iPadとProcreateで描く!ブラシを使った木の描き方のコツ
2021.01.05
これまで背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる空や雲、岩、木、芝生、遠景の描き方などをご紹介してきました。今回は、これらのパーツを1枚のイラストに組み合わせた風景イラストの馴染ませ方を解説していきます。
別々に描いたパーツを組み合わせて1枚のイラストにしたときに、不自然に見えたり、違和感がある方は、今回の記事を通して馴染ませ方を習得していきましょう。
使用しているのはiPadと有料のペイントアプリのProcreateです。
ご紹介する背景の仕上げ方法はCLIP STUDIO PAINTやPhotoshop、無料のお絵描きアプリにも応用できます。どんな背景イラストにも活用できる方法となっていますので、是非参考にしてみてください。
▼目次
これまでの講座で描いてきた木や岩のイラストを、新規イラストにコピー&ペーストをしていきます。
配置した状態のままだと不自然に見えてしまいます。仕上げとして背景に馴染ませていきましょう。
地面の芝生の緑色を反射光として、全体にエアブラシなどを使い緑色を乗せます。
岩と地面の境目に描き込みを加えていきます。使用しているのは「カリグラフィ<水彩ペン」です。芝生の緑色で岩の下側に生い茂る草を足して、光源を意識して岩による影や光も描き加えます。
遠くの物は空気の層が重なり青みがかって見えるので、後方に配置している木にはコントラストを落とした青色をのせました。寒色を乗せることでイラストの遠近感を出すことができます。
配置した状態のままだと不自然に見えてしまいます。仕上げとして、木の根元に草を描き加え、光源を意識しながら光が当たる葉や幹の部分に明るい色をのせました。
芝生のままだと物足りないので、花と動物を描き加えました。
花は描き込みを少なくし、小さな丸で表現します。花は群生する習性を持つことが多いので、カラフルな色合いで芝生を彩ることで鮮やかさが出せます。また、動物を描き加えるとイラストの雰囲気が上がります。
空に鳥の群集も描き加えました。
ほかにも、雲の影を地面に描き加えることで情報量が増えて見ごたえのある画面になります。
今回はパーツを組み合わせた背景イラストの仕上げ方法についてご紹介しました。ただ組み合わせるだけではなく、色合いや接地面を加筆して馴染ませることで見栄えの良いイラストにできます。
是非これまでの自然物の描き方講座と合わせて、背景イラストを楽しんで描いてみましょう。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
こちらの動画を見ると、ブラシでの描き込み過程と詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
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