自然に見せるにはメリハリが大事! 草の生えている地面の描き方
2016.08.19
「草の生えている地面の描き方」に引き続き、イラストレーターの有馬憲吾さんが教える土の地面の描き方をご紹介します。
牧場、畑からファンタジーな森の中まで、描き方を覚えておくとあらゆるシーンに使えます。
1からレクチャーしているので背景が苦手な初心〜中級レベルの方にもオススメです!
記事の最後には動画もあるので要チェック。
まずは単色で地面の範囲を描画します。
土の地面ということでここでは暗めの茶色を塗っています。
では、この地面をベースに色を塗っていきましょう。
テクスチャー感が出るブラシを使ってベースの上に色を塗ります。
ブラシの色はベースの色を少し暗めにした色で不透明度は50%ぐらいがオススメです。
ベースの上はジグザグと塗っていきましょう。地面の凸凹感を表現しやすいです。
有馬さんが配布しているブラシを使うことで、地面らしいランダムな質感を出すことが出来ます。
▼下記のサイトを経由してブラシをダウンロードできます
http://bgillust.blogspot.com/2014/11/arino05.html?spref=tw
先ほどと同じブラシを使い、ベース色より少し明るい色で塗っていきます。
明るい色を塗るときは、暗めにした色よりも、少し不透明度を下げて塗りましょう。
すると、地面の質感にメリハリがついて違和感をなくすことができます。
ざっくりと大きめのブラシで色を塗ったら、その上から細かいブラシでラインをつけると地面のランダムな質感がハッキリします。
今回は整理された土ではなく、ゴツゴツした荒れた地面の土肌を表現していきますので、まずは明るめの色で中心など、目立たせたい場所や光の当たる場所を描画しましょう。
明るい色を入れた上から更に暗い色を入れていくと、地面の雰囲気が出て来ます。
ここでは真ん中だけでなく周りにも入れて全体にメリハリを付けます。
コントラスト強めのストロークを描き込んだほうが質感を出せます。
明るめのハッキリとした色で土のデコボコ感を出していきます。
土のデコボコ感というのは光が土に当たって生まれるものなので、それを意識して描くと良く見えます。
先ほど描画した明るい色の部分に影をつけることで、更にリアルさが出て表面の凹凸の質感が増します。
仕上げにスポイトで拾った色で調整し、完成です。
さらに上から茶色とはまた別の薄い緑色などを入れると、深みが出ます。
そのイラストの雰囲気に合った色を入れてみましょう。
場所によっては木の根や草などを組み合わせて描くことで、森の中、牧場などの様々な環境を表現できます。
それぞれ異なった印象を与えられるので、想定の場所の地面にあるものを研究して取り入れて見ることをオススメします。
今回のポイントは
1.あらかじめ見せたいところを決め、コントラストを強く荒い感じをだす
2.ストロークはジグザグに
3.影色はスポイトで色を取って調整
の3つとなります。これらを意識して取り組んでみてくださいね。
▼お供え物近くの土はこの手法で描かれています
▼ブラシの動きや細かな解説を見たい方は動画をチェック
印刷会社を退職後、友人とデザイン会社を設立。現在イラストレーターとして活躍中。
モットー『なんでも楽しくやる』
座右の銘『面白き事も無き世を面白く』
イラスト、デザインのお仕事は随時受付中です。
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