人物の立ち絵が描けるようになったら、色々な動作で描けるようにチャレンジしてみましょう。今回は日常的な動作のひとつである「椅子に座った動作」をテーマに、描くためのポイントを紹介します。
一般的な形、大きさの椅子を使って人物と絡ませます。バランスをとりながら、自然で収まり良く描いていきましょう。
▼目次
椅子を描くためポイント
まずはこちらが人と椅子のベースとなります。人と椅子の対比はこれぐらいです。
座面の高さはだいたい足のかかとから膝ぐらいの高さが描きやすく、見栄えも良いでしょう。
最初に重要なことをひとつ述べます。
椅子に座るという状態は、ただ座面に設置してればいいというわけではなく、重力があるので接地面が押し付けられます。
このポイントを外さなければ椅子と人の絡みは成功すると言えます。重力を意識して接地面を調整しましょう。
様々な角度からみた椅子の座り方
基本となる人物との大きさを合わせて横向きに座らせました。上半身の長さ、ひざ下、頭の大きさに特に注意しましょう。
椅子に体を預けて座っています。だらりと下ろした足、重力にまかせた背中を意識しましょう。
椅子に座ってはいますが体を起こして背筋を伸ばしています。足も揃えて、全身でポーズをとっています。
後ろ向きに座っています。椅子の背を足で挟んで、腕で支えて背筋を伸ばしています。
椅子が並んだときにチェックしておきたいポイント
並べて見てみます。全ての人物の体のバランスを合わせてあります。
一人だけを描く場合は必要のないことですが、椅子が大きくなり過ぎたり、人物が大きくなり過ぎないようにしましょう。
地面との設置点も忘れずにチェックしましょう。
特に背景を描く場合はパースに合わせて描きます。背景なしの場合も、椅子と足の関係性に気をつけてください。
例えば、奥にある椅子の脚より人物の脚が上に来てしまったり、その逆だったりにならないようにします。
先ほど描いた座面にもう一度目を向けましょう。
変に浮き上がっていたり、めり込んでしまっていないでしょうか。
最後に人物を描き込みます。
アタリを調整して、重力と設置面に注意してしあげましょう。椅子と人物に焦点を当ててみました。
今回は一般的な椅子で描きましたが、ソファーや丸椅子、座椅子、カウンターチェアなどたくさんの種類があるので是非色々な椅子に座らせてみてください。
著・画 なぎかわみん
フリーのイラストレーター。主に広告系イラストとソーシャルゲームイラストを制作させていただいております。
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