ダンディズムやたくましさのイメージに欠かせない髪型「オールバック」。いざ描いてみるとなかなかかっこよく描けない、と困ったことはありませんか?
基本の形からアレンジまで、オールバックの描き方をご紹介します。
▼目次
オールバックの描き方によくある失敗例
よくある失敗例から見ていきましょう。
こちらは定番のきっちり固めるスタイルと、やんちゃっぽさを演出するラフなスタイルです。
きっちり固めたスタイルは締まりがないので、ラフなカッコよさが感じられません。対して、ラフなスタイルは正面から見るとオールバックというよりツンツン頭に見えます。
オールバックは、髪を下ろしたキャラクターを描くときの「頭頂部からの流れを意識する」という考え方が通用しないので、どう描けばいいのか分からなくなってしまいがちです。
オールバックヘアーを描く基本
カッコよく描くために、基本となるかたちを覚えましょう。
基本となるのはきっちりと撫で付けて固めたスタイルです。これを覚えると毛先を遊ばせたりするラフなスタイルも描きやすくなります。
前髪を上げると生え際に「つむじ」が現れます。下ろした髪と同様に、つむじを起点にして髪の流れを作っていきましょう。
サイドは生え際から流れるのでつむじを無視しても大丈夫ですが、全体のバランスを見ながら慎重に決めます。
生え際は人によって違いますが、M字を意識するとまとまりやすいです。
つむじの位置がM字の谷の位置となります。(厳密には違いますが、かっこよく描くため)
生え際の線はギザギザにしすぎない、全体のボリュームが出すぎないように気を付けましょう。
綺麗に整った部分は毛先の線がまとまって一つの塊になり、乱れた毛先だけがばらけます。
頭は球体ですし、線が少ない方がまとまって見えるので、すべての毛先をきっちりと描く必要はありません。
印象を左右するのは「前髪」
オールバックの印象を決めるのは前髪です。
前髪の描き方で印象をガラッと変えることができますし、前髪を意識すれば立体感を掴みやすくなります。
少し髪を崩してラフさを出したいときは、サイドのボリュームを抑えるとスッキリした印象を保てます。
キャラクターを演出する、ヘアスタイルのアレンジ方法
後ろに撫で付けて固めるだけではなく、アレンジを加えることで様々なスタイルになります。
毛先を立たせればツンツン頭になり、毛先を乱して前髪を軽く下ろせば自然なスタイルを演出できます。「つむじからの流れ」と「回り込み」を常に意識しましょう。
まとめ
オールバックは男性だけでなく女性にも使える髪型です。長さを変えたり、前髪を足すだけでも様々な表現が可能になります。そして、髪型はキャラクターの印象を演出するための重要な要素です。
描ける髪型の種類が多いとそれだけでキャラクターの幅も広がるので、ヘアカタログなどを参考にして髪型を研究してみてはいかがでしょうか。
著・画 山羊ヤマ
WEB:http://arcadia-goat.tumblr.com/
筋肉と獣人と少女が好きなフリーのイラストレーター。PBWやソーシャルゲームでモンスター・人外・筋肉・男性を中心に描かせていただいております。