プロの現場で生まれた『イラストの描き方講座』

飯テロ注意! 美味しく見える食べ物の描き方 ショートケーキ編

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飯テロ注意! 美味しく見える食べ物の描き方 ショートケーキ編

「飯テロ」という言葉がありますが、おいしそうな食べ物の画像はとても魅力的ですよね。食べ物をイラストに取り入れることができれば、作品をより魅力的にできると思いませんか?

 

リアルな絵は苦手だという方も、少しのコツをおさえれば気軽に描けるのでオススメです。今回はクリスマスシーズンも近づいているので、「ショートケーキの描き方」を紹介します。ケーキはクリスマスだけではなく、お誕生日イラストやかわいい雰囲気にもマッチするアイテムなので、講座を参考に描いてみましょう!

 

今回は5つのポイントをまとめてご紹介します。
1.構図とアタリをとろう
2.苺の描き方
3.見栄えを良くするテクニック
4.スポンジと生クリームを描き方
5.食べ物をより美味しく見せる仕上げ

 

使用ツール:CLIP STUDIO PAINT

 

 

   

1.構図とアタリをとろう

ショートケーキ 描き方

まずざっくりとアタリをとりながら、ケーキの構図を決めていきます。

鉛筆ツールで大まかな形をとり、続いて生クリームやスポンジの輪郭を油彩ツールを使って整えていきます

 

鉛筆ツールだけではエッジが鋭すぎてケーキの柔らかさを表現できないので、硬そうに見えるキワ部分を油彩ツールで柔らかくしていきましょう。直線より、フリーハンドで描いた線のほうがケーキのふわふわ感が表現できます。また、このとき「苺」「生クリーム」「スポンジ」「お皿」「テーブル」は別レイヤーで制作しています。これはレイヤーを分けることで後々修正と描き込みをしやすくするためです。

1枚のベースレイヤーにクリッピングしていく形で進めていきます。

2.苺の描き方

ショートケーキのなかでも見せ場となる苺をかいていきましょう。

ショートケーキ 描き方 

まずはエアブラシで軽く陰影をつけて、次に種のくぼみをつけていきます。

細かくて描くのが大変そうですが、参考画像のようにアタリをつけるとやりやすいです。くぼみが描けたら、その上から種をつけていきます

 

いちごはハイライトの描き込みが1番の肝となります。種の周りに鉛筆ツールで、はっきりとした光を入れ、消しゴムツールで削っていきます。このときレイヤーモードはスクリーンで不透明度は100%にしてあります。思い切ってハイライトにエッジをきかせたほうが、仕上がりがきれいになります。

3.見栄えを良くするテクニック

先ほどの作業でひとつの苺ができましたね。次に苺の断面図を制作します。

ショートケーキ 描き方

ベースは最初のものからとってきて、エアブラシツールを使いながら中身を描き込んでいきます。最後にふち部分に苺の表面を描きこむと、存在感がグっと増します。

 

これでそのままの苺と、苺の断面の2種類ができました。ここからは、このふたつの苺をコピペ&変形させながら、ケーキを豪華にしていきます。

ショートケーキ 描き方 

まずケーキ上部の苺の飾りつけをしていきましょう。

ただ、コピーして貼り付けていくのではなく、自由変形ツールを使って角度や大きさを変え、自然にみせるのがコツです。また、苺の断面がみえていると、よりリアルに見える気がします。

 ショートケーキ 描き方

次にスポンジ部分の苺を配置していきましょう。
これは苺の断面をコピーし、消しゴムで形を削ったものを並べてあります。このままだと違和感があるので、レイヤーを新規で制作し、ふちを描き込みました。

 

スポンジに自然に馴染んでいないので、乗算レイヤーを作り、エアブラシで影をのせました。描き込みが多いから大変そう……と描く前は構えてしまいがちですが、実はコピペと自由変形でお手軽に見栄えをよくできます。

4.スポンジと生クリームの描き方

だんだんとケーキらしくなってきましたね。続いてはスポンジと生クリーム部分を描き込んでいきましょう。

ショートケーキ 描き方

基本的に油彩ツールを使いブラシのタッチを活かしつつ進めていきます。ふんわり感を出すために、ブラシで描いて、柔らかい消しゴムで削る作業を繰り返していきましょう。

 

このとき注意したいポイントが「描き込みすぎること」です。元々スポンジや生クリームはふわふわしているので、必要以上に情報を増やすと質感が出にくいです。影となる部分は、タッチを少し重ねて描くぐらいのイメージで描きましょう。ベース部分を残しつつ進めると良いです。

 

最後にケーキ上部が寂しいので、飾りつけで生クリームを付け足しました。苺の上にベースレイヤーをつくり、先ほど塗った生クリームの色を拾いつつ塗りました。手順は先ほどの描き込み方と一緒です。

5.食べ物をより美味しく見せる仕上げ

ショートケーキ 描き方

ケーキができたので、お皿の描き込みをしていきます。ケーキとお皿の接地面にできる影をいれると画面全体の立体感が増しますね。

 

大体の作業が終了しました。
ここで一旦全体を見て、気になったところを調整していきます。

ショートケーキ 描き方 

まず、ケーキ自体の立体感がもう少しほしいと思ったので、断面と側面に乗算レイヤーで影を付け足しました。面がパッキリしたので、メインである苺に視線もいきやすくなりました。

ショートケーキ 描き方

次にケーキ上部を目立たせるために、エアブラシで黄色系のオーバーレイを、中央の苺とクリームにつけました。光があたりそうな場所にささっと乗せると綺麗に仕上がります。

ショートケーキ 描き方 

最後はお皿自体に目がいくように、画面の四隅にエアブラシを用いて、乗算で紫寄りの灰色をのせました。周りを暗くすることで、明るい部分に視線を集めるためです。これでケーキがより目立ちました。

 

調整するときは全体を見つつ、どうすればメイン要素が目立つかを意識しましょう。

最後に

ショートケーキが描けるようになると応用で他のお菓子や果物も描きやすくなり、表現の幅が広がるのでオススメです!ぜひこの機会に描き方を覚えてイラストを華やかにしていきましょう。

 

最後になりますが、食べ物イラストで一番重要なのはイラストを描きながら「おいしそうだ!」と思えることです。自分でおいしそうに見えないと思うときはオーバーレイで色味を明るくしたり、ツヤを足したりして印象を変えていきましょう。

 

おいしそうに見えるまで描き込む!という意気込みがあれば、仕上がりも素敵になるかと思います。

 

著・画:柳葉キリコ

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Twitter https://twitter.com/yanabakiriko

2015年12月からフリーランスのCGイラストレーターとして活動。

乙女系コンテンツが大好きです!



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