今回はイラストレーター・ののまろさんによる『【髪の塗り方】6分でわかる髪の塗り方【解説付きイラストメイキング】』の動画を元に、男の子の髪の塗り方を8ステップでご紹介します。
使用しているソフトはCLIP STUDIO PAINTです。ご紹介する髪の塗り方は他のイラスト制作アプリやソフトでも応用できます。
女性向けのような色気のある男性の髪を描いてみたい方は是非参考にしてみてください。
▼目次
１．下地を塗る
２．影(１影２影)を入れる
３．ハイライトを入れる
４．大きい影を入れる
５．肌の透け感を出す
６．反射光を入れる
７．線画を調整する
８．細かい毛を描く
１．下地を塗る
まず下地を置きます。下地の上に暗い色の影を重ねていくため、目標の色よりも明るい色を置きます。
２．影(１影２影)を入れる
次に１影を入れます。このとき影のストロークを長く描くと、繊細で綺麗な髪になります。
１影の細い部分は「主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ」、範囲の広い部分は「やわ肌ブラシ」を使用しています。どちらもCLIP STUDIO ASSETSにて配布されています。
３．ハイライトを入れる
髪の影を入れやすくするために、この段階で光源に沿ってハイライトを入れます。頭の球体を意識して天使の輪のようなツヤリング１とツヤリング２、光源側のキワにできるハイライトを入れました。
カメラの位置からだと頭頂部にあるツヤリング２は見えにくいため、短めに入れてツヤリング１よりも目立たないようにします。
ハイライトの形が決まったら色を変えます。下地の色を参考に、明るい部分から暗いところにかけて黄色のグラデーションを入れています。
４．大きい影を入れる
１影の続きを描きます。右側からの光源を意識して左側に大きめの影を入れ、ハイライトの下などにも影を入れました。
次に、１影と同じレイヤーに２影を入れます。１影の中でもより暗く影ができる部分や、広い１影のフチなどに２影を入れています。
「乗算」の新規レイヤーを作り、全体の立体感を出すためにブラシツールで暗い色を乗せました。
５．肌の透け感を出す
次に、肌色が髪に透けている表現を書き込みます。まず「通常」の新規レイヤーを作ります。影が潰れないように気をつけながら影に沿って肌色を入れ、レイヤーの不透明度を73％に下げました。
さらに透け感を出すために「スクリーン」の新規レイヤーを作り、ブラシツールで肌色を重ねてレイヤーの不透明度を49％に下げています。
６．反射光を入れる
次に、反射光を入れます。反射光とは、地面や光が当たる面から跳ね返った光のことです。
後ろ髪だけに反射光を入れ、手前の横髪との違いを出します。
７．線画を調整する
線画に墨だまりや線のタッチを追加して線画のメリハリを出しました。
８．細かい毛を描く
最後に線画レイヤーの上に新規レイヤーを作り、髪に動きが出るように細かい毛を適度に描き足して完成です。
あとがき
今回は男の子の髪の塗り方をご紹介しました。
髪の塗り方は作家さんによる個性が大きく出る部分の一つです。髪の塗り方に悩まれている方は、是非今回ご紹介した方法を参考に取り入れてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました！
さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック！
こちらの動画では、実際にブラシで描き込む過程を含めた詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
記事元の作者：ののまろ
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