iPadとProcreateで描く! 昼間のビルの描き方

iPadとProcreateで描く! 昼間のビルの描き方

今回は背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる『【背景イラスト】簡単に昼間のビルを描く方法を紹介【Procreate】』の動画を元に、ビルの塗り方をメイキング形式でご紹介。

 

使用しているのはiPadと有料のイラスト制作アプリのProcreateです。ご紹介するビルの描き方はCLIP STUDIO PAINTやPhotoshop、無料のお絵描きアプリでも応用できます。街中の背景イラストで活用できる方法となっていますので、是非参考にしてみてください。

▼目次
1.ビルの形をとる 
  ビルにテクスチャを入れる
2.ビルの影を入れる
 影に環境光を入れる
3.窓を貼り付ける 
  ベースの窓を作りコピペで増やす
  窓の位置を決めて変形
4.全体の加工・調整
  窓の映り込みと太陽光を描く
  窓の影を描く
  ビルに色を乗せる

 

1.ビルの形をとる 

[画像1]
[画像2]

ビルのラフを描き、ベタ塗りした状態から始めます。

ビルにテクスチャを入れる

 [画像3]

次に、コンクリート素材のような「ペイント→ニッコラル」ブラシでテクスチャを入れます。他のペイントアプリやソフトを使う場合でも似たようなブラシで応用できます。

 [画像4]

質感がわかる程度の薄さで塗りました。

2.ビルの影を入れる

[画像5]

ベタ塗りをしたレイヤーの上に新規レイヤーを作成してクリッピングし、「乗算」にします。光源の位置を意識し、影ができる側面にくすんだ青系を入れました。

影に環境光を入れる

[画像6]

影レイヤーの上に「乗算」の新規レイヤーを作りクリッピングし、空の青や樹木の緑など、ビルの近くにある環境光を薄く影に乗せます。

3.窓を貼り付ける 

ベースの窓を作りコピペで増やす

[画像7]

ベタ塗りした長方形の窓を一つ作ります。

 [画像8]

コピー&ペーストで増やし、横にずらします。

 [画像9]

二つの窓を統合してコピペをし、横にずらします。

 [画像10]

横一列分作成した窓を統合して、縦も同様にコピペで増やしました。

窓の位置を決めて変形

[画像11]

作成した窓をビルの形に合わせるためにパース線を引き、窓が入る場所を決めます。

[画像12]

窓を複製し、パース線に合わせて変形しました。Procreateではツールバーの「矢印の変形ボタン」→「ディストーション」選択で自由変形ができます。

[画像13]

複製しておいた側面の窓も自由変形で貼り付けました。

4.全体の加工・調整

窓の映り込みと太陽光を描く

[画像14]

近くのビルや空からの太陽光、雲などの映り込みを加筆します。

窓の影を描く

[画像15]

光源からできる窓枠の影を入れて立体感を出しました。

ビルに色を乗せる

[画像16]

「スクリーン」と「ハードライト」の新規レイヤーを作成し、不透明度を下げてピンク系の色を乗せました。

 

太陽光が当たる部分は「スクリーン」で明るくし、ビル側面の暗い部分は「ハードライト」でコントラストを強めて背景として馴染ませています。

 [画像17]

前面に木を描き足して完成です。

まとめ

今回は簡単な昼間のビルの描き方をご紹介しました。ビルは「形をとる」「影を入れる」「コピペで窓を作る」「加工・調整」の4ステップで描くことができます。

 

街中の背景イラストを描く際は、是非今回ご紹介したメイキングを参考にしてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!

こちらの動画では、実際にブラシでの描き込み過程と詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。

記事元の作者:有馬憲吾

背景イラストレーターとしてYouTubeにてお絵描きに役立つ情報を発信しています。

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