背景の苦手意識を克服!パースの描き方 初級編
2015.11.20
遠近法(パース)というイラストテクニックを知っていますか?
遠近法を使うと奥行き感が生まれ、イラストの中に空間があるように錯覚させることができます。近くの物を大きく、遠くの物を小さく描くことも遠近法のひとつです。
今回は「簡単に使える遠近法」をテーマに、
をご紹介します。
理論を知っているだけで、すぐに取り組むことができるオススメのテクニックです。
色彩遠近法とは色の違いで遠近感が違って見える錯覚を用いた遠近法です。
下の図を比べてみてください。赤丸と青丸、手前に見えるのはどちらでしょうか?
赤丸の方が浮き出て手前に見えますね。
人間の目は赤や黄色など暖色に注目するようにできているので赤のほうが手前にあるように感じます。逆に青や青紫などの寒色は奥にあるように感じます。この法則を使って、遠くのものは青みがかった寒色系、手前のものは黄色やオレンジといった暖色系にすると空間が表現しやすくなります。
空気遠近法とは空気を描く手法です。「空気を描く」とはどういうことか、下図に描かれている「近くの木」と「遠くの景色の色」を見比べてみてください。
遠景の対象物はうっすらと青みがかり霞んで見えますが、近づくにつれて輪郭がはっきりし、色も鮮やかになっていきます。これが「空気を描く」ということです。
空気遠近法は空気感を表現するため、主に屋外風景で効果を発揮します。遠くのものは空の色に近づけるイメージで徐々に青っぽい色にします。
遠近感を正しく表現するために、手前の物と遠くの物の距離感を正しく描く必要があります。
遠近法つまり、パースには一点透視図法や二点透視図法、三点透視図法と呼ばれる図法があり、これらを使うことで正しい遠近感を描けるようになります。
こちらの記事で基本的なパースについてチェック!
遠近法を上手く使うと、空間や奥行きを表現することができます。
この理論を知っていると、様々なイラストに応用できるので、是非実践してみてください。
遠近法を使ってより迫力のある「1UPしたイラスト」を描きましょう!