現役イラストレーター直伝! 宝石(球体)っぽく見える塗り方

現役イラストレーター直伝! 宝石(球体)っぽく見える塗り方

ゲーム頻出素材:宝石

モバイルゲームやファンタジーな世界観のイラストで頻出の素材のひとつである「宝石」。女性キャラクターのアクセサリーや、魔法のアイテムなどで使われキラっとした独特の質感はキービジュアルのアクセントになることも。

 

今回は、MUGENUPの現役のイラストレーター直伝の塗り方講座です。すぐに使える「宝石っぽく見える塗り」テクニックをご紹介します。

 

1.配色→光源側を暗く塗る(レイヤーモード:通常/乗算など)

形状がわかりやすいように

  • 球状:青
  • 半球状:赤

という配色にしました。


  

 

まず、光源側の部分を暗く塗ります。今回は画面右上が光源としたので、宝石の右上部分です。

 

 

アニメ塗りで描いた後に不透明度の低い消しゴムツールや、ぼかしのブラシで球体感を出します。


2.さらに濃い影色を入れる(レイヤーモード:通常/乗算など)

球の中央部に、一際濃い影をプラスします。内部は光が一番入ってこない部分、と考えると想像しやすいでしょう。

3.反射を描く(レイヤーモード:オーバーレイなど)

線画の境界線であるキワ部分の反射光を描き外からの光を取り込んで明るくなっているイメージで球体の内部に明るさを加えます。


4.更に反射の描写をつめる(レイヤーモード:オーバーレイなど)

先程と同様に、オーバーレイなどで光の描写をつめます。


5.ハイライトを入れて完成!

(レイヤーモード:通常/オーバーレイ/スクリーンなど)質感が際立つようにハイライトを入れます。


ハイライトのコツは、いれすぎないこと。アクセントとして部分的に使用します。また、ハイライトも影も宝石の形である“丸み”を意識しながら入れることがポイントです。


キラッとした丸い宝石の質感が出ましたね。これで完成です!

ワンポイントUPテクニック

「色トレス」を使ってみよう

今回はワンポイントとして「色トレス」と呼ばれるテクニックを使いました。

 

色トレスとは線画に色味を反映して画面に馴染ませる技法黒い線画よりも柔らかな印象となり、まとまり感が増します。今回は球体には青、半球には赤の色味をプラスしてあげましょう。

「映り込み」や「透け感」でリアリティUP

イラスト内で使用する際は、現実味を増す為に

  • 宝石と面している金属の写り込みを入れる
  • 透明感を感じるように、宝石の向こう側が透けているような描写を入れる

という方法を加えると、より良くなります。



是非、イラストに球体の宝石の塗り方を取り入れてリッチな画面作りのアクセントにしてみてくださいね。