男性のフォーマルスタイル、ビジネススタイルの代名詞と言えばやはり「スーツ」！
性別や年齢を問わず、万人に着られているスーツですが、中でもいわゆる「おじさんキャラ」との親和性はピカイチ。普段は冴えないおじさんがスーツを着た途端にかっこよく見えるように、スーツには「大人の色気」を引き出す効果があるのかもしれません。
今回はスーツの描き方の基本を踏まえた上で、スーツ姿の若者とおじさんの違いを解説します。
＜目次＞
スーツの基本
おじさんらしさとは
①スタイリッシュなイケオジ
②くたびれたおじさん
手軽におじさんらしさを出せる肌のシワ
スーツに合う髪型の傾向
まとめ
スーツの基本
まずはスーツの基本的な形から確認しましょう。スーツは様式がきっちりと決まっているので、バランスが崩れるとかっこ悪さが目立ってしまいます。描く際には、襟の長さや大きさ・丈の長さを体の部位と照らし合わせてよく確認しましょう。
スーツは国によってスタイルに違いがあり、その代表的なものが「イギリス」と「イタリア」です。主に襟や裾の形・シルエット・生地などが違い、印象も異なります。他にもいくつかありますので、描きたいキャラクターに合ったものを探してみてください。
おじさんらしさとは
同じスーツ姿でも若者とおじさんでは印象が異なります。一番の違いは体型の変化です。中年はボディラインのメリハリが少なくなり、胴回りに肉がつくことで貫禄が出てきます。
そして、スーツのスタイルも時代によって変化しています。最近の流行りは体にフィットする細いシルエットですが、年代を遡るとボディーラインの出にくいゆったりしたシルエットになっていきます。
古いスタイルはそれだけで中年っぽい印象になりますし、ゆとりのある服の方が体型のカバーに適しているので、スーツの場合は「ゆったりしたシルエット＝おじさんらしさ」と言えます。もちろん、流行りの細いスーツをかっこよく着こなすおじさんもいます。
①スタイリッシュなイケオジ
細い体型を維持していれば、おじさんになっても若者と遜色ないスマートなスーツ姿です。肩幅で威厳を出し、体にフィットしつつ締め付けすぎないよう少しゆとりをもたせます。
首や手など、露出した素肌のシワを描き入れると「若々しいオジサマ」になります。
②くたびれたおじさん
年齢を重ねると体型の緩みが気になってくるものです。スーツは頻繁に買い換えるものではないので、体型の変化でサイズが合わなくなることもあります。
筋肉量が減ることで肩幅が合わず袖が長くなったり、腰回りに贅肉がつくことで流行りの細いスラックスが窮屈になるかもしれません。さらに布地のシワをたくさん描くとくたびれた感じが出ます。
手軽におじさんらしさを出せる肌のシワ
スーツだけを練習していてもおじさんは描けません。おじさんらしく描く最大のポイントは、やはり肌のシワです。ポイントさえ押さえていれば、デフォルメの強い絵柄でも、ある程度おじさんっぽくすることができます。
ほうれい線は口角を上下していない時（真顔）は口角より下に伸びにくいです。伸ばしすぎると老人になってしまうので注意しましょう。
年齢によってシワの部位や濃さを調整してください。
スーツに合う髪型
中年キャラを描き慣れない方は髪型で悩むことも多いのではないでしょうか？特にスーツにはビシッと決まった髪型を合わせたいですね。
中年がスーツを着るような場面では、前髪が額にかからないような髪型が主流です。場合によっては前髪を下ろすことで若々しさを演出できます。髪をおろす際には耳が見えるようにすると清潔感が維持できます。
まとめ
おじさんのキャラクター性を考え、流行に敏感なのか、昔ながらのスタイルを好むのか、年齢による体型の変化、スーツの質などを想像してみてください。
「トラディショナルなジェントルマン」ならイギリス、「セクシー」ならイタリアなど、国によるスタイルの違いも考慮するといいでしょう。
スーツの質は光沢感やシワの出来やすさなどに影響するので、イラストで表現する時も重要なポイントになります。
国による違いはイギリスとイタリアの他にアメリカやフランスなどもありますが、時代によってもスタイルに変化があり、さらにビジネススーツと礼服の違いなど、細かな違いを見ていくと非常に多岐にわたります。
興味のある方は国や場面・時代ごとの特徴を掘り下げてみてはいかがでしょうか。
著・画 山羊ヤマ
WEB：http://arcadia-goat.tumblr.com/
筋肉と獣人と少女が好きなフリーのイラストレーター。PBWやソーシャルゲームでモンスター・人外・筋肉・男性を中心に描かせていただいております。
