このイラストなんかいいかも!思わずいいねしたくなるイラストはありませんか?
逆にどうしたらこんなにも沢山のいいねがもらえるんだろうか、どんなイラストを描けば投稿を伸ばすことができるのだろうかと疑問に思ったことはないでしょうか。
今回はXにて、1000万インプレッションと7万いいねを獲得したイラストレーターうた坊(@chicken_utk)さんの万バズイラストを例に“なんとなく、いい”のポイントに迫ってみました!
目次
”なんとなく、いい”―思わずいいねをしてしまうイラストのポイント
このイラストでは「緊張感」「ドキドキ感」という誰にでも身に覚えのある感覚を「女の子が朝の支度をする状況」に乗せて表現しました。

”なんとなく、いい”―思わずいいねをしてしまうイラストのポイント
イラストのキャラクターの感情と背景を想像させよう

朝の準備をする女の子。どこか緊張している気がしています。鏡の前で、おしゃれした自分の姿を確認する女の子の様子です。その表情と念の入れようから彼女の緊張が伝わってきます。(①)
イラストの背景として、女の子の好みがにじむ小物とインテリアがたくさんある部屋が描かれています。
彼女のドレッサーの周りはかわいいものがたくさんあり、よく整頓されているようすや、花を飾っているなど彼女のマメな性格が感じられるような情報が詰め込まれています。(②)
多くの人の目にとまる、イラストの“いい”工夫
表現したい感情からテーマを固めていく
今回は「緊張感」「ドキドキ感」という誰にでも身に覚えのある感覚をモチーフにしました。
構図を考える
本作は過去作のリメイク作品でもあるので、「女の子を横からのアングルで、鏡に向かうシチュエーションで描く」という構図は先に決まってい
ました。
シチュエーションを想像し、具体的なイメージを固める
緊張感やドキドキ感を具体的にするために、この主人公は今どういう状況なのかを考えてみました。
今回は「誰かに会いにいくために気合いを入れている、決戦の日の朝」というイメージから、「記念日に朝から準備して恋人に会いに行く」と
いうストーリーを用意しました。
それが伝わるシチュエーションとして、一度メイクを終えて髪も整え、最後に「本当に大丈夫かな」と確認するように椅子に座ってチェックしている瞬間を描くことにしました。
イラストのシチュエーションを想像できる余白を残す

このイラストは想像の余地が残るように誰に会いに行くのかは明言せず「会いにいく日の朝」というタイトルにして投稿しました。
その結果、「推しに会いにいく日の私だ」といった想像していなかったものも含め、たくさんの反応をもらいました。
イラストやタイトルに「想像できる余白」を残すことで議論や意見に繋がり、たくさんの人にイラストを見てもらうきっかけになるのだと思います。
主役を引き立てるコントラストの表現
人はイラストの中で、最も明暗のコントラストが強い箇所にまず目がいきます。
このイラストでは特に緊張感のある表情を見てほしかったので、イラスト全体の中で横顔のコントラストが最も強くなるようにしました。
窓とアウトラインの色

女の子の奥の窓の白と、横顔の輪郭ラインの濃い色が強いコントラストを形成しています。
顔周りと鼻筋のアウトラインの色

奥に光源があるため、アウトラインに少し赤みを加えることで光が当たると肌が赤く見える様子を表現しています。
最も明度が高い場所

イラスト全体で最も明度が高い場所は、光で真っ白に飛んでいる奥の窓です。
脇役を脇役らしく描く
イラストの中に主役がたくさんいるとどこを見ればよいか分からなくなるので、主役の場所は絞り、脇役にあたる部分は脇役らしく存在感を弱めます。

横顔の奥にある右手は、脇役なので目立たせたくないところです。なので、横顔や手前の左手と比べて、アウトラインと肌の色のコントラストを大袈裟に弱めています。
キャラクターの人となりを見せる小物
「想像できる余白」が大切と言いましたが、イラストの中にも想像をかき立てる要素を入れています。イラストを描く際、イラストの世界で流れている時間を1本の線のように想像し、その中のある1点を切り取り、断面を描き出すイメージで制作しています。
今回のイラストを描くときも、彼女の人となりや何をしていたかを想像しながら描きました。
その結果、イラストから彼女の前後の行動を想像し、キャラクター性を膨らませながら楽しんでくれる方が多くいました。

使っているのは大きな女優ミラーです。おしゃれに気を使っていることがわかります。
本人の趣味であろうコスメがきちんと整頓されて収納されています。収納しているケースも可愛いものを選びました。

鏡の周りは植物や花をいっぱい置きました。小物もワンピースも花柄で、彼女の好きなものでドレッサーの周りが固められており、どういったキャラクターか自然に伝わるようにしています。
まとめ
- 共感を生む「感情」を軸に、物語の断片を形にする
- あえて想像できる「余白」を残すことで、見る人の想像力と共感を刺激する
- 光のコントラストを使い分け、主役の魅力を一瞬で伝える
書籍では、このように人の心を掴む”なんとなく、いい”ポイントを解説しています。自分のイラストに自信がない方、新たな考え方を取り入れたいという方はぜひ手にとってみてください。
続きは、『なんとなく、いいイラスト いいねがもらえる秘密 (いちあっぷブックス) 』(著・いちあっぷ編集部 )にてお読みください。
※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。
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