクターを描く上での基礎的な知識の授業をしています。
おお!面白そう!これまた、コツとかは?
シルエットは気をつけるように話しています。デッサンは間違ってないけど何かピンとこないときってありません?

僕も良くあるんですが、そんなときはシルエットをよく見るように、と伝えています。真っ黒にキャラクターを塗りつぶしてみて、そこからベタを加えるんです。すると、シルエットのバランス調整できるのでかっこよさを探れるんですよ。

シルエットの考え方

このシルエットかっこいいなと思ってから、描き込んでいくというのは大切だと思うので、授業の中でも生徒に伝えていますね。

そういった細かい所を改めて知ってもらうような授業ができるよう取り組んでいます。

「選ばれるイラストレーター」になるにはコネクションも大切

講師になって気づいたこと/最近の学生に思うこと

気づいたこと……学生、イラストうまい子多いな〜ってことですかね。
特にデジタル制作において。
ほんまそれ!上手な子多いですよね!
え?もうプロやんみたいな、画力の子が増えていますよね。
やっぱりネットの普及とか関係あるんですかね?
あと、機材も安くなりましたもんね。デジタルソフトも安価なものが、増えましたし。
でも、だからこそ自分の実力がはっきり分かっちゃいますよね。

僕の時代はあんまりそういった他の人のイラストを見る機会っていうのがなかったので、変に勘違いしてたというか……。
自分がこの世で一番絵が上手って思ってましたもん。(笑)
すごい自信(笑) でも、僕もそういうのは持ってたかも!

今も下手とは思っていないけど、あの時の自信は桁違いだった気がする……。
でも、学校に長く勤めて思ったのは、『絵がうまい人』が必ずしも仕事ができる人ではないんだなーっていうこと。
確かにそうかもしれません。絵はめっちゃ描けるのに、全然納期守れない子とか、残念ですね。納期を守れないと、イラストのお仕事を続けていくのは難しいですから。

そういう面でお仕事としてイラストを描けない子もいますもんね。
『イラストで仕事をする人』には、納期を守る方が絵の技術より大切なんじゃないでしょうか。

「この人にまた仕事をお願いしたい」って思うかどうかの印象は大切です。
イラストの業界は人と人のつながりが大切な業界だと、肌で感じます。
一度本人が『絵が上手になりたい』のか、『イラストでご飯を食べていきたい』のかしっかり考えてみるのも良いですね。

絵が上手になる→イラストの仕事に繋がるっていうのもありますが、それプラス「選ばれるイラストレーター」になる方法は他にもあるんじゃないかなーって思ったりもします。
例えばコネクションを作ること。

色んなイラストレーターさんと仲良くなったりご飯に行ったり、他分野の人に名刺を配りまくるとか、やってますね。
いいですね!

僕も実際にそういう関わりで仕事をいただいた口なので、かなり効果的だと思います。直接会って仕事をもらったりする方が安心感もありますし。
新しい出会いのため、飲み会は結構参加されたんですか?
専門学校を卒業してから、かなり行きましたね。そこでいただいた仕事はイラストレーターとしての足がかりにもなりました。

学生さんにもドシドシそういった場に顔を出して、繋がりを広げて欲しいですね。もちろんお酒は二十歳になってからですが!
イラストを依頼してくれる人はどこにいるかわからないので、人脈の幅を広げるもの大事なことですね!

先生自ら「イラストの楽しさ」を伝えたい!

それぞれが感じるイラスト教育の必要なことは? 

これは!?
む、難しい!!
色々ありますが、僕ら『先生』がしっかり楽しまないといけないと考えています。

学生さんたちは絵の業界でやっていくことに期待をしている子たちなので、僕ら『先生』がまずそれを見せないといけないですよね。
おお!いいこと言う!

確かに、やっぱり学生さんは見ていますね、先生のこと。1番身近なイラストレーターですから。

僕も学生時代は、この先生はどんな仕事をしてはるんやろ?どんだけ描けはるんやろ?とかめっちゃ気になりましたもん。
楽しむのも大事ですし、僕ら自身が有名になっていかないといけないなって思うんです。

でも、まずは僕たちが楽しむこと! これが、イラスト業界にはもっと必要ですよね。
あと、「生徒」がいて初めて「先生」だっていうのを、心の底でしっかりとわかっていないとダメですね。

甘やかしたり、機嫌を損ねたりしないようにする、じゃなくて教える側がその環境に慣れないように気をつけないといけないと思います。
それは、お仕事する上でも大切ですね。

クライアントの依頼があってこそ、僕らイラストレーターがいる。
でもそこはフェアな関係でどっちが偉いとかじゃなくって、しっかりとお仕事をこなしていくっていうのは、このイラスト業界で大切なことだと思いますね。
WIN-WINな関係なんだよってことをしっかり理解していきたいですね。

必要なのは、コミュニケーション能力!

イラストの仕事をする上で大切な能力は?

コミュニケーション能力!
正解!
画力も大切です!でも、やっぱりこれがないとダメ!コミュニケーション能力!

この世の中、人と人の繋がりなので、繋がりを大切にしてほしいですね 。
若い時ほど、その地盤を作っておくのが重要だと思います。
ただ、そこに重点を置き過ぎるのもちょっと、というところもあります。
繋がりを持つことに悦を感じ過ぎたらいけないんじゃないかな、と。

自分のスキルを磨くこともしっかりしておかないと、結局は趣味で終わってしまうので。

なので、そこは上手くなるっていうより、自分が素敵って思うものを素敵に表現できる力をつけて欲しいですね。
僕自身もつけんといかんですが!
本当に!これからも精進します!
僕も精進します!

まとめ

今回の対談、いかがでしたか?先生って実はこんなことを考えているんですよ。 

僕としてもイラスト業界で活躍されているJAIBONさんとお話ができて、かなり刺激になりました!イラストレーター、そして先生としてまずは楽しむことが大事!わかっていても中々できないことですが、初心に返ってみることの大切さを、実直なJAIBONさんから学んだ気がします。

 

【ゲスト】

JAIBON/イラストレーター

HP http://jaibon.xxxxxxxx.jp

 

[著・ユウキリリー] 

pixiv http://www.pixiv.net/member.php?id=1227005 

Twitter https://twitter.com/kslili1987 

専門学校の教員をしながら、イラスト、漫画を描いています。 

もっといろんな絵を描いて皆さんに喜んでいただければと思います! 

 

 

【撮影協力】

樽本 佳昭

杉浦 由紀

 

【取材場所提供】

居酒屋/どにを

大阪市福島区福島7-11-51 福ろうじ内

福島(大阪環状線)駅出口出口から徒歩約2分


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