「モーリーオンライン×クリエイタープライズ化コンテスト」イオンファンタジーに熱意を聞いてみた!
2021.12.17
日本全国で「モーリーファンタジー」などのアミューズメント施設やインドアプレイグラウンドを運営する株式会社イオンファンタジーと、「いちあっぷ」を運営するMUGENUPとによる「モーリーオンライン×クリエイター プライズ化コンテスト」。多数の応募をいただいたコンテストから最優秀賞が決定、新しいキャラクターがプライズ化されることとなりました!
今回は、コンテストをリードしたイオンファンタジーの西尾様と最優秀賞を受賞したクリエイターのエンカ様のお二人から、キャラクターデザインや選考のポイント、受賞の喜び、そして今後のプロジェクトの展望についてお伺いしました。
株式会社イオンファンタジー 商品本部 新規プロジェクト チーフ
千葉県出身。2017年4月、イオンファンタジーへ新卒社員として入社。上越地方のエリアマネジャーなどを経験し、2021年7月から現職。特技は小学生のときテツandトモに憧れて始めたギター。
フリーランス。イラストやWEBデザインの仕事を請け負うかたわら、各コンテストに応募。
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株式会社イオンファンタジーは、日本・中国・アセアン諸国の8カ国で約840店舗のファミリー向けアミューズメント施設やインドアプレイグラウンドを運営し、日本国内ではファミリー向けのアミューズメント施設「モーリーファンタジー」を代表に約430店舗を運営しています。
そのイオンファンタジーでは、2018年から「MOLLY.ONLINE」(以下、モーリーオンライン、公式サイト https://www.molly.online/)というオンラインクレーンゲームのサイト・アプリも運営しており、リアルでもインターネットでも、お子さまとそのファミリーのえがおのために、「あそび×まなび=エデュテイメント」(エンターテイメントとエデュケーションを掛け合わせた造語)を追求しています。
―― 「モーリーオンライン」でのプライズ化を目指したコンテストですが、ついに終わりましたね!
西尾
ありがとうございます! 事前に予想していたよりずっと多くのクリエイターの方々からたくさんの作品をご応募いただき、心から感謝しています。可愛いキャラクターから面白いキャラクターまで、本当にありがとうございます!
―― 応募作品が多く、作品を選考するのも大変だったのではないでしょうか。
西尾
確かに点数は多かったのですが、魅力的な作品ばかりでしたので、楽しく拝見しました。中には食べ物をひとつひとつキャラクター化してシリーズ性を企図した応募もあったり、皆さまのアイデアには驚かされました。
―― そのなかから、エンカ様の「ねこっぺ」が最優秀作品に選ばれました。
西尾
今回はプライズ化に向けたコンテストでしたので、やはりクレーンゲーム機に入っている姿を想像しながら選考しました。中でもこの「ねこっぺ」はダントツで、見た瞬間に「これだー!」と思いました。
まずキャラクターとして可愛い!というところはもちろんですが、クレーンゲーム機の中にいる姿がすぐに思い浮かんだんです。クレーンゲーム機に入っているプライズは、あらゆる角度からお客さまに見られますので、360度、可愛いことがとても重要です。その点、「ねこっぺ」は前後左右どこから見ても可愛くて、しかも下から見ても可愛いデザインだったんです。
また、全体のフォルムや色がシンプルなので生産しやすそうだったり、リアルの店舗でも展開しやすそうだったり、プライズ化コンテストの選考ポイントにすべてぴったりはまったのが「ねこっぺ」でした。
―― イオンファンタジーの社内で、「ねこっぺ」への反響やご感想などございましたか。
西尾
もちろん自分だけではなく、社内でもいろんなメンバーに見てもらいました。プライズを仕入れる担当のバイヤーにもコンテストの応募作品を見てもらったのですが、やはり「ねこっぺ」がダントツだったんです。社内でも「これは人気が出る!売れそう!」という声が多かったですね。
―― 最優秀作品となった「ねこっぺ」を描かれたエンカさん、受賞おめでとうございます!
エンカ
ありがとうございます! 最優秀賞に選ばれるなんて本当に光栄で、しかも、そこまで高く評価していただけたなんて驚きです。
あまりに大きいお話なので、メールを最初に受け取った時はまるで半信半疑でした。でも「いちあっぷ」のインタビュー記事を読み直し、そしてイオンファンタジーや「いちあっぷ」の皆様とご挨拶やお打合せをさせていただいて、ようやく少しずつ実感がわいてきています。自分の作品がプライズ化されて、そして「モーリーオンライン」で展開されるだなんて、「これはすごいことになってきたな……」と。
―― コンテストにはどういうきっかけで応募されたのでしょうか。
エンカ
以前から「いちあっぷ」を読んでいたので、「いちあっぷ」の公式Twitterで知りました。もともとコンテストに応募するのが好きで、これまでにも様々なコンテストに応募したことがあり、今回もチャンスだと思って応募しました。
―― 受賞した「ねこっぺ」はどういう発想やイメージから考えられたのですか。
エンカ
最初にまず、クレーンゲームのプライズになるキャラクターってどんなだろう?と考えたんです。
クレーンゲームですから、クレーンで「持ち上げられる」姿を想像して、そこから「持ち上げられる気がなさそうなキャラクター」つまり「動く気がなさそう」というキャラクターをイメージしました。動く気がないキャラクターですから、表情も可愛げのあるような無いような、というデザインを狙いました。
そして色々考えている中で、「持ち上げられる気のなさそう」「動く気がなさそう」というところから、持ち上げられて体が長く伸びる猫を連想したんです。
自分は猫を飼ったことはないのですが、猫の可愛い写真を見るのは大好きなので、自分が思う猫の可愛いさをいっぱいつめ込んでみました。例えば「ねこっぺ」は香箱座りをしています。ガラステーブルの上で香箱座りしている猫のぺったりはりついた肉球が可愛いと思ったのでデザインに取り入れました。
西尾
実際に猫を飼っているんですが、「ねこっぺ」には猫の可愛いところがいっぱいで嬉しいです!
エンカ
ありがとうございます!
―― プライズ化に向けて、「ねこっぺ」はデザインがシンプルであることも受賞のポイントとなりました。
エンカ
シンプルさはやっぱり意識しました。最初は長い猫を描いていたんですが、何色にしようか考えているうちにコッペパンを思いつき、今の「ねこっぺ」が生まれました。「ねこっぺ」という名前も形がコッペパンみたいだからです。
―― 受賞した「ねこっぺ」が本当にプライズ化されるとなると、こうなってほしいとか気になる点はございますか。
エンカ
やっぱり気になってしまうのは大きさです。応募イラストのように枕になったり、膝に乗せたりクッションになるような、ぜひそれくらいの大きさでお願いできれば。
ふわふわのファーをイメージしたしっぽがどうなるのかだとか、肉球も存在感があると嬉しいなとか、嬉しすぎていろいろ気になってしまいます。
西尾
クレーンゲーム用の大きいサイズとなると42センチくらいでしょうか。エンカさんがおっしゃっていた点ももちろんですし、そのほかにも表情をどうするかとか、上下をどのように色分けしようかとか、これからいろいろ相談させてください。
―― 立体化に向けて、これからどんなスケジュールになるのでしょう。
西尾
具体的な仕様を決め、サンプルを作って確認していただきます。そこから生産に入って、その後「モーリーオンライン」のプライズとして並びますので、初夏のころにお客さまにお届けできるといいですね。
先ほど申し上げたような細かいところの詰めに加えて、バリエーションをどう作っていくのかも楽しみですね。例えば色違いも可愛いでしょうし、パンの種類の違い、表情の違いなんかもいいですよね。
クレーンゲーム機を飾るポスターのイラストなども楽しみです。応募作品のイラストでは、「ねこっぺ」が舌を出しているイラストと、ちょっとむっとした表情があって、どちらもとても可愛いですよね。
エンカ
実は二つの表情のうち、「ぺ」の方を先に思いついたんです。猫のしまい忘れた舌を描きたくて、そのための吹き出しでした。そこからキャラクターの世界観をいろいろふくらませて、もう一つの「むっ」とした表情が生まれました。「ねこっぺ」は動きたくない、動かない。だから枕にされてしまう。それでも動きたくない。……からの、あの表情です。
―― 「ねこっぺ」のマンガとか、世界観イラストなども楽しそうですよね。
エンカ
ぜひ描いてみたいです!「ねこっぺ」の仲間とか家族もそうですが、飼い主とじゃれあってるシーンも描いてみたいですし、いろいろやってみたいです。
西尾
クレーンゲーム機のポスターに「ぺ」とかあっても、可愛いですよね。
―― それでは改めてエンカさんから、受賞のコメントをお願いします。
エンカ
夢がふくらむ大きなお話ですし、応募総数も聞いて、とにかくびっくりするばかりです。こういうチャンスを企画していただき、高く評価していただいて、心から感謝しています。
「ねこっぺ」は、自分が思う猫の可愛らしさをぎゅっと詰め込んでデザインしました。実際に猫を飼っている人にも、そうでない人にも可愛がってもらえたらうれしいです。今から「モーリーオンライン」に並ぶところが本当に楽しみです。
―― オリジナルキャラクターのチャレンジはこれからがスタートだと思います。イオンファンタジーから、ぜひクリエイターの皆様にコメントをお願いします。
西尾
今回、クリエイターの皆さまといっしょに新しいキャラクターに商品化に向けて取り組むことができました。コンテストに多くのご応募をいただき、ありがとうございます。もちろんこれで終わりではありません。これからも皆さまといろんなキャラクターづくりにチャレンジしていきたいと考えておりますので、そのために様々な環境づくりをどんどん進めていく予定です。
そのためにも、まずは「モーリーオンライン」で「ねこっぺ」を展開していきたいと思います。初夏には皆さまへお届けできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
―― ここで、取材に同席していた西尾さんの上司の方より、思いがけないコメントがありました。
西尾さんの上司
今回のコンテストは、まずは「モーリーオンライン」を軸に考えていました。しかしこれだけ魅力的なキャラクターですから、「ねこっぺ」を実際の店舗である「モーリーファンタジー」などで展開しても面白いかもしれませんね。
西尾・エンカ
ええええ!
西尾さんの上司
「モーリーファンタジー」など当社のアミューズメント施設は日本全国で約430店舗ありますが、そこに「ねこっぺ」を並べていろいろ表現できれば楽しそうです。
エンカ
もしお店に並んだら、ぜったい行きます! 友達みんなで行きます!
―― 担当の西尾さんもエンカさんも、「クリエイター」のメンバーも、誰もが驚くまさかの発言がインタビューの最後に飛び出した。
イオンファンタジーも「クリエイター」としても初めてのプライズ化に向けてのコンテストは、序盤は静かな立ち上がりでしたが、〆切が迫った最終盤にいっきに応募が集まり、クリエイターの皆様の熱意に圧倒される盛り上がりでした。このような夢がふくらむ企画をご一緒できて光栄です。2回目、3回目と進めていければと思いますので、これからの展開にご期待ください!
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