『アイソメトリック』という言葉をご存知でしょうか?
初めて聞いたことがあるという方もいると思います。アイソメトリックは、教科書やパンフレットなどの建物イラスト、箱庭ゲームの素材を描くときに使われる技法です。
アイソメトリックで描いた素材を組み合わせることでオリジナルの配置を楽しめます。
今回は背景イラストレーターの有馬憲吾さんによる『【アイソメトリック】デフォルメイラストが描きやすい!アイソメトリックを使ったイラストを描いてみよう【Procreate】』の動画を元に、アイソメトリックの描き方を解説していきます。
使用しているのはiPadと有料のイラスト制作アプリのProcreateです。ご紹介するアイソメトリックの描き方はCLIP STUDIO PAINTやPhotoshop、無料のお絵かきアプリにも応用できますので、是非参考にしてみてください。
▼目次
アイソメトリックとは
アイソメトリックとは等角投影図とも呼ばれる、斜め上から見た図のことです。
アイソメトリックの特徴
アイソメトリックは建築物やインテリアの内装の俯瞰図を描くときや、配置を楽しむ箱庭系のゲーム素材を作るときに用いられ、特徴をとらえた「デフォルメ」で描かれます。
立体の縱・横・高さの交わる角度を120度で描くため、同じ角度の図を描くことが可能です。同じものを横に並べたり、向きを変えて並べたりしても、綺麗に組み合わせることができます。
建物の描き方
今回は基本となるアイソメトリックを用いた建物の描き方をご紹介します。建物のラフを描いた状態から始めます。
描画ガイドの表示
Procretateのアクションツールからキャンバスの描画ガイドをオンにして、「編集 描画ガイド」>「アイソメトリック」を選択します。
線画と着色
アイソメトリック用の方眼に沿って線画を描き、色を塗りました。本来は遠近法により奥に行くほど小さくなりますが、アイソメトリックは同じ角度で描くため遠近感は出ません。
また、アイソメトリックのグリッドは自分でパターンを作ったり、配布されている素材を活用して描くこともできます。
地面の描き方
アイソメトリックのグリッドを使い、ゲーム素材で使われる一マス用の地面の作り方もご紹介します。
まず、表面の草を緑のベタ塗りで作ります。同じレイヤーを複製し、色を茶色に変えて草の下に少し出るように移動させて地面の完成です。
道のバリエーションを作る
レイヤーを分けて地面の上に道を作りました。
バリエーションを増やして組み合わせることで、道を繋げることができます。
組み合わせを楽しめるアイソメトリック
今回はアイソメトリックの描き方についてご紹介しました。
グリッドを基準にして作成した建物や地面などの素材は角度が決まっているため、向きの変更や拡大縮小をしても配置が可能です。
建物やインテリアのイラストを描きたい方・箱庭系ゲームの素材を作りたい方は、今回ご紹介したアイソメトリックの描き方を参考にしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!
こちらの動画では、詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。
記事元の作者:有馬憲吾
背景イラストレーターとしてYouTubeにてお絵描きに役立つ情報を発信しています。
Twitter:https://twitter.com/arimac02