こだわりテクニックを学ぼう!男の子の目の塗り方

こだわりテクニックを学ぼう!男の子の目の塗り方

今回はイラストレーター・ののまろさんによる『【目の描き方】誰でも簡単に描ける!男の子の目の描き方・塗り方!』の動画を元に、男の子の目の描き方をメイキング形式でご紹介します。

目の描き方は個性の出る部分のため、ご紹介するテクニックを取り入れつつ自分ならではの目を描く参考にしてみてください。

 

▼目次
目のラフの描き方
目の線画を描き方
 線画を描くブラシについて
 目の線画を描くコツ
目の塗り方
 瞳の塗り方
 睫毛の塗り方
 綺麗な瞳にするコツ
 目の周りの肌を塗り方
 ハイライトの入れ方
 白目の塗り方

 

※今回はCLIP STUDIO PAINT EXを使用しての解説の為、他のイラスト制作アプリやソフトを使用している場合は一部機能は参考にできない可能性があります。類似機能がある場合もある為、本記事の解説にて参考ください。

目のラフの描き方

まずは、目のラフを描きます。ラフの段階で丁寧に形を整えることで、線画を描くときに線の太さやまつ毛の位置など、細かい描き込みに集中出来るのでオススメです。

目の線画を描き方

線画を描くブラシについて

線画で使用しているブラシは、CLIP STUDIO ASSETSにて配布されている「主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ」(以下、怠けものブラシ)です。

描きやすいように上図のように設定を変更して使用しています。このブラシの設定はペンタブの種類や設定、筆圧によって個人差が出る部分のため、設定を調整する場合の目安としてください。

目の線画を描くコツ

線画は睫毛から描きます。睫毛は「線の方向」や、一息で描いて「休憩」する部分で目の印象が変わる部分です。

目頭から4分の3の位置で休憩して描き、目尻の内側に入るハネの線は先端が薄くなるように意識して払いをつけています。


二重まぶたのシワには線画が重なる部分に強めの墨溜まりをつけ、下睫毛は目頭部分を薄く細めに描いています。


最後に瞳を描きます。瞳は後から加工するため、新規レイヤーに描きます。球体感を出すために、瞳の上の方は太く、下の方を細く描いています。

目の塗り方

今回の目の塗り方は瞳にぼかしたような表現を強めに入れ、まつ毛との境界線を際立たせています。まつ毛との対比を出すことでイラストの中でも、目の印象を強める塗り方にしました。瞳をぼかした部分とそうでない部分を作ることを意識し、塗っていきます。

瞳の塗り方

まず瞳と白目、肌の下地を塗ります。瞳の下地はブラシで線画よりも少し広めに塗り、瞳の線画のレイヤーを瞳の下地レイヤーにクリッピングします。

瞳の線画レイヤーにガウスぼかしをかけ、線画の色を濃い黄色に変更しました。

瞳の中を塗ります。瞳の下地レイヤーの上に新規レイヤーを作りブラシで上半分を暗く塗り、その上に重ならない程度に新規レイヤーで暗い色を重ねます。

さらに新規レイヤーを作り、「怠けものブラシ」でぼかさずに瞳孔の上に灰色を入れました。

次に虹彩を描き込みます。男の子の瞳は小さいため、描き込みすぎないように注意しましょう。「加算(発光)」の新規レイヤーを作り、「怠けものブラシ」でシンプルに下半分に虹彩を描き、外側を「滑らか水彩ブラシ」でぼかしています。

描きやすいように「滑らか水彩ブラシ」も設定を変更して使用しています。


さらに新規レイヤーを作り、レイヤーモードを「スクリーン」にします。瞳の下側に円を描き、虹彩が見えるくらいの不透明度に下げました。

レイヤーの一番上に新規レイヤーを作り、ハイライトも入れます。

次に瞳の線画レイヤーを編集します。まず「滑らか水彩ブラシ」を使い、瞳の上側をぼかします。次に透明ピクセルにロックをかけてブラシツールで下側に明るい色を乗せました。

さらに線画が浮かないように、透明ピクセルのロックを外して線画の外側を濃い色でなぞります。

睫毛の塗り方

睫毛を塗るときには肌の色を拾いながら色を変え、ペンのタッチや睫毛の形を描き込んでいます。

綺麗な瞳にするコツ

 瞳の上側に反射を入れる

新規レイヤーを作りレイヤーモードを「スクリーン」にして、瞳の上に反射の明るい色を入れます。睫毛の落ち影の形や途切れさせた不規則な形を描き入れ、不透明度を下げました。


次にレイヤーに透明ピクセルをロックをかけ、描き込んだ部分にだけ色が乗るようにします。紫、青、水色のグラデーションを乗せたあと「ガウスぼかし」をかけ、レイヤーの不透明度を42%に下げました。

「ガウスぼかし」の数値はキャンバスサイズによってぼかし具合が変わるため、ボケ具合の目安にしてください。


反射を描き込みハイライトが目立たなくなってしまったため、ハイライトの周りに黒に近い色を入れました。

瞳の下側を明るくする


次に瞳の下を明るくします。瞳の塗りの一番上に新規レイヤーを作り、レイヤーモードを「加算(発光)」にします。ブラシで瞳の下に黄色を乗せ、単調さをなくすために複数の色味を加えて不透明度を45%に下げました。

瞳の線画レイヤーの下に新規レイヤーを作り、線画に沿ってブラシで線画と同じ色を入れ、瞳の球体感を足して瞳の完成です。

目の周りの肌を塗り方

目の立体感を与えていきます。

基本的には1影で大まかな立体感を与えて、キワの部分に2影をおくことで立体感がはっきりしてきます。

ハイライトの入れ方

目は球体のため、上から見ると中央が一番でっぱりの膨らみがあります。

このでっぱりの部分の肌にもハイライトを入れ、目の周りをキラキラさせることで瞳に視線を集められます。

白目の塗り方

白目にも色を入れることでリアルな印象になります。まず上半分に睫毛の形を落とした影を入れ、外側にかけて「滑らか水彩ブラシ」でぼかします。上の方に水色を入れ、不透明度を下げて完成です。

あとがき

今回は男の子の目の描き方・塗り方をご紹介しました。
特に瞳の塗り方は作家さんによる個性が大きく出る部分の一つです。
瞳の描き方に悩まれている方は、是非今回ご紹介した方法を参考に取り入れてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

さらに詳しく学びたい方は解説動画をチェック!

こちらの動画では、実際にブラシで描き込む過程を含めた詳細な解説を聞くことができます。より理解を深めたい方は是非ご覧ください。

記事元の作者:ののまろ

イラストレーター&お絵描きVTuberとしてメイキングやお絵描きに役立つ情報を発信しています。
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