初心者の「なぜか上手く描けない」を解決！顔の描き方テクニック-実践編-
2018.05.08
これまでに初心者の「なぜか上手く描けない」を解決！』シリーズとして、様々な初心者向けテクニックを紹介しました。
今回は、実際にそのテクニックを使ってイラストを描いてみる実践編です。今までの各講座のポイントを抑えながら解説していきます。
前回は上半身にスポットを当てて紹介しましたが、今回は「全身の描き方」をテーマにイラストを描いていきます。
▼目次
どんなイラストを描くか考える
ラフ画の描き方
顔のラフ画の描き方
ポーズのラフ画の描き方
背中のラフ画の描き方
腕のラフ画の描き方
足のラフ画の描き方
服のラフの描き方
線画作業
彩色作業
あとがき
どんなイラストを描くか考える
今回は、少し難しいポーズをどのように描いていくかを紹介したいので、「少し前かがみで振り向く女の子」を描くことにします。
テーマや配置、ポーズを考え、全体のイメージをメモ描きレベルでまとめていきましょう。
ラフ画の描き方
それでは、これまでにご紹介した『初心者の「なぜか上手く描けない」を解決！』シリーズの講座をもとに、さっそくラフ画を描いていきます。
顔のラフ画の描き方
顔の描き方は、以前の実践編で紹介していますので、説明は省略します。まだ記事を読んでいない方は、ぜひご一読下さい。
ポーズのラフ画の描き方
次に、この講座の「実際のポーズを見ながら描いていく」方法を使って、全体のポーズを描いていきます。
まず実際に自分で描きたいポーズを取って、スケッチしたり、写真を撮りましょう。この実物のポーズ画像を利用して、身体のパーツ位置が大体同じになるようにアタリをとると、自然なポーズが描けます。
上半身の細かい描き方は前回の実践編で説明していますので、未読の方はぜひこちらもご覧下さい。
背中のラフ画の描き方
続いては「背中」です。この講座の「簡単な背中に凹凸の表現を加えていく」方法を使って、背中を描いていきます。
ちょうど先程使った「実際のポーズ画像」がありますので、そちらを見ながら肩甲骨とビーナスラインの２つの凹凸の表現を加えていきましょう。この２つがあるだけで、のっぺりとした印象がなくなり上手に見えます。
腕のラフ画の描き方
今度は「腕」です。この講座の「手を最初に描いてから腕を描く」方法を使って、腕のラフを描きます。
ここでも実際のポーズ画像を見ながら描いていきます。
最初に画像と同じ位置に手を描きます。次に画像の肘と同じ位置に丸を描いて、後は肩と肘と手を線でつなぎましょう。最後に肉付けをしたら腕の完成です。
肉付けをするときに、実際のポーズの画像を見ながら太くなるところ、細くなるところ、肘の向きなどに気をつけて描いていくことが大切です。
足のラフ画の描き方
最後に「足」です。この講座の「台形から足を描く」方法を使って、足のラフを描いていきます。
ここでも実際のポーズ画像を利用します。画像を見ながら同じ位置に台形を描きます。
今回のイラストは元の記事の足より少し複雑な形をしているので、立体的な台形でアタリを取っていきます。このとき、薄っぺらい台形にせず、しっかりと高さのある台形を描くことがポイントです。
台形に足の指のアタリをつけて、靴を描いたら足のラフの完成です。
服のラフの描き方
ここでも説明は省略しますが、さらに服のラフを描きます。
このとき別の色の線で描くと、線画作業のときにどの線をクリンナップしたらいいかわかりやすいのでオススメです。
これでラフの完成です！
線画作業
ラフをベースに、線画を描きます。
彩色作業
色を塗ったら完成です！
あとがき
以上で、今回の記事はおしまいです。このように実際に描く場合は、「構図」や「ラフ」の段階でアタリのテクニックを使って、イラストを仕上げていくと良いと思います。
今回あえて少し複雑なポーズを描いてみましたが、描き慣れていないポーズを描く場合は自分で実際にそのポーズをやってみて、自分の想像と同じかどうか確認することがとっても大切なので、是非やってみてください。
また、今回使用したテクニックのそれぞれの記事では、「なぜ上手く描けないのか」から解説し、上手く描くテクニックとそのポイントをより詳しく紹介しています。苦手な部分やよくわからない描き方がありましたら、是非詳細をご覧いただけたらと思います。
これからも頑張って、いちあっぷしていきましょう！それでは、ありがとうございました。
今回使用したテクニックはこちら
著・画 yaki*mayu
web： http://yakimayu.com
twitter： https://twitter.com/yaki_mayu
Pixiv： https://www.pixiv.net/member.php?id=1689995
フリーランスのイラストレーター。萌系イラストを中心に主にソーシャルゲームなどのキャラクターデザイン、スチル、カードイラストなどのお仕事をいただいております。晋遊舎「デジ絵の文法」「イラストレーションスーパーテクニック」での執筆、ホビージャパン「スーパーデフォルメポーズ集 ラブラブ編」でのコラムの担当など、絵の講師としても活躍させていただいています。
