赤ちゃんの顔の描き方や表情の描き分けのコツとは? 赤ちゃんの描き方講座 -前編-
2019.09.03
可愛い赤ちゃんはイラストや漫画のキャラクターモチーフとしても魅力的です。しかし、いざ描こうと思うと頭身からシルエットまで大人と違い、うまく描くことが難しいと思ったことはないでしょうか。
そこで前回は前編として「赤ちゃんの顔の描き方」をご紹介しました。今回は後編として「赤ちゃんの体の描き方」をテーマに、描くポイントをご紹介します。
▼目次
赤ちゃんの頭身と体の描き方
赤ちゃんらしく見えるポイント
赤ちゃんの身体的特徴から考える
赤ちゃんの月齢別の特徴を考える
赤ちゃんの服装から考える
赤ちゃんの頭身は3頭身くらいで描くと可愛らしくなります。
体のアタリは小茄子や洋梨などのようなシルエットをイメージして描くと赤ちゃんらしい体型になります。さらに、股の部分を四角く描き足し、足はガニ股で描きましょう。
赤ちゃんの特徴的な寝姿をデフォルメして描きました。動きの参考にすることで説得力のある絵が描けます。
続いて、ざっくりと赤ちゃんのフォルムが追えるようになったところでパーツごとに赤ちゃん「らしく」見えるポイントをまとめました。
赤ちゃんの全体をパーツごとに見ていきます。ここでは脂肪が付き出して一番赤ちゃんらしい生後3ヶ月頃を想定しています。
生後すぐは視力が低いためはっきりものが見えず、3ヶ月齢ぐらいまでは視線が合いません。音もしっかりとは聞き取れないです。
首はしわが深く細く、肩に埋まってよく見えず、手足は脂肪でむっちりした特徴があります。
上腕部やひざ下には脂肪しわは出ませんが、肘と手首の間や手首、太もも、足首などはびっくりするくらいのお肉に埋もれます。その為、赤ちゃんの股関節はガニ股で内股には動かせません。
歩けないうちは足の甲や足の裏にむっちり肉が乗っています。新生児は肌が赤黒いです。その後、色白になります。
これらの身体的特徴を踏まえると説得力のある赤ちゃんが描けます。
月齢別に赤ちゃんの特徴を考えました。漫画など時間軸のある作品で赤ちゃんを表現するためにはとても重要です。
実際、身近に子供のいない人は「赤ちゃん」と聞いて想像するのは3~6か月齢くらいまででしょう。
大まかに表にして見ましたが、意外とそれぞれ違うことを感じていただければ、いざ描くときに説得力のある絵になります。
生まれた日から1ヶ月までの時期を指します。
皮膚が特別薄くやや黒ずんだ赤色で、この赤さが赤ん坊という呼ばれ方の元になっています。
生後3週くらいまでへその緒はついたままです。生まれたときは灰色(血の通っていない血管など臓器の色)で湿ったものがだんだん乾いて、最後はぽろっと取れておへそが現れます。手足はほとんど動かせず、表情も少ないです。
ふっくらしてきます。
目でものを追うようになってきます。手の前においたものを握ったりします。
ふっくらまんまるで一番赤ちゃんらしい時期せす。外出しだす時期でもあるので、外で見かける一番幼い時期でもあります。
首が座り、自分の力で頭を支えられるようになります。それまではグラグラしています。
うつ伏せや寝返りができる子も出てくるので、外界に興味が湧いてきて、あやすと笑うことも増えます。
離乳食が始まります。早い子だと母乳やミルクを飲まなくなります。
お座りやハイハイができるようになり、あー、だー、うーなど赤ちゃんっぽい発声が始まります。
立ったり歩く子が出だします。ずいぶん幼児に近くなり、体型や顔立ちに個体差がはっきり出てきます。
バイバイ、わんわんなど喋り始めたり、照れたり拗ねたり感情表現やコミュニケーションが複雑になっていきます。
最後に、簡単ですが赤ちゃんの服の種類について紹介します。
大人服とは呼び方や構造も違うので、興味のある人は名称で検索して調べてみると新しい発見があるかもしれません。
つなぎがまだ多いが上下別を着始める子もいる。
肩が開く T シャツ(頭が大きいため)や短パン、スパッツ、女児だとレギンスやミニスカートなど。
上下別の服を着る子が多い。生地感がしっかりした大人の外着のようなデザインの服が増えます。
いかがでしたか?大人とは違った難しさはありますが、うまく描けると表現の幅が広がります。
イラストのアクセントにかわいい赤ちゃんを描いてみてくださいね。
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