今回はイラストレーター・ののまろさんによる『【影色の選び方】◯◯を知るだけでプロレベルの色使いに!【イラスト講座】』の動画を元に、下地の上に重ねる影色の選び方をご紹介します。
「影色の選び方がわからない」「影色を塗るとくすんだ印象になってしまった」と悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
▼目次
プロレベルの色使いにするには
カラーサークル(色相環)とは
肌の影色を選ぶポイント
下地
明るいグラデーション
1影・2影・3影
影色選びで注意したいポイント
プロレベルの色使いにするには
初心者っぽい配色とプロレベルの配色の違いは、下地の色と影色の「色相」を変えている点です。色相について次の項目で説明します。
カラーサークル(色相環)とは
カラーサークル(色相環)は色相・彩度・明度が表示されたツールのことです。
「色相」は円環状に一定間隔で並ぶ基本色のことです。隣り合う基本色は似た色合いとなっています。
プロレベルの色使いにするためには、影色に使う色相の色味を変えてみましょう。
「彩度」はカラーサークルの横軸で色の鮮やかさを表したものです。中心から右側にかけて彩度が高くなり、左側にかけて彩度が低くなります。最も彩度が低い白や黒は無彩色と呼ばれます。
「明度」はカラーサークルの縦軸で色の明るさを表したものです。中心から上側にかけて明度が高く明るい色になり、下側にかけて明度が低く暗い色になります。
肌の影色を選ぶポイント
こちらのイラストを元に、配色のポイントを解説します。
レイヤー構造は、下地のレイヤーの上にクリッピングした明るいグラデーション、影色の1影、2影、3影のレイヤーを作っています。
下地
下地は初心者彩色もプロ彩色も同じ色味です。
明るいグラデーション
次に明るいグラデーションを入れました。プロ彩色では黄色に近い色味を使っています。
1影・2影・3影
一番薄い色の1影を入れます。プロ彩色では下地よりも赤みがかった色を使っています。
濃い色の2影と、次に濃い色の3影を入れました。プロ彩色では濃くなるにつれて赤みの強い色相を使っています。対して、初心者彩色では濃くなるにつれて彩度が高い右側の色を使っています。
色相を変えずに彩度だけ移動した影色を使うと不自然になってしまうので、注意しましょう。
影色選びで注意したいポイント
こちらは色相と彩度を変えずに明度だけを下げた影色です。影色は暗い色を使うという意識で明度を下げてしまうと、くすんだ印象になってしまいます。
身の回りの影色も完全な黒ではないため、イラストの影色も彩度も変えて自然な色を使うのがポイントです。
彩度だけではなく、色相も変えることで色味による情報量も増やせます。
まとめ
今回は影色の選び方についてご紹介しました。下地の色を基準に、カラーサークルの色相・彩度・明度を変えた影色を選ぶことで魅力的な色使いになります。
色使いによって個性を出すこともできます。今回ご紹介した影色の選び方のコツを元に、個性を出す色使いにもチャレンジしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
さらに詳しく学びたい方は、解説動画をチェック!
こちらの動画では、詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
記事元の作者:ののまろ
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