真っ白な状態から人物を描こうと思ったとき、筆が進まず困ったことはありませんか?今回はこれから何をという段階での、ポージングをスムーズに描き出す方法を紹介します。
▽目次
基本:立ち絵からポージングをアレンジしていく
まずは基本である正面全身、立ちポーズを描きます。等身は好みで構いません。今回はリアルに近い等身にしました。
このままでは立ちポーズではなんの表情も特徴もありませんので、立ち姿に表情を出していきます。
今回は女の子として設定。可愛らしい振る舞いを出すために、足を少々内股にしました。
これだけでも女の子っぽくなりました。
このようにまずは表情がない立ち姿から描き、パーツごとに「キャラクターらしさ」を加えるだけでキャラクターのポージングを作ることができます。
続いて腕周りの表情を作ります。今回は活発さを出すために、自然な感じに少し腕を開きました。
さらに表情が出て、ただの立ちポーズから、女の子らしい動きになりました。
以上が基本的なポージングを付ける考え方のひとつです。
応用:ポージングによる印象を考える
続いて、よりポージングをつけてキャラ付けをしていきます。
どういう性格の女の子をどういうシチュエーションで描くのか、実際描き始めるときにはその辺りをしっかり決め込んでからラフを取っていきましょう。
自信ある感じの強気で元気なポーズ
こちらは自信ある感じの強気で元気な子の設定です。
脇の締め具合緩い=強気
脇の締め具合強い=弱気
といった人間の感情に紐づく無意識な動作もとにポージングをつけます。
わざと外した組み合わせにして変わった感じにするのも面白いですが、今回は王道で描きました
考えるポーズ
うーん…と考えるポーズです。
女の子の場合、基本的には内股で描くとらしく見えてきます。女の子の柔らかさがでるからです。
可愛く怒っているポーズ
「もー!」と、可愛く怒っているポーズです。
両手を腰に当てることによって元気さも出ます。前屈みになって、相手にアピールする感じも出しています。
困っているポーズ
「どうしよう…(ドキドキ)」といった、困っているポーズです。弱気な状態なので、脇を締めて縮こまっているようにします。汗なども付け足せばより臨場感が出るでしょう。
まとめ
それぞれのポーズに肉付けしました。今回は、テーマを「冒険始めたばかりの戦士の卵」としています。
もちろんテーマは自由ですので、どんな設定でも性格でも表情でも無限にあります。試しにこれに肉付けしてみて試してみても良いかもしれません。
様々なシチュエーションや表情は基本的に描き始める前に決めましょう。ポーズ自体は清書までの中でだんだん決め込んでいければ良いです。たくさんの設定を試して、魅力的なキャラ作りにつなげてください。
著・画 なぎかわみん
フリーのイラストレーター。主に広告系イラストとソーシャルゲームイラストを制作させていただいております。
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