形を理解しよう!バランスが取れた頭部の描き方
2020.10.03
正面を向いた人物キャラクターイラストをなったら、様々なアングルに挑戦してみましょう。特に視点を上下に動かした、俯瞰とアオリのアングルは難しいです。
俯瞰とアオリを描くには三点透視で考えるのが一般的で、特に建築物など硬いものを描くときはルールに従うと楽に描けますが、人物など柔らかいものを描くときは、頭で考えるよりも実際に何度か試してみて自分なりにルールを見つけることが近道だと考えています。
そこで今回は、パースをひとまず置いて、柔軟なやり方で説明していきます。
▽目次
まずはアタリを描きます。
俯瞰の場合、下から上へとアタリとなる線が放射線状に大きくなります。放射線を意識しながら、なんとなくで構わないので頭と体、手足を描きます。
次にアタリをもとに、大まかな肉付けをします。
どの部分がどこにあって、どのぐらいの大きさなのかは、実際に上から写真を撮ってみると良いでしょう。
絵にする場合は、実物よりも大げさな大小をつけると、デフォルメが効いて、より良く見えます。
頭を描きます。
頭部は箱に入った球体という認識で描くとバランスを取りやすいです。
詳細は前回の「頭の描き方」参照してください。
頭部が描けました。
頭部が描けたら、頭身が大きくなったり小さくなったりしていないか全体を見渡して調整します。
体は見下ろしているので、どの部分も必ず下向きの楕円になります。
描いていくうちに、この考え方が抜けやすく、まっすぐ描きがちなので赤線の歪みを意識しましょう。
服を描きます。
これで全身の完成です。
最後に、不自然になってないか見直しましょう。
まずアタリを描きます。
今度は下に向かってアタリとなる放射状の線が大きくなります。ここでは全身を描くので、カメラは地面よりも下にしました。
細かなアタリを描いていきます。
こちらは自分で写真を撮るのは難しいので、誰かに手伝ってもらって写真を確認してみましょう。椅子の上に立って、下から撮るとかなり近づきます。
俯瞰のときと反対に、胴体のアタリの全ての線は上向きの楕円になります。
服を着せていきます。
アオリの完成です。
俯瞰とアオリが描ける様になると、人物の動きがとても広がり、飛んだり跳ねたり躍動感のあるイラストが描ける様にもなります。
基本を押さえて、不自然な大きさ、表現にならないように描いていきましょう。
フリーのイラストレーター。主に広告系イラストとソーシャルゲームイラストを制作させていただいております。
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