スキルが無くても問題なし?!ゼロから始めるイラストレーター入門!
2018.12.07
コラムでは執筆者のイラストにまつわる経験に基づいた個人的な論説をお届けします。
「ゼロから始めるイラストレーター入門」第三回。今回は前回に引き続き、絵を描き続ける土台作りについてお話していきます。
前回・前々回の記事を読んでおくともっとすんなりご理解いただけると思うので、興味があれば是非ご一読ください!
<目次>
土台を作る ~モチベーションを出し続ける~
創作意欲を刺激してモチベーションを確保する
モチベーションを下げる人間と付き合わない
活動開始、チャンスを掴もう
イラストレーターとして活動し続けるために必要な要素の一つとして「モチベーション(やる気)」があります。
モチベーションは絵を描き続けるためには不可欠なものです。例えどんなに絵が上手く、お金も時間も豊富で、イラストの仕事の依頼が引っ切り無しに来る人でも、本人に絵を描く気が無ければ活動は成り立ちません。
逆にモチベーションさえあれば嫌な勉強でもしますし、四六時中絵を描くことすら可能でしょう。
一番簡単にモチベーションを上げる方法は、創作意欲を刺激することです。
ゲームのキャラクターに惚れ込んでファンアートを描きたくなるように、様々なものを見ることでイラストの創作意欲が湧いてくる経験は多くの方にあると思います。
アニメや漫画に限らず、外で友達と遊んだり、人と話したり、絵が描きたくなるような体験を常に身の回りに置いておきましょう。
特に漫画制作には、作者がどんな経験をしたかが重要になります。自分が見聞きしたり経験していないことは描くことができません。0から何かが生まれることは決してないのです。
また、モチベーションを削ぐ人間との付き合いも控えましょう。絵を描くことを辞めてしまう原因の一つに、誰かに自分の絵を批判され続けることがあります。
SNSなどで全くの他人が「下手クソ」などのコメントを残したり、絵のアドバイスと称して酷い言葉を投げかけたりといったことは、意外と身の回りにありふれています。
正直なところ、それらの言葉に耳を傾ける必要はありません。そのようなコメントを残す多くの人は、ただ批評や指摘によって自分が気持ちよくなりたいからであって、あなたの為を思ってアドバイスをしている訳ではないからです。
汚い言葉を使わずとも絵のアドバイスはできますし、それが適切なものであってもそのアドバイスが原因でモチベーションが下がってしまい、最終的に絵を描くのを辞めてしまったら本末転倒です。
適切な評価をし、正しい言葉遣いでアドバイスをくれる人は確実に存在するので、そちらと付き合った方がよっぽど絵は上手くなりますし、モチベーションを維持しつつイラストを描くことができるでしょう。
※ちなみに私はYouTubeで、絵の添削コーナー「お絵かき救命病棟24時!」をやっております。アーカイブで過去の添削や悩み相談の動画も見れるので興味があればぜひどうぞ!
https://www.youtube.com/user/andabatango
以上のモチベーションと、前回お話したお金、時間の3つの土台を使って絵を描きましょう。当面の悩みは解決するので、絵を描き続けることができるはずです。
「絵を描く→公開する」のサイクルを繰り返していると、誰かがイラストに対してコメントをくれたり、仕事の依頼を貰ったりすることが出てくると思います。それは、いわゆるチャンスです。
コメントをくれた人にお礼を言うと、その人はあなたのファンになってくれるかもしれません。仕事をこなして実績として公開すれば、それをきっかけにまた新しい仕事が来るかもしれません。チャンスを逃さず大切に育てましょう。
というわけで次回は「より確実にチャンスを掴むにはどうするか」に焦点を当ててお話していきます。
なお、人物やキャラクターの描き方については私の著書『デジタルイラストの「身体」描き方事典身体 -パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣39-』の方を参考にしていただければと思います。
人物の描き方だけでなく、色の塗り方も解説しています!重版も何度か重ね、大好評を頂いています!!
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YouTubeで毎週金曜22:30より、絵の描き方を教える「お絵かき救命病棟24時!」もやっておりますので興味があればぜひどうぞ!
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目下”SCPの人”と化しているフリーランスのイラストレーター。
様々な絵柄を駆使し、カードゲーム「マジンボーン・データカードダス」「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」のイラストや、4コマ漫画「BIOHAZARD THE TOON」の執筆、小説の挿絵などを手がける。また、絵の描き方本『デジタルイラストの「身体」描き方事典身体パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣39』を執筆し、活動の幅を広げている。