今回は背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる『【イラスト練習】厚みを意識してイラストに説得力を与えよう!』の動画を元に、「厚み」と「奥行き」を意識したイラストに説得力を与えるコツをご紹介します。
「イラストに説得力を持たせたい」「線画だけで物をわかりやすく伝えたい」という方は、是非参考にしてみてください。
▼目次
イラストに説得力を与えるコツ
厚みを意識しよう
奥行きを意識しよう
説得力のあるイラストの描き方
厚みで表現する
奥行きを描く
イラストに説得力を与えるコツ
厚みを意識しよう
どんな物にも、それぞれの厚みがあります。そのため、イラストにも「物体の高さである厚み」の表現を入れると、グッとリアリティが増します。とくに、小物や家具、建物を描くときには厚みを意識しましょう。
奥行きを意識しよう
物体の「縦の長さである奥行き」も意識することで、よりリアルなイラストになります。奥行きの面は隠れてしまいがちですが、細かな部分まで丁寧に描くことで物に説得力を与えられます。
説得力のあるイラストの描き方
厚みで表現する
物体の高さである厚みによって、物の見え方が変わります。
本を例にして厚みの説明をします。
厚みなしの長方形だと紙に見えてしまいますが、そこに基本的な厚みをつけると本になり、より厚みをつけると辞書系の本に見えます。また、薄い厚さで縦横の幅がある描き方だと画集になります。
本棚のイラストで本を並べるときには、どんな本が並んでいるのかを厚みで表現してみましょう。
物の厚みは素材によっても変化します。
テーブルに使われている素材が木材であれば厚めに、ガラスやアクリルであれば薄い厚さで描きます。また、家の屋根に使われている素材が瓦であれば厚く、トタンであれば薄く描きます。
物の厚みを素材ごとにふさわしい適切な厚さで表現すると、何の素材が使われているのか伝わりやすく、説得力のあるイラストになります。厚みによって印象が変わるため、是非意識してみてください。
奥行きを描く
物体の奥行きは隠れて見えにくい部分ですが、奥の面が繋がっている立体の意識を持って描くと、リアリティのあるイラストになります。
角に丸みのある物を描く場合は、奥行きの角も忘れずに丸みをつけるようにしましょう。
しかし、直線で描くと奥の面が角ばった印象になってしまいます。この場合は、一度隠れている奥の面を曲線で描いたあとに不要な部分を消すことで丸みのある綺麗なフォルムになります。
まとめ
今回はイラストの説得力を高めるコツをご紹介しました。
- 物の厚さで見た目の印象を変える
- 素材によって厚みを使い分ける
- 見えない部分の奥行きを意識して線を引く
「厚み」と「奥行き」の部分に気を配ると物の特徴がわかりやすく、リアリティの高まるイラストになります。小物や家具、建物のイラストを描くときには、是非今回ご紹介したイラストに説得力を与えるコツを取り入れてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!
こちらの動画では、詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
記事元の作者:有馬憲吾
背景イラストレーターとしてYouTubeにてお絵描きに役立つ情報を発信しています。
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