版権イラストのプロが使う「キャラ似せの鉄則」4か条

版権イラストのプロが使う「キャラ似せの鉄則」4か条

版権創作は増加傾向

仕事で版権イラストを描く機会ってたくさんありますよね。よく起こりがちなのが「キャラクターが似ていない」という問題。

 

原作の印象と違う、自分の絵柄が強く出過ぎると感じることも多いはず。元絵があるイラストに寄せて制作するのは、実は難易度が高め。今回は、プロの現場でも使われている版権イラストのチェックポイントをご紹介します。ファンアートにも応用できるテクニックです。

 

 

1.記憶に頼らず、原画を必ず用意する

キャラ似せイラストを制作する際は記憶を元に、「なんとなく」という曖昧な印象で描くのはNG。普段意識していない自分の手癖や、好みや趣向が強く出てしまいます。 

 

元になるイラストを必ず用意しましょう。プロの現場でも、原画とイラストを並べながら制作しています。

2.グリッド線(補助線)を用いる

元絵の素体を客観的に確認するため

グリッド線(補助線)を使いましょう。

この線によって、原画の比率を変えずに作画ができます。

3.パーツの形と配置に注意

まずは、目、鼻、眉毛、髪などそれぞれのパーツの形が似ているかをチェックします。

 

また、各パーツの形は似ていても、それを的確な位置に配置し、全体のバランスも合わせなければ どこか違和感が出てしまいます。 下記のポイントをチェックしましょう。

 

ポイントは、へその位置や身体の正中線を意識して描くこと。より自然な素体が作れます。

4.線画のテイストをそろえる 

それぞれのパーツや全体のバランスが正しいはずなのに元絵と印象が異なる場合は、線の太さが原因かもしれません。 

  • 線の強弱の付け方 
  • 線の太さ、細さ 

も合わせて意識してみましょう。 ざっくりと眺めるのではなくパーツごとにチェックして精度を高めましょう。