iPadとProcreateで描く!1点透視をつかった階段の描き方メイキング
2020.11.13
背景イラストでは、空間の立体感を表現するときにパースを使って描かれています。人や物を描くときにも、このパースを使うことで好きな場所に移動させることが可能です。
今回は背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる『【パース応用】パースに合わせて自由に物体を動かす方法を解説!【Procreate│背景イラスト】』の動画を元に、同じサイズの物体の動かし方をご紹介します。
「背景イラストで同じ物をパースに合わせて動かしたい」という方は、是非参考にしてみてください。
▼目次
今回は以前描いていた一点透視の背景を使用して、物体の動かし方を紹介します。
▽一点透視をつかった階段の描き方の記事
背景に描いた箱を動かしていき、最終的に階段の一段目に乗せます。
まず、背景の目線の高さである「アイレベル」に水平線を引きます。水平線の一点を消失点として、箱の頂点から消失点に向けて収束する線を引きました。
箱を奥に移動する場合は、消失点の途中に描くと同じ箱の縮小となります。
元になる箱から上下の水平線を引き、階段に当たる部分から直角に縦の線を引きます。元になる箱と同じ幅の縦線を引いて箱の前面ができます。
前面の頂点から消失点に向けて収束する線を引き、収束線と水平線から側面の線を引いて「横に動かした箱」の完成です。
今度は「横に動かした箱」を前に動かします。階段の一段目に横づけるために、階段の縦線と奥の底辺を引きました。階段の底辺が箱の底辺になるように水平線として引きます。
次に、「横に動かした箱」の頂点から手前にパースを引き、パースを元に四辺を描いて「前に動かした箱」の完成です。
今度は「前に動かした箱」を階段の一段目の上に動かします。「前に動かした箱」と同じ水平線上に位置するので、「前に動かした箱」の奥の面を階段の一段目上にコピー&ペーストしました。
消失点と箱の頂点を結んでパースを引き、パースを元に四辺を描いて「階段の上に動かした箱」の完成です。
応用として、消失点が2つある「二点透視」の背景イラストを使用して、人の動かし方を紹介します。今回は右側の人物を左に動かした後に前に移動させます。
人を動かすときにはまず、壁の高さを元にして身長を決めて箱として捉えます。そして横のパースに合わせて箱の上下のパースを引き、左に動かしたときの側面を決めます。
イラストの奥にある消失点から「左に動かした側面」にパースを引きます。
このパースに合わせて「元になる箱」をコピー&ペーストをして拡大しました。
このように箱として捉えてパースを引くことで、簡単に同じ大きさのものを動かすことができます。
箱の側面にメモリをつけておくと、身長の異なる人を描くときにも活用することができるので、おすすめです。
こちらの動画では、パースと箱を描く工程を見ることができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。
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