誰もが一度は読んだことがあるような、ラブラブな少女漫画にロマンチックな乙女系ノベルの表紙…いざカップルを描こうとしてぶつかるのが、二人の人物を組み合わせた時の複雑な作画やバランスではないでしょうか。
今回は男女カップルの各シチュエーションに合わせたポーズの作画や、構図の雰囲気作りなどのポイントを解説していきます。もちろんコツを抑えれば同性同士のカップルの描写にも応用可能です。
後半には実際に一からイラストを描いたメイキングもありますのでお見逃しなく☆
▼目次
① 男女の体格差
② 各シチュエーションの解説
・支え合う
・手をつなぐ
・抱き締める
・抱き上げる
③ イラストメイキング
・ラフ
・線画
・塗り、仕上げ
④ まとめ
① 男女の体格差
基本的に女性は丸みを帯びたライン、男性は真っ直ぐで四角いラインになるよう意識して描きます。簡略化してしまうと女性は下半身が大きな台形、男性はその逆を意識するとそれぞれの性差が強調された体つきになります。
ちなみに、頭身は女性が6.5頭身から7頭身、男性は7頭身から8頭身だとスタイルがよく見えます。顔立ちなどはキャラクターのデザインにもよりますが、女性は頬の丸みを、男性は顎を強調すると差が出やすくなります。
② 各ポーズ・構図の解説
支え合う
支え合っている男女です。正に「人」という字の形を意識すると良いと思います。
支え合っている面が少ないと苦しそうな体勢に見えてしまうので、頭・肩など3ヶ所ほどくっつけると支え合っているようにも見えますし、同時に仲の良さも表現することが出来ます。
手をつなぐ
手を繋いでいる男女です。手の繋ぎ方にもよりますが、男性の手が手前にくる場合は、女性の手がほぼ隠れるようになります。
アタリは棒人間のような状態から描いて、身長差などを考慮しつつ手を繋げるように調整していくと良いと思います。繋いだ手からアタリを取るのでも構いません。
手が重なって見えない部分も簡易的なアタリを取っておくと、後の描きやすさにつながります。
手の繋ぎ方の別バージョンです。手の描き方は様々かと思いますが、四角や円柱のような図形を意識してアタリをとると描きやすくなるかと思います。
抱き締める
抱き合っている男女、今回は男性が女性を抱き締めているパターンです。身長差がある設定で描いていますので、男性が前かがみ、女性が背伸びをするような状態になります。
女性が抱き締められている格好なので、反っているような体勢に描くと抱き締められた勢いも出て良いかと思います。
完成したイラストでは隠れてしまいますが、アタリを描く際は男性の顔もちゃんと描いておくことをオススメします。
抱き上げる
男性が女性を抱き上げた時の状態です。男性は少し背を反っている体勢になります。
また、急に軽々と抱き上げられている、という雰囲気を出すために、女性は手の力を抜いている状態にするとそれらしくなるかと思います。
今回は抱き上げる状態を描きましたが、お姫様抱っこをする場合もやはり男性は少し反る体勢になります。
③ イラストメイキング
ラフ
今回はラブコメチックな表紙を想定しました。ラブコメなので、動きが出るよう構図を斜めに、また女の子が抱き上げられた瞬間を描くことにしました。
ポーズはキャラクターの設定から考えるのがオススメです。例えば、今回は女の子が真面目で控えめな子、男の子は派手目で俺様系…と考えた際のポーズと構図になります。
線画
線画を描きます。この時に違和感がある場合は手直ししていきます。
塗り、仕上げ
色を塗って完成です。
ライトノベルなどの書籍の表紙を想定した場合、下半分程に帯がくる場合が多いので、できるだけ下の方に重要なモチーフを配置しないように気をつけましょう。
④ まとめ
男女カップルはシチュエーションが色々とありますので、自分の好きな雰囲気を見つけていくと良いと思います。以上で解説を終了します。ありがとうございました!
著・画 セカイメグル
フリーランスのイラストレーター、九州在住。書籍・ライトノベルの装画や広告マンガなど、幅広く活躍中。
WEB:http://elevatedrailroad.tumblr.com/
Twitter:https://twitter.com/sekamegu/