骨と比率を意識しよう! 人体を描くために役立つポイント
2020.06.19
イラストレーターの米野ヌキです。今回は「人体のアタリの取り方」をご紹介します。
あまりアタリは正確に取らないタイプですが、この度を機会に自分自身を見直すためにも勉強してみました。お付き合い、またどこかみなさまのイラスト制作にお力添えできていれば幸いです。
▽目次
ポーズのイメージが明確にできていれば要らない工程だと思いますが、まずは被写体(今回は武闘家の女性キャラクター)のポーズ案を何案か描いてみたり、同じポーズでも写す角度を変えてみるなど一番しっくりくる構図をカメラマンになった気持ちで探ってみます。
描いているときに気分が乗ってきたり、許容ラインに入ってきたらアタリをとっていきます。
先ほどの案を元に棒人間で大体のポーズをとります。
まずは水平線を決め、頭・肋骨・骨盤の骨だけ大雑把に描いておきます。骨盤の出っ張りも位置を把握しておくとガイドになるので取っています。またコントラポストにも気を付けていきます。
コントラポストについて少し触れておきます。ご存じの方は読み飛ばしてください。
コントラポストとは重心を片足に寄せて立っている状態のことを言います。肩や腕が、尻や脚の軸からずれているのが特徴です。
ポイントとして
の3点となります。
また、腰と膝の軸は平行になるようです。背骨のS字を意識する時、胴体の正面の正中線も意識しておくと立体的な理解につながりやすいかもしれません。
棒人間に肉付けをしていきます。一般的な人体の比率などについては以前の記事で述べていますのでご参照ください。
肉付けですが、大体の人体のパーツを大雑把に把握しておきます。
上記を元に頭・肋骨・骨盤の骨、コントラポストに注意しながら棒人間に肉付けをします。また、水平線を意識して各パーツのどの面が見えるか見えないかに注意しながら描きます。
顔はバランスがわからなくなるので先に描いてしまいました。一番ふくらんでいる、またはくぼんでいるところの円周を描いておくと、後々衣装を着せる時のガイドになるのでそこも描いていきます。
あとは衣装を着せていきます。あまり今までの工程で描いてきたものに捉われずもう一度見直したりしながら描いていきます。
線画ができました。
アタリの取り方を見直した感想として、自分の頭の中のイメージをより明確にしたり、衣装やポーズ上の隠れて見えない部分への理解を深めるためなど、イラストに説得力を持たせるためにとても重要な工程だと思いました。
以上となります。
この度は記事として丁寧めに描いておりますが、本当はもっと雑です(笑)最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
絵の勉強をしながらお仕事をしています。