軌道に乗ってきたイラストレーターが考えるべきこととは？

今回は『それでイラストで食べていけるの？プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』（著：Ｉｘｙ）の刊行記念の特別企画。本書に収録されている「Chapter02 あなたのSNSにファンが増えない理由」に収録されている「軌道に乗った時に見えてくる分かれ道」の内容をお届け！

 

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登場キャラクター

Ixy先生

フリーランスイラストレーター。はじめくんの質問に対し、プロとしての経験に、自身が考えを交えてズバッと解決してくれる。

はじめくん

イラストレーターとして稼いでみたいひよっこの絵描き。Ixy先生にイラストにまつわる疑問を投げかける。

 

軌道に乗った時に見えてくる分かれ道

自分の理想像について再考しよう

「軌道に乗っている」ということは、イラストに関してこれまでやってきたことが正しかった、ということだと思います。そんな時、僕ならどう考えるかというと「上手くいってるなら他にいらんことはしないほうがいいんじゃない？」です。

 

たとえば、椅子に座ってご飯を食べたらおいしかったとします。じゃあ立って食べてみたらどうだろう？と考えるのは、まあ悪いことではありません。ですが、これまで座っておいしく食べられているなら、別に試す必要まではないでしょう。

 

また、これまで人類が椅子や食卓を発明し、そこで食べるという習慣を身につけてきたことを考えれば、「立って食べるのはたぶんあんまり正解じゃないんだろうな」という予測はできますよね。この例の場合、立ってご飯を食べるチャレンジをしてもリスクはないでしょうから、試してみても構わない気もします。

 

ですがお気持ち投稿やネガティブな投稿にはリスクがあることが目に見えていますから、やっぱりその手の投稿はイラストレーター志望者としてやらないほうがいいんじゃないかと思います。

 

一方、その類の投稿をする方もいます。なぜそういう投稿をするのかと言えば、おそらくどうしてもそういう投稿がしたいか、もしくはそういう投稿をするメリットがその方には見えているのかのどちらかだと僕は思います。

 

イラストレーター志望であればその手の投稿は控えたほうがいいと僕は思いますが、もしあなたが目指すのがインフルエンサー、またはイラストが上手いインフルエンサーなのだとしたら、それもまたアリかなと思います。

 

インフルエンサーであれば、自分の考えを巧みな文章で表現し、時にはネガティブな内容で人を惹きつけ楽しませ、そこからお金を生み出すことができます。

 

絵で語るよりネット上で言葉を介して人を動かしたい、トレンドを作りたいと思った、もしくはそうすべきだと思ったのであれば、イラストレーターよりインフルエンサーの気質や資質が強いのかもしれません。もしそうであれば、イラストレーターからインフルエンサー的な活動の方に軸足を移すことを考え始めてもいいでしょう。

 

なお、僕は「お気持ち投稿なんて絶対けしからん！」と思っているわけではありません。むしろインフルエンサーは今ネット上で影響力と集客力が非常に強いポジションですし、正直言って稼ぐ上での効率はイラストレーターよりいいと思います。

 

だからその才能があるならインフルエンサーに鞍替えするのは全然アリだと思います。今、「インフルエンサーになりたいから絵を描いているんだ」という人は実感として結構多いと思いますし、実は僕自身も最近はイラストレーターじゃなくて絵が得意なインフルエンサーなのでは?と思ったりしています。

 

だからこそ自分のポジション確認は大事だと思うのです。もしイラストレーターよりもインフルエンサーの方に軸足を置きたいと思うのであれば、目標の立て方や最適な活動方針も変わってくるはずです。

 

自覚の上で戦略的に行うのであれば、お気持ち投稿もネガティブなニュアンスのある投稿も全然いいと思います。どっちがよくてどっちがダメというものではないので、自分のやりたいことを改めて確認して目標を再設定するといいと思います。

 

まとめ

• 軌道に乗っている時は現状維持がオススメ。
• イラストレーターとは違うあり方も含めて、改めて自分の理想像について再考してみよう。

 

続きは、『それでイラストで食べていけるの？プロはみんな気づいている 稼ぐための考え方』（著・Ixy）にてお読みください。

 

（構成：いしじまえいわ）

※本記事は発売前の記載内容であり、WEB向けに一部調整しております。
その為、本書では一部内容が異なる場合がございます。