外出先でデジタル漫画・イラスト制作の時代突入! 8インチの液晶ペンタブレット『raytrektab』使ってニー子描いてみた

外出先でデジタル漫画・イラスト制作の時代突入! 8インチの液晶ペンタブレット『raytrektab』使ってニー子描いてみた

漫画家さんって集中できる環境を求めて、喫茶店やファミレス、図書館などでプロットやネーム作成やるイメージありませんか?

 

これら作業は外なのでペンと紙で描くのが基本。ですが、外出先でもパソコンと同じ環境でデジタルイラスト制作が気軽にできる時代になりました。

 

それが実現する、8インチWindowsタブレットPC『raytrektab』のご紹介が今回の内容です。

 

今回は、話題沸騰中の人気WEB漫画『ニー子』を手掛けているアルデヒドさんにご協力いただき、『raytrektab』の使い心地や使い方、さらには『ニー子』の制作秘話も交えつつ伺ってみました。

 

▼目次

『raytrektab』を持ち出して、外でデジタルイラスト・漫画を描く

 『raytrektab』を使って、公園や室内で気軽に絵を描く

大きなディスプレイに繋いで、作業スペースを大きくしてみよう

ニー子の制作秘話について聞いてみた

普段のデジタルイラスト・漫画制作環境と比べてみた

『raytrektab』のレビューまとめ

 

『raytrektab』を持ち出して、外でデジタルイラスト・漫画を描く

今回は『raytrektab』をプロのイラストレーター・漫画家視点でレビューするという企画ですが、普段のイラスト制作環境ってどんな感じですか?

アルデヒド作業環境

△普段はWacom Cintiq 22HD(2015年1月モデル)にPCディスプレイを繋げたデュアルディスプレイで描いている。

 

僕はフリーランスなので、ほとんど家にこもって絵を描いてますね。特に、今年からTwitterで『ニー子』というイラスト・漫画を連載しはじめたので、なおさら家に引きこもりがちです。ニー子同様に。

ニー子

△最近、Twitterで話題のキャラクター「ニー子」。ニートであることに自己嫌悪感を抱きつつも、その状況に居心地を感じている。

連載って厳しいですよね。ネタを思いつくにも時間がかかりますし。
そうなんですよね。Twitterって、RTやいいねでそのコンテンツが面白いかどうかよく分かるツールなので、みなさんが楽しんでもらえるような内容を考えるのって結構辛いところあるんですよ。
じゃあ、せっかく何で、引きこもりがちのアルデヒドさんがニー子にならないよう、外に出て、ネタだし頑張ってみますか。
え? 外で? この真夏に?

 

 『raytrektab』を使って、公園や室内で気軽に絵を描く

着きました。公園です。

 

公園

 

暑いですね。

※この日は真夏日。

じゃあ、これどうぞ『raytrektab』です。

 

raytrektab

 

あ、8インチと聞いていましたが、小さい分、軽いですね。あとペンも細い。鉛筆っぽいです。

 

公園で描く

 

想像以上に描き心地がいいですね。普段の液タブを使ってるときに感じていた、ガラス板を挟んだ描き心地がないです。ペン先と画面との視差も少ないですね。紙に描いてる感覚に近いです。
ちなみに、ペンタブレットにはWacomの技術が搭載されています。
じゃあ、ちょっと集中してニー子のネーム作業頑張ってみます。
……
やっぱ暑いので、室内へ行きましょう

 

――喫茶店へ

 

喫茶店でネーム制作

 

涼しい。室内の方が落ち着くので作業に集中しやすいですね。
ネーム制作順調に進みそうですか?
進みそうです。描き味が良いので文字もさらさら書けるのいいですね。ネーム制作は試行錯誤するので、紙のような感覚もありながら、描いたり消したりするのが容易で便利です。他にもネット環境から離れられるので、作業に集中するにはうってつけだと思います。
では、ネームができたら自宅に戻って作業しましょうか。長居しすぎるわけにはいかないので。

 

大きなディスプレイに繋いで、作業スペースを大きくしてみよう

――自宅

お疲れ様でした。『raytrektab』はどうでしたか?
やっぱり、この小ささと軽さで、自然な描き心地が凄いですね。デジタルイラストって自宅でやるものでしたが、徐々にその常識が崩されてくる感があります。

たまに散歩に行くので、その際に『raytrektab』をカバンに入れて、ふとしたときにアイデアスケッチなどをするときにも活躍できそうです。
他に気になった点はありますか
8インチという小ささなので、作業スペース的には厳しいところがありますね。
それなら、付属品のHDMI変換アダプタと普段使ってるHDMIケーブルで、PCディスプレイにつなげれば大きな画面で見れますよ。

 

ニー子

 

ホントだ、これだと小さい画面より作業しやすいですね。画面が大きいので、全体も把握しやすいです。
HDMIを接続できるものであれば、PCディスプレイがなくてもテレビに接続して使うこともできますね。

 

ニー子の制作秘話について聞いてみた 

さて今年から、Twitterで話題になっているニー子ですが、はじめたキッカケはなんだったのですか?
もともと漫画を描きたいなと思っていたんですが、イラストの仕事が忙しくて漫画を描く機会があまり無く……
そんな中、Twitterで連載している比村奇石さんの『月曜日のたわわ』を見て、イラストでありながらストーリーも感じさせる内容とTwitterという発表媒体に「こういう発表形式もあるんだ」と思ったことがきっかけでニー子を描き始めました。

Twitterの画像投稿は4枚までの制限があるので、雑誌連載に比べて作業量も少なく気軽な気持ちで始められることも決め手でした。
比村奇石さんも、Twitterで凄く人気ですもんね。
さらに比村奇石さんは、商業媒体でコミカライズも手掛けていているので、単純に漫画表現が上手くて尊敬しています。
そんな中ではじめたニー子ですが、皆さんにより楽しんでもらえる作品作りで意識していることはありますか
萌系に関しては、男性が女性のどこに魅力を感じるのか考えることと、その表現をイラストですることですね。

具体的には女性の肢体表現やグッとくるシチュエーションなどです。自分の考えばかりだと視野が狭くなるので、絵で生活していくことを考えると、世間の需要と照らし合わせることも大事かなと考えています。
ニー子の作品作りとしてはどうでしょうか?
ニー子に関してだと、ニー子は自分の中での「理想の姉」の具現化なのですが、最初の設定は今の性格と違って「ニート上等」な娘でした。

 

プロトタイプ型ニー子

 

△「ニート上等」の頃のプロトタイプ版ニー子。

 

「お姉ちゃんニート」というだけでも好きなのですが、もう少し自分の理想を深掘りして、オリジナリティを出したほうが良いと思い、結果、今のキャラという感じです。

 

普段のデジタルイラスト・漫画制作環境と比べてみた

それでは最後に、普段の制作環境と比べてどうでしたか?
普段使ってる液晶ペンタブレットが少し古いモデルだからだと思いますが、『raytrektab』の方の描き心地が好きですね。ペン先と描画に視差がないのが特に好きです。さらに、持ち運びができるというのも素晴らしい長所だと思います。液晶も綺麗で見やすいのもお気に入りです。
ただ、制作物にもよりますが、重いファイルだとスペック面で厳しいので敬遠しがちになるかなと思います。なので、普段から絵を描いてる人であれば、サブ機として扱うのも良いと思います。 寝ながらでも描けますし。自分みたいに仕事の席に付くとストレス感じる方には特にオススメしたいです。

『raytrektab』の詳細はこちら

 

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『raytrektab』のレビューまとめ

以上、アルデヒドさんご協力の元のレビューでした。

 

レビュー内容をまとめると

  • 描き味は紙に近い
  • 小さく、軽いため持ち運びに便利。寝ながらでも描ける。
  • イラスト経験者の方はサブ機で扱うのも良し
  • 液晶が綺麗
  • ワークスペースの小ささが気になる場合は、ディスプレイに繋げてみよう
  • スペック的にファイルサイズが大きいデータを扱うのは難しい

デジタルイラスト初心者であれば、大きな容量で描く必要場面もあまりないはずですので、『raytrektab』が気になった方は特設サイトをご覧ください。

 

『raytrektab』の詳細を知りたい方は以下のボタンからどうぞ!

Wacom feel IT technologiesを搭載した筆圧感知ペン付き8インチタブレット。

4096階調の精細な筆圧感知とレスポンスの良さは、まるで本物の紙に描いているようななめらかな描き心地を感じさせてくれます。

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raytrektab