頭身で変わる!キュートなデフォルメキャラクターの描き方

頭身で変わる!キュートなデフォルメキャラクターの描き方

SNSで自分の描いた作品を大勢の人にに見てほしいと思いませんか?

 

大勢の人の目を止めるには、一瞬で良さが伝わる見栄えが必要です。特に全身をデフォルメしたキャラクターイラストでは、いかにして等身を描き分けられるかが「映える作画」のポイントではないでしょうか。

 

映える全身デフォルメキャラクターイラストを描く表現のポイントは「頭身」です。頭身を適切に描くことでキャラクターの可愛さがより伝わりやすくなり、見る人の目に留まりやすくなります。

 

今回は、技法書レーベル「いちあっぷブックス」から、新発売の『映え作画 キャラクターの魅力を引き出す 心を動かすイラストの描き方』より、「キュートなデフォルメキャラクターの描き方」をご紹介します。

 

▼目次

デフォルメキャラクターの頭身バランス

2.5頭身の描くポイント

2頭身の描くポイント

1.5頭身の描くポイント

アタリを取って簡単にデフォルメしよう

アタリをベースにデフォルメキャラクターを描こう

デフォルメキャラクターの種類

基本タイプの特徴

フィギュアタイプの特徴

末広がりタイプの特徴

先縛りタイプの特徴

ブロックタイプの特徴

カートゥーンタイプの特徴

 

 

頭身の低いキャラクターには、親しみやすさや可愛らしさがあります。描く上でのコツを知り、実際にデフォルメしてみましょう。

デフォルメキャラクターの頭身バランス

頭身に合わせてデフォルメの度合いやバランスを変えることで、異なる魅力を持ったキャラクターを描き分けることができます。ここではまず、3つの頭身を比較してみましょう。

2.5頭身の描くポイント

2.5頭身のキャラクターはデフォルメの中でも頭身が高い分、服の装飾や体の細かな動きなどを描き込みやすいです。

2頭身の描くポイント

顔と体の大きさが同じサイズ感になるように意識して描きましょう。2.5頭身より全体が丸みを帯び、可愛らしさが増します。

1.5頭身の描くポイント

頭を1、体を0.5の比率で描くとマスコットのような可愛い印象になります。体の面積が小さい分、細かいディテールは極力省きます。

アタリを取って簡単にデフォルメしよう

つづいて2.5頭身のデフォルメキャラクターを使ってアタリの取り方を詳しく紹介します。これに慣れたらほかの頭身にも活用できるので、たくさん描いてみましょう!

①円を描く

頭身の基準になる円を、縦に2.5個分並べます。

②全身を描く

基準になる円に合わせて、頭、胴体、足をざっくりと描いておきます。おおよそのバランスは右の対比を参考に描きましょう。

③顔のパーツを描き込む

図のようにおでこの比率を少し大きく描き、目と口の間を狭くすると可愛さが表現できます。前髪の生え際は矢印の部分が目安です。

④アタリの完成

このアタリを元に服や髪を追加していき、デフォルメキャラクターを完成させていきます。

アタリをベースにデフォルメキャラクターを描こう

前ページで紹介したアタリの取り方を踏まえて、実際にデフォルメキャラを描いてみましょう!

①アタリを描く

全身のアタリを描いてみましょう。今回はアイドルのような愛嬌のある元気なポーズのデフォルメキャラクターを描いていきます。

②顔と前髪の生え際を描く

全身のアタリを描いたら、顔と前髪の生え際を描いていきます。上のピンクの線が前髪の生え際です。

③大体の髪と服を描いていく

前髪の生え際を意識しつつ、大体の髪と服を描きます。

④装飾品や髪のパーツを追加

おおよその髪型や服装を描いたら、今度はそれぞれ装飾品やデザインなどを描き込みます。この時描きこみすぎてしまわないように注意しましょう。

⑤線を整えながら清書する

デザインや服装、髪型などの描き込みが終わったら清書します。

⑥色を塗って完成!

清書したら色をつけていきます。塗る際もあまり情報量を増やしすぎないことがデフォルメの可愛さを生かすポイントです。

デフォルメキャラクターの種類

引き続き、形状別の作例を見てみましょう。ここで紹介した以外にも、さまざまな形でキャラクターをとらえることができます。

基本タイプの特徴

・くびれがない

・ 手足にもくびれはなし

・ オーソドックスなミニキャラの体型

 

フィギュアタイプの特徴

・ デフォルメフィギュアの素体によくある体型

・くびれがある(手足にもくびれあり)

末広がりタイプの特徴

・ 台形のように手足が末広がりとなっている体型

・ 胴体自体を台形型にしても可愛い

先縛りタイプの特徴

・手足は先端に向かって小さくなる

・特に足先はペン先のように細い(靴などはほぼ省略する)

ブロックタイプの特徴

・足はブロックのような形

・足を省略しつつも先細りタイプより靴の装飾などを描き込める

カートゥーンタイプの特徴

・海外アニメ(カートゥーン)系の体型

・腕や足は細く手や足先だけ大きい

 

 

上記以外にも多様化されたデフォルメシルエットがあります。普段から目についたデフォルメキャラクターを観察してみましょう。

これらのシルエットにさまざまな頭身を加えると、デフォルメの可能性は無限大です。

まとめ

  • 描きたい頭身に合わせてデフォルメの度合いやバランスを変えましょう
  • 描き込み過ぎないようにしましょう
  • 様々な体系のパターンを覚えることで、何通りものデフォルメキャラクターを描くことができます

 

続きは、『映え作画 キャラクターの魅力を引き出す 心を動かすイラストの描き方』(著・いちあっぷ編集部)にてお読みください。

 

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