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衣紋(えもん)の抜き方で変わる! 和服を色っぽく描くポイント

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衣紋(えもん)の抜き方で変わる! 和服を色っぽく描くポイント

昨今、新選組などの時代物のアニメや漫画、ゲームがたくさんありますね。
それらを描くことに欠かせない衣装――和服。
みなさんは和服を描く前にどのような知識を持って描いていましたか?

今回はイラストレーターの書生さんによる
「和服を色っぽく描くポイント」講座をご紹介します。

 



この記事では、以下の流れで和服の描き方を解説します。
■和服を描く前に知っておきたい基礎知識

  • 男女の違い
  • 和服は衣紋を抜いて色気を醸し出す

■色っぽく描くポイント「衣紋」とは?
■衣紋の抜き方で変わる色気の描き方

  • 衣紋を抜かない袴
  • 少し衣紋を抜いた袴
  • かなり衣紋を抜いた袴

記事の後半には、Palmieの分かりやすい動画解説もあるのでチェック!

和服を描く前に知っておきたい基礎知識

ここでは和服を描くにあたっての基礎知識をご紹介します。

男女の違い

現代の一般的な着物は、

のようなかたちをしています。
男性と女性で袖の形が異なり

  • 男性

角がビッシっと四角になっています。

 

  • 女性

角にほんの少しの丸みをつけた形になっています。

 
また、元禄袖のように袖の丸みが大きい着物もあります。
女児や女性用の着物に用います。

 

衣紋を抜いて色気を醸し出す

「衣紋を抜く」とは襟の後ろをずらして首もとを開けて着ることをいい、
女性の色気を醸し出す効果があります。

 

色っぽく描くポイント「衣紋」とは?

ところで「衣紋(えもん)」ってなかなか聞き慣れない単語ですよね?
辞書で調べると、衣紋には以下の意味が書かれています。
“1 衣服を形よく、着崩れしないように着ること。また、そのための着用のしかた。
2 和服の襟の、胸で合わせる部分。「―を合わせる」「抜き―」
3 衣服。身なり。
4 人物画や彫像における衣装のひだやしわの表現のこと。衣褶(いしゅう)。衣襞(いへき)。” 
コトバンクより引用

今回の記事に該当するのは“和服の襟の、胸で合わせる部分。” になります。
和服の色気は襟で決まってしまうといっても過言ではなく、
衣紋の抜き具合で調節することによって、色っぽさをコントロールできます。

衣紋の抜き方と人物の属性を以下のようにまとめることができます。
■衣紋を抜かない袴

  • 男性
  • 幼い子ども
  • 宗教従事者

■少し衣紋を抜いた袴

  • 現代では成人式などの晴れ着
  • 呉服屋の広告

■かなり衣紋を抜いた袴

  • 舞妓
  • 芸者
  • 遊女

衣紋の抜き方で変わる色気の描き方

ここでは、衣紋の抜き具合による描き方をご説明します。

衣紋を抜かない袴

肩の線と体の正中線が重なるポイントに小文字のYの字を書くように襟を描きます。
襟の角度は顎の角度と同じぐらいです。

 
ワイシャツの襟と同様に、
襟元が少し長く回りこむように描くことがポイントです。

 
着物は背中の真ん中に裾まで続く縫い目があります。
縫い目を描くことは必須ではないですが、
ポーズなどを描くときにこのような線を利用すると便利です。

少し衣紋を抜いた袴

衣紋を少し抜くと襟が少し後ろに下がります。
後ろの襟はゆるやかな曲線を描いていきましょう。

 
両肩幅の中央の位置に襟のラインが交差する点をあわせます。
また、和服はなで肩のほうが美しく上品に見えるので、
肩をちょっと削るぐらいの気持ちで描いていきましょう。

また、正しく着ていれば鎖骨は見えません。

 
■ 襟の立体感を意識する
襟は角度のついた立体であることを意識しましょう。
ストライプ模様を付けると襟元の立体感がわかりやすくなります。

  • 衣紋を抜かない場合


 

  • 衣紋を少し抜いた場合


 

■ 横や斜めからの衣紋
衣紋を少し抜いた袴を斜めや横から見ると、

  • 後ろ側から角度を変えてねじれるよう
  • 遠近感を伴って体を回りこむよう

になっていますので、意識して描いていきましょう。

 

■ 後ろからの衣紋
襟は立体であるため遠近感が生まれます。
そのため、視点によって影ができるので襟の後ろ影を入れましょう。

 

かなり衣紋を抜いた袴

衣紋は大きく抜くほど直線ではなく曲線で描くことを意識することがポイントです。
大きく衣紋を抜いた袴では、

  • 肩の外側
  • 辛うじて肩に引っかかる

ところに襟が着地することを頭に入れて、
ゆるやかなカーブを描いていきます。

 

横や斜めからみた衣紋

横から見ると背中が見えるぐらい衣紋が下がります。
斜めで見るときは衣紋がどれくらい下がっているかを確かめるために、
背中に見えない線を描くとよいでしょう。

 

後ろからみた衣紋

角度を変えずに肩の延長線上から襟を始めて、
曲線を描いていきます。
和服は襦袢の襟をオシャレのポイントになります。
※襦袢とは和服用の下着のひとつ。

 

いかがでしょうか。
絵に説得感を持たせるには、
時代背景や文化などを知ることも大切であることがご理解いただけたと思います。
今回の記事は絵を描くための記事であり
着付けや装道のための知識ではありませんのでご留意下さい。

動画や書生さんのpixivを見ると一層理解が深まると思いますのでご覧ください。

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