似たような表情ばかり描いてない?
「描いたイラストがワンパターンになってしまう」という問題に陥ったことはありませんか?
その原因、「表情」かもしれません。今回はキャラクターのバリエーションを豊かにする「表情」の種類やテクニックをご紹介します。
まずは「喜怒哀楽」をオーバーに表現
表情の基本として「喜怒哀楽」を意識している方は多いはず。
Twitterでは、それぞれの表情を描き分けて練習する人気タグもありますね。(参考リンク:#表情練習)
デフォルメが強いキャラクターは表情を構成する要素が少ない分、4つの感情を端的にわかりやすく表現できるので初めて取り組む方にもオススメです。
感情が出やすい口、眉、目の3つを重点的に大げさに表現してみましょう。
- 口の開け閉じを大きく
- 眉に極端な角度をつける
- 目を記号化する(目を炎にして闘士を表現、三日月形にしてだらしない笑顔など)
などの表現も有効です。
「喜怒哀楽」以外の曖昧な表情を練習
人の顔を実際に観察すると喜怒哀楽の4つの感情に分類できない時がありますね。
この曖昧な表情が、深みのある表現の鍵になります。特に無意識な時に浮かべる表情はキャラクターが持つ本性を見せることが出来ます。
日常のふとした瞬間
- ねぼけた表情、眠そうな表情
- 得意げな笑顔
喜怒哀楽に移り変わる前
- 怒る前のイラつき
- 喜ぶ前の信じられないという表情
などの表情に着目してみると良いでしょう。
性格に合わせた表情
笑うや泣くなどの定番の仕草でもキャラクターの個性や性格によって表現方法は大きく変わります。「照れる」を例に、表情と性格の関係を考えてみましょう。
明るい、天真爛漫
屈託なく嬉しがるような表情。
目尻が下がり、口角が大きく上がっています。全てのパーツに笑顔の要素を詰め込んでいるため、陰りはありません。
内気
恥ずかしがり、困っているような表情。
動揺を表現するために眉を下げ、口元は泣きそうに口角を下げています。
シャイ
照れているということが明るみに出ない表情。
頼りなさを出すように眉を下げて目線をそらし口を小さくすることで感情の読み取りにくさを出しました。
ツンデレ
照れているということを悟られないように力が入っているためムッと怒ったように見える表情。
本当に怒っている時は頬を染めない、眉毛の角度を上げる、感情を露わにするために口を開くなどの区別ができます。
キャラクターにさせたい表情を鏡の前で練習して観察することも有効です。
表情筋がどのように動くのかを確認することが出来ます。表情豊かなキャラクターに挑戦してバリエーションを広げてみてくださいね。