本記事では、SNSで注目を集めるような「映える塗り」を紹介していきます!
今回はプロのイラストレーターである梅糖めとさんにご解説いただいた「映え塗り【分冊版】」より、肌と顔の塗りの項目を抜粋し、SNS映えする厚塗りのコツをご解説いただきました!
▼目次
肌の塗りのコツ
光源の決定
肌の塗りは「塗って伸ばす」を繰り返す
立体的に見せるコツ
顔の塗りのコツ
細部の描きこみ
目の塗りのコツ
肌の塗りのコツ
光源の決定
▲ラフ絵。光源を決めておくのがコツ。
ラフ絵で仮置きした光源をもとに、大まかに肌の影を落とします。下塗りのレイヤーに対して投げなわ選択ツールで光の当たる部分を囲み、明るい色を置いていきます。
▲なげなわツールで明るい色を置く
明るい色を置きました。色は確定ではないので、まだこの段階では下地に対して明るいくらいの色を置く感覚で大丈夫です。
肌の塗りは「塗って伸ばす」を繰り返す
▲影となる色を置いて伸ばすところ
肌の塗りは基本的に「塗って伸ばす」を繰り返すことです。光源をもとに、面積の多い肌から塗りこんでいきます。コツは塗って、広げて、周囲の色と混ぜ合わせることです。そして、ベースのレイヤーにクリッピングしたレイヤーを重ねていきます。
▲伸ばしてグラデーションを効かせることで肌の柔らかさがでます。
立体的に見せるコツ
さらに肌を立体的に見えるように塗っていきます。
水着と接している部分や胸の下の部分に濃い影を入れることで、肉感が生まれて立体的に見えます。
女性らしい柔らかく、丸みのある体を意識して塗るのがコツです。骨の構造を考え、腰骨から足に向かう部分にくぼみを表現する線を入れました。
服の影になっている箇所は、服の素材、厚みやフリルの動きを意識しましょう。
顔の塗りのコツ
細部の描きこみ
顔周りは、人物を描く際にもっとも力を入れる箇所です!顔はキャラクターの性格や個性を表現できる大事な箇所なので、細かく時間をかけて描いていきます。
鼻は先に大きめのハイライトを入れてから、肌の色を上塗りして形を調整しました。
キャラクターにより元気なイメージをもたせるため、八重歯を描き加えました。唇はピンクの線を【水彩筆】でぼかした後、白色でツヤを出しました。
目の塗りのコツ
下地となる色を目におきます。
目の上部、下部で色を分けます。コントラストをはっきりさせることで目に表情が出てきました。
思い切って目の上部を暗く、下部はオーバーレイを使って明るくすることでより魅力的な目になりました。
まとめ
今回は肌と顔の塗りの項目を抜粋して、そのコツをご解説いただきました。
- 肌はまず光源を決定し、面積の多い部分から「塗って伸ばす」を繰り返して塗っていく
- 立体感を出すためには影を意識する。また、性別による身体の特徴の理解を深めるとベター
- 顔はキャラクターの性格や個性をもっとも表現できるので、時間をかけて細かく描きこむ
- 目はコントラストをはっきりさせることで、より魅力的な仕上がりになる
“SNS映え”につながる肌の立体感を出すには、「塗って伸ばす」を繰り返すことが重要です。また、顔においては、目の描きこみがイラストを魅力的にするかどうかの重要なポイントになってくるでしょう。
Amazonにて単行本版予約受付中!
映えるイラストの描き方を「塗り」に着目して解説!
プロイラストレーターが教える、こだわりの塗りテクニックを紹介します。とにかく塗りが上手くなりたい、塗りの表現を増やしたい、実践的な塗りを知りたい方にオススメです。
こちらでは、詳細な解説を読むことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
著・画 梅糖めと
Vtuberの楽曲MV、パッケージイラストの原画、アーティストのグッズイラストなどを制作。精力的に活動中。
Twitter https://twitter.com/umetoumeto
pixiv https://www.pixiv.net/users/34743451
HP https://umetoumeto.tumblr.com/