貼っただけだと立体感が出しにくい
デジタルイラストを、グッと豪華に見せるテクスチャ素材。チェック、着物の和柄やドレッシーなレースなどの繰り返す模様と相性が良く、スクリーントーンのように貼り付けて使用します。
しかし、素材をただペーストしただけだと模様がスカートの構造やシワに合っておらず「切って貼った感」が出た平面的な仕上がりになってしまいます。
立体的&自然に見えるテクスチャの貼り方をお届けします。今回は学園物で頻出のプリーツスカートに、チェックの柄を貼っていきます。一度コツを覚えれば、他のテクスチャ素材にも使える便利なテクニックです!
1.立体の面を整理する
テクスチャを貼る前に、スカートの構造に合わせて面(ひだ)を整理します。プリーツスカートは一つの布が折り重なった構成になっています。
上図のように、面を分かりやすくするために色分けしてもOKです。
- 赤:プリーツスカートの基本形
- 黄色と緑:めくれた部分
になっています。布のめくれやたるみは難しいと思われがちですが、基本形のバランスと同じであることを忘れずに意識すると構造を掴みやすくなります。
2.ラフを描いてテクスチャを配置
柄がどのように入るのか、ざっくりとラフを描きます。ポイントは、1つのプリーツに入るチェックの目の数を揃えることです。複雑な構造でも整合性が取れやすくなります。
自由変形
ラフで大まかな位置を確認した後、テクスチャを配置します。自由変形ツールを使い、ひとつのプリーツの面に角度を揃えます。
3.テクスチャを変形させる
「ワープ」コマンドを使い、テクスチャをスカートの形に合わせて湾曲させます。チェックのラインを出来るだけ線画に並行にさせると綺麗に見えます。
不要な部分を消す
模様を合わせた面以外のテクスチャを消します。
消しゴムツールでなくレイヤーマスクを使って消すと、後で修正がしやすくなります。同じ手順でスカートの1ひだごとにテクスチャを張り付けていきます。
4.細かいシワを加える
めくれた部分などの細かいシワは、ゆがみフィルターで模様にズレを作るとより自然な仕上がりになります。シワごとにレイヤーを分けておくと編集しやすいです。
以上で完成です!自然な仕上がりのチェックスカートになりました。
複雑な構造の場合は、簡単な図形に置き換えて形を捉えると良いでしょう。テクスチャ素材は有料無料を問わず、たくさんの種類が配布されています。是非取り入れてみてくださいね。