プロの現場で生まれた『イラストの描き方講座』

漫画は描き始める前の設定が大切! CLIP STUDIO PAINT EX講座 設定編

Title line
漫画は描き始める前の設定が大切!  CLIP STUDIO PAINT EX講座 設定編

漫画を描くときはどんなソフトを使っていますか?

『CLIP STUDIO PAINT EX』(クリスタ)を使うと漫画の制作や管理がとても便利になります。

 

『CLIP STUDIO PAINT』は株式会社セルシスが開発したペイントソフト。イラストや漫画だけではなく、アニメーションも制作できます。

今回の講座ではCLIP STUDIO PAINTを購入したばかりの初心者や使い慣れていない方向けに、

  • 起動方法
  • 管理が楽になる新規作成と保存方法
  • 漫画を描くのに便利な設定の紹介
  • 書き出しの仕方

などをバッチリ解説していきます!

 

CLIP STUDIO PAINTの起動方法

インストールした『CLIP STUDIO』のアイコンをダブルクリックして起動して下さい。

下のウィンドウが表示されます。

CLIP STUDIOの起動画面

「マンガ・アニメ・イラストをかく」アイコンをクリックして下さい。

※左側のクイック起動をクリックすると次の工程なしでソフトが起動します。

 

下の画面に移りました。

「起動する」アイコンをクリックして下さい。

CLIP STUDIO PAINTの起動画面

CLIP STUDIO PAINTが立ち上がりました。

CLIP STUDIO PAINTの画面

はじめに、作業環境を整えましょう。

ご自身のPCスペックに合わせた設定をしないと快適な作業が出来ないので、環境設定は重要です。

CLIP STUDIO PAINTの環境設定方法

「ファイル」を選択し、「環境設定」をクリックして下さい。

CLIP STUDIO PAINTの環境設定を開く


【重要】仮想メモリ作成先の変更

環境設定画面、左側の項目から「パフォーマンス」をクリックして下さい。

パフォーマンスの変更

この仮想メモリ作成先には、「OSが入っていない」かつ「十分な空き容量のあるドライブ」を選びましょう。容量が少ないドライブを仮想メモリ先にするとファイルが開けない場合があります。

アプリケーションへの割り当てを調整して操作を快適に

PCのスペックに左右する項目なので、デフォルトのままで使ってみて、動作が遅い場合は数値を変えて再起動を繰り返し、快適な割り当て数値を見つけて下さい。

【重要】取り消し回数を変更する

取り消し回数とは直前の状態に戻せる(Ctrl+Z)回数です。

数値が高いほど作業を戻せますが、メモリ消費が激しい低スペックPCの場合は少ない数値にしておきましょう。

【重要】CLIP STUDIO PAINTの全設定の保存と復元方法

PCの初期化やCLIP STUDIO PAINTが初期設定に戻ってしまった場合に備えて、設定や素材を増やすごとにDドライブにも保存、月に1度は外付けHDDへの保存をオススメします。バックアップを取ることで復元が簡単になるからです。

カスタムした設定やダウンロードした素材などは、ドキュメントフォルダの中にある「CELSYS」フォルダに全て入っており、これらのデータを上書きすれば使い慣れた設定へ即座に戻せます。

※「CELSYS」フォルダは各ご自身の設定により場所が異なる場合があります。

制作が楽になる新規作成方法

「ファイル」を選択し、「新規」をクリックして下さい。

新規作成

保存先や漫画のサイズ、ページ数を設定できる画面が表示されました。

新規作成の設定

作りたいものに合わせて「作品の用途」を選択

作品の用途

今回は漫画制作を重点としているので、漫画制作用の設定ができる「コミック」を選択します。イラストやアニメなど用途に合わせて「作品の用途」を選択することで制作しやすくなります。

 

「作品の用途」は以下のことができます。

  • イラスト:イラスト制作に必要なシンプルな設定です
  • コミック:漫画制作用にカスタマイズされた設定です
  • 同人誌入稿:漫画制作を簡易的に設定できます
  • 全てのコミック設定を表示:より詳細に設定できます
  • アニメーション:アニメーション制作の設定です

ファイル名は「日付+好きなファイル名」がオススメ

ファイル名を付ける

ファイル名は「日付+好きなファイル名」がオススメです。

いつ描いたか分かりやすく、データを開く際にファイル名の先頭が数字だと選択しやすいからです。

保存先は別のドライブで

「保存先」項目の右上にある「参照」をクリックしましょう。

保存先の参照

保存先はDドライブなど普段、何度も使用しないHDDがオススメです。急に初期化しなければならなくなった時にデータを失うリスクを避けられます。

新しいフォルダの作成

保存したいフォルダを選択し「新しいフォルダの作成」をクリックして、タイトルを付けます。

こちらも「日付+好きなファイル名」にしておくと、作品が増えたときに見分けがつきやすくなり、順不同にならないのでオススメです。

漫画原稿設定

漫画は印刷や投稿する場合、サイズや綴じ方などがあらかじめ決められています。

「漫画原稿設定」を設定してサイズや綴じ方などを変更しましょう。

【重要】製本(仕上がり)サイズ

漫画の製本サイズの変更方法

印刷する予定のサイズを決定します。幅と高さの数値を入力する必要はありません。

丸を付けた「B5判」と書かれたアイコンタブから簡単にサイズを選べます。

同人誌は一般的に「B5判」で印刷することが多いです。

【重要】裁ち落とし幅

この数値は印刷所によって変わりますので、印刷所指定の数値を入力します。

私のお気に入りの印刷所は「3mm」なので3mmとなっていますが、5mmの印刷所も多いので必ず印刷所の指定数値を入力して下さい。

解像度

漫画を印刷する場合、モノクロ漫画を描く際の解像度は600dpiです。

350dpi以下の解像度はフルカラーイラスト向けの解像度です。

350dpiで描いてしまうと綺麗に印刷出来なくなるので必ず600dpiに設定にしておきましょう。

基本表現色

モノクロかカラーで描くかを決めます。

基本線数

基本線数とはトーンの線数を決めるものです。

60.0が一番無難で確実な線数なので変更する必要はありません。

同人誌用設定

このチェックは外しておきます。

※チェックを入れるとチェックし忘れた箇所やノンブルの開始数値に間違いがあった場合警告がでます。

同時誌用設定

表紙を描かない場合や、印刷所指定のノンブル開始数値を入力したい場合はチェックを外しておきましょう。

複数ページを設定する

ページに関する設定をします。
1ページだけ描く場合、チェックを外します。

同人誌のページ数設定

【重要】ページ数

印刷する場合必ず4の倍数でページ数を指定します。
4P、8P、12P、16P……と、言った感じです。

【重要】綴じる位置

基本的には漫画は右綴じなので変更する必要はありません。

【重要】開始ページ

こちらも左から開始が基本的ですので変更する必要はありません。

表紙(右側の項目)

主に作品情報の設定ができます。
表紙を作品に含めない場合は、チェックを外します。

作品情報の設定

作品情報

作品名、話数、サブタイトル、ページ番号は「トンボ裁ち落としまで」の入稿指定(印刷所によります)の場合不要となりますので、必要であれば記入しておくとよいでしょう。

【重要】ノンブル

ノンブルとはページ番号です。
「ノンブル」にチェックを入れることで基本枠の下にページ番号が付きます。
必ず入れておいた方が良いのが「隠しノンブル」です。
ページの内側に当たる個所にページ数を自動的に入力してくれます。
作業中、隠しノンブルが打ってあるとページ番号を間違えることがなくなるのでオススメです。

【重要】開始番号

印刷所ごとに異なるので、必ず確認しておきましょう。
※画像ではお気に入りの印刷所さんが3から開始なので3としています。

開始番号

設定が完了したらページが自動生成されます

全ての設定が終わったら、右上のOKボタンを押すとページが生成されます。
ページ数により時間がかかる場合があります。

ページの自動生成

作成した漫画データを開く場合

保存したファイルを開く

 
「ファイル」から「開く」をクリックします。(Ctrl+Oでも可能です)

CLIP STUDIO PAINTのマンガ原稿のファイル

一番上のタイトルがついているものを選択し「開く」をクリックすると全ページ表示されます。ファイル名の先頭を日付にすると最上部に表示されるので楽に開けますね。

 

以上が、漫画制作を始める前段階を説明した講座です。
漫画を描く場合は、基本設定から完成物をイメージした設定をすることが非常に大切です。
あらかじめ、印刷所の仕様をよく読み、設定のミスがないように気をつけましょう。

 

[著・画:天川詩月(あまかわしづき)]

pixiv http://pixiv.me/amakawa02

Twitter https://twitter.com/shizukiamakawa

2002年12月からフリーランスのCGイラストレーターとして活動。

過去にアナログで漫画を描いていた経験を活かし、2013年からCLIP STUDIO PAINT EXを使い始めました。

End banner v9

イラスト制作の現場で生まれた育成プログラム


記事のシェアはこちらから!

おすすめ

新着