絵の上達の秘訣は修正力! 理想に近づくイラストの描き方

絵の上達の秘訣は修正力! 理想に近づくイラストの描き方

今回は専門学校講師・お絵描きYouTuberをしている桜井天智のお絵かき講座。絵が上手に描きなくて悩んでいる方に向けて、上達するための考え方のひとつを紹介していきます。

 

今回のテーマは「修正力」です。

 

修正力を活用して、絵を上手に描けるようになっていきましょう。

 

▽目次

修正力を働かせるとイメージどおりの絵が描ける

 修正力とは?

良い修正を行う方法

キャラクターを描くときに使う修正力

 1.アタリと完成イメージの差を確認

 2.シルエットの差を確認

 3.シルエット修正を行う

造形の修正

 現状と完成イメージとの造形の差を確認し、造形描画を行う

 Tips シルエット修正で必要なシルエットはどうやって作るの?

 

 

修正力を働かせるとイメージどおりの絵が描ける

絵の上達の秘訣

「絵が上手く描けるようになりたい!」と考えたとき、まず思いつくのは「画力をあげよう!」だと思います。でも、画力ってどう頑張ったら上がるのかよく解らなかったり、なかなか実感できないですよね。

 

今回は画力ではなく「修正力」で絵を上手く描けるようになる方法についてお話してみたいと思います。

修正力とは?

絵の上達の秘訣

皆さんは絵を描くとき、消しゴムを使って何度も絵を描き直して理想の絵に近づけていると思います。これが「修正力」です。

 

絵は何度も修正を重ねていくことで完成へと近づきます。迷いなく一直線に完成へと向かうのではなく、何度も修正を重ねることで完成度が上がるのです。

 

つまり、上手い絵を描こうとするなら、迷いを解消してくれる良い修正ができればいいということなのです。

 

最初から整った完成形の絵を描こうとしなくて大丈夫です。修正を重ねていけば完成度があがって良い絵が完成します。

良い修正を行う方法

具体的な修正の説明に入る前に下の絵について少し考えてみましょう。

絵の上達の秘訣

いま皆さんは星形を描こうとしています。現状から完成イメージに近づけるにはどうすればいいでしょう?

絵の上達の秘訣

……足りない三角形を足してあげれば良いですよね!

 

現状を完成イメージに近づけることに成功した皆さんは、ひとつの修正力を発揮しました。どのような修正力かというと「面の形の修正力」です。

 

ここには線で描かれた「欠けた星」と「完成イメージ」があるだけなのに、面の形が見えたのです。少し不思議ですよね? では星形に少し色をつけて面が見えるようにしてみます。

絵の上達の秘訣

グレーで色をつけてみました。こうすると面の形が良く解ります。足りない三角形の形も解りました。

 

このように線で描かれている形を修正して完成イメージに近づけるには、面を塗って現状と完成イメージとの面の形の差を見れば良いのです。ここでは、面の形のイメージとの差を見て修正することをシルエット修正と呼び、修正力を高めてくれる重要な絵の見方となります。

キャラクターを描くときに使う修正力

実際にキャラクターを描きながら、どのように修正力が使われるのかを見てみましょう。

1.アタリと完成イメージの差を確認

絵の上達の秘訣

現状は完成イメージから随分とかけ離れています。線を見て線を修正していくのはとても大変そうです。ですので、これも欠けた星形と同じように、シルエット修正を行います。シルエットを確認するには、面を塗って形を見ます。

2.シルエットの差を確認 

絵の上達の秘訣

グレーで色を塗ることで面の形が見えるようになります。現状と完成イメージの形の差がはっきり見えてくるので、修正すべきポイントが解りました。

 

大きな差はしっぽがないこと、手のポーズ、耳の間隔の違いや、髪の毛のボリューム不足など、シルエットで見ると面の形の違いが良く分かります。

3.シルエット修正を行う 

絵の上達の秘訣

現状についてシルエット修正を行いました。しかし、このままではシルエットの外周の線は修正できてもシルエットの内側が修正できません。ですので、別のアプローチからの修正が必要となります。

造形の修正

シルエット修正はキャラクターの外側の線を修正するのにとても便利なのですが、ここから完成イメージへと修正を行うには、内側もなんとかしなければなりません。

 

ここでとるべきアプローチは造形の差を見ることです。造形描画で述べた「塊と造形描画の手法」を使います。

 

▽造形描画についてはこちらをご覧ください

現状と完成イメージとの造形の差を確認し、造形描画を行う 

絵の上達の秘訣

耳やしっぽ、手足といった塊単位で造形を見やすくするために影を塗ります。造形の観点から現状と完成イメージとの差を見てみると、しっぽや髪型の前後関係に違い、耳の内部構造の違い、髪の毛や胸のボリューム感の違いなどが分かります。完成イメージとの差を埋めるように造形描画の手法を用いて修正を行います。

絵の上達の秘訣

造形の修正が終われば後は綺麗に色塗りをして完成です。

 

最初の状態から並べてみると良い修正が良い絵を作ることが分かると思います。最初から完成された絵を描こうとする必要もなく、修正に修正を重ねて行くだけでいいのです。

絵の上達の秘訣

Tips シルエット修正で必要なシルエットはどうやって作るの?

シルエット修正を行うときに使ったシルエット、そもそもこのシルエットをどうやって作るのかが解らないと修正の行いようがありません。

 

実はこれ、造形から作るのです。

絵の上達の秘訣

解り易くするために、キャラクターの造形をパーツ毎に分解して並べてみました。全てのパーツをグレーで塗るとこうなります。

絵の上達の秘訣

1つひとつのパーツが持つシルエットは単純ですが、造形が組み合わさると複雑なアウトラインを持つシルエットとなります。いきなり複雑なシルエットが描けない場合は、造形のパーツ単位でシルエットを考え、重ね合わせればよいです。

絵の上達の秘訣

まとめ

絵は頭の中にある完成イメージと、キャンバスに描くアタリから始まります。この完成イメージとアタリを繋ぐ架け橋が、シルエットと造形描画です。

 

キャンバスに向かって描いている現状と頭の中にあるイメージとを比較し、その差を修正力によって埋めて完成イメージに近づけていく。そうしていくことで、あなたの頭の中のイメージは確かな形でキャンバスの上に完成するのです。

著・画 桜井天智

桜井

専門学校講師・お絵描きYouTuberです。

Twitter:https://twitter.com/sakurai_tenchi

YouTube:https://www.youtube.com/c/OekakiSakurai

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