骨格と筋肉をチェック! 胴体を描く6つのポイント

骨格と筋肉をチェック! 胴体を描く6つのポイント

「何かがおかしいけど、どこを直していいのかわからない」ということありませんか? 一人で勉強しているとなかなか気づきにくいものです。

 

そこで描くためのチェックポイントを用意してみました。自身で気づいてなかった箇所を見つけてみましょう。

 

今回はテーマを胴体に絞って考えてみます。イラストを描く際の簡易的なものとしてご参考ください。

 

▼目次

胴体の骨格をチェックしよう

 1|大きな3つの骨

 2|表面化しやすい5つの骨

胴体の筋肉をチェックしよう

 1|上半身を動かす筋肉

 2|腕を動かす筋肉

 3|肩甲骨を動かす筋肉

 4|脚を動かす筋肉

 

 

 

胴体の骨格をチェックしよう

人物を描く上で骨格の形を覚えることは大切ですが、細かい形状を全て把握するのはなかなか難しいものです。

 

そこで骨格を大きく分けた3つの骨と、表面化しやすい5つの骨をピックアップ。これらを押さえれば胴体が描きやすくなります。

1|大きな3つの骨

体の描き方
 

体の描き方

 

A|肋骨

B|脊椎

C|骨盤

 

胴体の骨格は、大きく分けると肋骨・脊椎・骨盤という3つの部位で形成されています。それぞれ下記のポイントがあるので、合わせて覚えると描きやすくなります。

ポイント1:肋骨と骨盤が「くびれ」を作る

くびれを描く

肋骨と骨盤の間には細長い脊椎しかないため、その部分が凹み、くびれができます。脊椎は、肋骨や骨盤とは違い柔軟性があるため、くびれ部分から胴体を曲げたり回転させることが可能です。

ポイント2:脊椎は「S字」になっている

脊椎

横から見るとわかりますが、脊椎はS字に曲がっています。このS字に合わせるように、肋骨と骨盤は斜めに傾いているので注意しましょう。

ポイント3:女性の方が「骨盤が大きい」

脊椎

女性の方が男性より骨盤が大きいです。男女を描き分ける重要なポイントのひとつなので覚えておきましょう。

2|表面化しやすい5つの骨

脊椎

A|鎖骨

B|胸骨

C|肋骨縁

D|腸骨稜

E|肩甲骨

 

骨格は筋肉や脂肪に覆われているため、外から確認することはできません。

 

しかし、筋肉の付け根の部分は、付着する筋肉が少なく、表面から骨の存在を認識しやすいです。

 

その点を描くことで、より人体らしい描画ができるようになります。では、下記のポイントを押さえましょう。

ポイント1:鎖骨と肩甲骨が「肩」を作る

体の描き方

鎖骨と肩甲骨は、前後で繋がっており、肩のラインを形作っています。上から見るとわかりやすいですが、このふたつの骨はひし形状をしています。鎖骨と肩甲骨はセットで考えると良いでしょう。

ポイント2:腸骨が「水着ライン」を作る

体の描き方

腸骨稜が作るラインは、いわゆる水着を来たときの股のラインに近いので、水着を想定すると覚えやすいと思います。かなりきわどい水着ではありますが……。

 

腸骨は骨盤の一部なので、このラインはくびれより下に位置しています。

胴体の筋肉をチェックしよう

身体の描き方

筋肉も骨格と同様に、絵に影響が与えやすい部位をピックアップしました。ただ見た目だけを覚えるより、機能も一緒に覚えると各部位を覚えやすいと思います。

 

胴体の筋肉は4つに分けてチェックしていきます。

  • 上半身を動かす筋肉
  • 腕を動かす筋肉
  • 肩甲骨を動かす筋肉
  • 脚を動かす筋肉

1|上半身を動かす筋肉

「上半身を動かす」とは具体的に言うと、くびれ部分を起点にして、

  1. 前後の曲げ
  2. 左右の傾け
  3. 回転

を行うことです。

 

上半身を動かす筋肉は、主に3つです。
 

体の描き方

 

A|腹直筋(いわゆるシックスパックはこの筋肉です!)→ 上半身を曲げる

B|外腹斜筋 → 上半身を傾ける、回す

C|脊柱起立筋 → 上半身を伸ばす

 

下記のポイントも合わせて覚えましょう。

ポイント:外腹斜筋は後ろからも見える

体の描き方

外腹斜筋は、後ろにも回り込んでおり、背中を描くときにも見えます。

2|腕を動かす筋肉

「腕を動かす」とは具体的に言うと、肩(鎖骨と肩甲骨の付け根部分)を起点にして、

  1. 前後の上げ下げ
  2. 左右の上げ下げ
  3. 回転

を行うことです。

 

腕を動かす筋肉は、主に5つあります。

 

※腕を動かす筋肉は他にもありますが、今回は胴体に属している筋肉のみ取り上げています。


 
体の描き方

A|大胸筋(腕を下ろす、内転する)

B|三角筋(腕を上げる)

C|広背筋(腕を下ろす、回す)

D|棘下筋(腕を回す)

E|大円筋(腕を下ろす、回す)

 

下記のポイントも合わせて覚えましょう。

ポイント1:三角筋は鎖骨と肩甲骨から生えている

体の描き方

三角筋は、前は鎖骨に、後ろは肩甲骨(正確には肩甲棘)に向けて収束されています。

ポイント2:三角筋と広背筋は前後から見える

体の描き方

三角筋と広背筋も、後ろに回り込んでいるため、正面からも背中からも見えます。

ポイント3:広背筋が男性の「逆三角形」を作る

体の描き方

男性の身体シルエットは肩幅が広く、腰が細い逆三角形になっているのですが、その要因が発達した広背筋です。男性は女性より広背筋が発達しているため、上半身が女性より大きくなります。

ポイント4:「脇の下」の作り方

体の描き方

脇の下にはいくつもの筋肉が集中していますが、特に重要なのが「大胸筋」と「広背筋」です。

 

一見すると、大胸筋は脇の下に繋がっているように見えますが、正確には三角筋の下に繋がっています。腕を上げるとわかりますが、大胸筋は脇には繋がっていません。

 

脇の下に繋がっているのは広背筋です。背中から前方に回り込み、脇の下に収束します。

3|肩甲骨を動かす筋肉

肩甲骨を上下に動かすことで、腕を上げる時の補助も行います。肩甲骨を動かす筋肉は、主にふたつです。

体の描き方

A|僧帽筋

B|前鋸筋

 

下記のポイントも合わせて覚えましょう。

ポイント:僧帽筋は前からも見える

上記の画像からもわかるように、僧帽筋は前にも回り込んでいるため、正面からも見えます。

4|脚を動かす筋肉

体の描き方

胴体に属する「脚を動かす」は、中臀筋と大殿筋―― 要はお尻の筋肉です。主に脚を伸ばす機能を持っています。

 

※脚を動かす筋肉は他にもありますが、今回は胴体に所属している筋肉のみ取り上げています。

 

著・画 ゼロモモ

pixiv|https://www.pixiv.net/member.php?id=5764826

Twitter|https://twitter.com/zeromomo0100

参考文献

『スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors』著:アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ

『モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック』著:ミシェル・ローリセラ

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