顔の描き方に違和感? 「顔の描き方」をマスターする7つのポイント
2016.03.04
「顔はいい感じに描けたのに、ヘアスタイルが上手く描けない……」とつまずいていませんか?なんとなくの想像で描いていると、違和感ある髪型になりがちです。
違和感の原因が分からず、一向に成長しないというのは残念です。
今回は初心者が陥りがちな間違いから解決法、髪を描く際の考え方までみっちりと解説します。気付かないうちに変なくせがついていることも多いので、この機会に見直してはいかがでしょうか。
初心者が陥りやすい「髪の毛の違和感」を4つ上げてみました。
あなたは当てはまりますか?
頭蓋骨の形を意識せず描いたときに起こります。
頭部がえぐれて、顔が突き出して見えるような違和感があります。
頭蓋骨の形を意識しすぎたときに起こります。
「頭蓋骨があって、髪があって、その間にはなんとなく空間があって、だから髪の毛は盛り上がるはず……」と無意識に思っているうちに形が大きくなってしまいます。
顔が左斜めを向いていますが、サイドの毛量のバランスから髪の毛だけ正面気味に見えます。髪型に意図がない限り不自然な髪型です。
髪が不自然に垂直で生え際がないです。
それでは上記のようなミスはどうやったら防げるのでしょうか?
大切なのは頭蓋骨の形と生え際(髪の毛の生え方)を意識することです。
「ボリュームがない」の画像を例に、頭蓋骨の形を描いてみます。
頭蓋骨に赤線を引いてみると一目瞭然ですね。後頭部が陥没しています。
頭部の形が決まらないと感じる人は、坊主頭の人間にかつらを被せるイメージでアタリを取ると良いでしょう。
それでは描き方の工程を押さえましょう。
はじめは髪を描かず、坊主の状態を描きます。
参考:頭部の形の取り方について
次に髪型のアタリを取ります。生え際の位置も決めておきましょう。
男性は天然パーマ気味のショートで、女性は直毛気味のショートを想定します。
最後にカツラを被せるように髪の毛を描いて完成です。
描き方の工程は分かったものの実際に描くと、髪の流れがよく分からないと思います。
そこで、
1.生え際を分けて考える
2.矢印で髪の流れ決める
の手順を押さえることで描きやすくなります。
髪を描画しやすくする方法として、生え際を
の6つに分けるのをオススメします。
色が付いている部分から髪の毛が生えているのをイメージしましょう。
上記で色分けした部分を元に、矢印でざっくり髪の毛の流れを決めると描きやすくなります。
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どの髪型を描く場合でも、生え際の意識は共通なので使いまわせます。
最初の段階で矢印を描くのが難しい方は、
1.髪の毛のアタリを取ってから生え際を定め直す
2.矢印を引いた後に流れを微調整
といったように「自分の絵に自分で赤入れする」のも良いでしょう。
次は応用編として、髪を描くときに知っておきたい考え方をご紹介します。
初心者にありがちなミスとして「つむじ1点から髪の毛が生えている」ことがあります。
正しくは、生え際は様々な箇所にあるので「つむじを中心に放射状に生えている」ことを意識すると自然な髪型になります。
特にくせっ毛やショートヘアを描くときに、この構造を理解していると髪の毛の流れに困らないです。頭部がえぐれて見える場合も、この「つむじ1点から髪の毛が生えている」パターンが当てはまることがあります。
長髪でストレートだと、生え際の意識が無くなりがちです。
基本は「髪の毛は頭部全体から生えている」ことを意識して、生え際に膨らみが生じることを覚えておくと良いでしょう。
例えばこのように、一本一本の髪の毛は毛穴から直接下に垂れ下がっているのではなく、毛根近くは皮膚に対して垂直気味に生えています。よって頭皮と髪のアウトラインの間に空間が生まれるのです。
これまで紹介した事項をまとめると
1.頭蓋骨のかたちを描く
2.髪の毛の生え際に沿って矢印の流れを作る
3.毛の流れに沿ってカツラを被せる要領で髪を描き込む
を順を追って制作すると、比較的まとまったイラストに仕上がります。
特に髪の毛の生え方は規則的な部分なので、構造を知っておくと「何かが違う」曲面に遭遇したときに、どこが間違っているのかの答えを見つけやすくなるので覚えておきましょう。