「プロのイラストレーターになるには?」「何ができるようになったらお金をもらっていいの?」と二の足を踏んでいる絵描きの方は多いのではないでしょうか?
YouTubeをはじめ、イラストレーターが活躍できるプラットフォームはここ10年で数多く生まれ、イラストをお金にすることのハードルも下がってきました。「まずはお小遣い稼ぎ」というレベルであれば、今やイラストを描けることはお金に直結するスキルと言っても過言ではありません。
そこで、イラストレーターとしてもVTuberとしても活躍されている絵葉ましろさんとののまろさんのお二人に、一歩踏み出す大切さとイラストのお仕事の受け方についてお話をいただきました。
アマチュアからプロへと一歩踏み出したい方には必見の内容です。ぜひご覧ください。
※この記事は個人間決済アプリ「アズカリ」のPR記事です。記事の最後に本アプリを個人イラストレーターが使うメリットについてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
▽目次
見切り発車が将来を変える。VTuberになったことで「仕事が増えた」
決済アプリ「アズカリ」が個人クリエイターにオススメな理由とは?
自己紹介とこれまでのキャリア
――それではまず簡単な自己紹介をお願いします。
絵葉ましろ:
お絵描き寄生植物系VTuberの絵葉ましろと申します。女の子の見た目をしていますが、頭の上の葉の方が本体です。
活動としては、お絵描き系のメイキング動画を中心に配信をしているんですが、たまに激辛チャレンジをしたりDIYをやってみたり、いろいろチャレンジしています。
YouTube「絵葉ましろのちゃんねる」
https://www.youtube.com/@eva_mashiro
Twitter 絵葉ましろ
ののまろ:
ののまろと申します。YouTubeの「ののまろお絵かきチャンネル」では主にメイキングなどお絵描きに関する情報を発信しているんですが、タブレットなどのレビューをしたりもしています。
普段のイラストレーターのお仕事としては、ライトノベルの表紙イラストやVTuberのイラストを描かせていただいたり、大学の非常勤講師として課題添削などをしたりしています。
YouTube 「ののまろのお絵かきちゃんねる」
https://www.youtube.com/@nonomallo
Twitter ののまろ
――お二人とも、イラストレーターとしてのキャリアはどのくらいなのでしょう?
絵葉ましろ:
11年くらいになります。ただ、イラストレーターは副業としてずっとやってきた感じです。
小さい頃から絵を描くことは好きではあったのですがそれが仕事になるというイメージは全然なくて、受験の時期に絵やデザインで食べていける仕事があるということ知って、そこから美術系の予備校に行って進学して……という感じです。
見切り発車が将来を変える。VTuberになったことで「仕事が増えた」
――ののまろさんは最初からVtuberでいこうと思われていたのですか?
ののまろ:
最初からVtuberになろうと思っていたんですが、立ち絵ができて動く前から「立ち絵制作中です」という感じで、見切り発車で始めました(笑)。設定もそんなに練ってなくて「中の人もいるよ」くらいの感じでしたね。
△ののまろさんの初期の投稿動画(※立ち絵は静止画)
――絵葉さんはどういったきっかけで寄生生物VTuberに?
絵葉ましろ:
絵は副業で描き続けていたんですが、時間がなくて自分の趣味絵が全然描けなくて、マンネリになってしまった時期があったんです。そこで小さいコミュニティでわちゃわちゃしながら絵を描ける場所が欲しいな、と思ったのがYouTubeを始めたきっかけです。
――VTuber活動を始めてから、何か変化はありましたか?
ののまろ:
狙った以上に変化がありましたね。やっていて楽しいし、いろんなことに挑戦したいなという心理面でもすごく余裕ができました。
――プロのイラストレーターとして活動する上でのメリットはありましたか?
ののまろ:
意外と営業ツールとして輝いている印象です。「YouTubeを見て依頼しました」という方もいらっしゃいますし、YouTubeで活動されている方も声をかけやすいのか、そういう方からのお仕事のご依頼もいただけるようになりました。
あと、空いた時間もどうにかして仕事を取ってきて埋めなきゃ……と思わず「営業代わりにYouTubeすればいいよね」と思えるので、メンタル面の余裕にもつながってすごくいいなと感じています。
――動画を見ての依頼というのは法人個人問わずにですか?
ののまろ:
法人個人問わずです。特にVTuberさんの案件はすごく多いですね。
eスポーツキャスターの御影ヤマトさん(@mikage_yamato
— ののまろパーカー&ケーキ予約受付中 (@norinorimaruru) September 17, 2021
)のデザイン担当させていただきました
どうぞよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/RZLV8i2piY
△ののまろさんのVtuberのキャラクターデザイン
――絵葉さんは、Vtuberとしての活動は期待以上でしたか?
絵葉ましろ:
期待以上だと思います。最初の頃はほぼ壁打ち状態でしたが、それでもアウトプットを定期的にするというだけでもすごくいい刺激になっていましたね。
また、Twitterをやっているだけの頃よりも見つけてもらいやすくなりました。多くの人の目に留まって依頼もしていただきやすくなってるのかな、と思います。
あと、動画配信からはその人の性格、人となりが見えたりするじゃないですか。そこを見て依頼を決めたという方も実際にいらっしゃって、やっぱりお仕事は人と人との関係なんだなと実感しました。人がイラストやイラストレーターを選ぶ時の基準は「絵が上手い」だけじゃないんだなと思います。
――確かに、ネットで炎上ばかりしている絵描きさんには、お仕事を頼みにくいですね……
「まず100本出せ、100本出すまでは考えるな」
――これからお絵描き系のYouTube配信を始めたい方に、これはやっておいた方がいいとか、逆にやらない方がいいということはありますか?
絵葉ましろ:
「続けられる仕組みを作る」というのがコツかもしれません。スケジュールとか描くスピードとか、動画コンテンツを出す頻度とか、自分の中の制作サイクルを作るとやりやすくなるような気もします。
ののまろ:
私は2人でチャンネルを運営しているのですが、もう一人の方によく言われるのは「自分が納得できないクオリティでも投稿頻度は維持しなさい」ということです。
私には完璧主義的なところがありまして、「こんなクオリティで世に出せないよ」と出し渋ることがあるんですけど、視聴者が見たいのはそこじゃなくて話の大筋なので出しましょう、と背中を押していただくことが多いんですね。継続させるためには、高い目標をダウンさせる事も大事なんだと思います。
――頑張った割に伸びない動画もあれば、自分ではそんなに……と思っていた動画が伸びることもありますもんね。
ののまろ:
そうなんです。それが「人はそこを見てるんだ」という気付きにもなります。だから「まず100本出せ、100本出すまでは考えるな」という話はありますよね。
絵葉ましろ:
その言葉、私もどこかで見て心がけてます。100本出してスタートライン、って言われますね。
イラストレーターに求められるイラスト以外の技術
――今クリエイターとしてお仕事をする上で必要なクリエイティブ以外のスキルといえば、どんな能力が求められるでしょうか?
ののまろ:
SNSなどで自分の絵をたくさん公開することが一番大事だと思います。Twitterやpixivはもちろん、Tiktokなんかも視野に入れて、いろんなSNSをフットワーク軽く活用してどんどん公開していくのがいいと思います。そうすることで自分が思いもしなかった界隈からお仕事をもらえたりもしますね。
私の場合は、女性向けのライトノベルの分野では全く営業もしていなかったですし、それっぽい絵も描いていなかったんですが、そういったお仕事もいただけるようになったのが意外でした。
絵葉ましろ:
私も「見つけてもらうようにすること」がすごく大事かなと思います。SNSもそうですしYouTubeもそうですし、商業案件だけじゃなく個人案件も含めて、ポートフォリオとして見てもらえるよう置いておくことが大事なのかな、と。
あと、絵描きって技術職なので、絵が上手いことでそういったブランディングをカバーできることもあると思うんですけど、人数も増えていますから、営業やマーケティングもバランスよくやっていくことで技術で補えないことをカバーできたりもするのかな、と思います。
△絵葉ましろさんのpixivFANBOX
△ののまろさんのポートフォリオサイト
イラストを通じて叶えたいことを実現する
――個人から依頼を請ける際に気を付けた方がいい事などはありますか?
絵葉ましろ:
法人案件と違って、相手の背景が分からないという点で心配なことはありますね。納品してドロンされちゃったという人の話も聞きますが、それであまり根掘り葉掘り聞くのも相手を信用していないようで聞きづらいですし、そこに時間や労力を割くのも本意ではないので、そういうところのバランスのとり方は難しいですね。
―― 確かに、個人案件は相手の背景がわからないのが心配なところですよね。今回の記事のPR元である個人間決済アプリ「アズカリ」では匿名での取引ができるので、そういった心配な要素が解消できると良いですね。ののまろさんはいかがですか?
ののまろ:
イラストの発注が初めての方のご依頼の時は苦労しましたね。何に使うかも決まってないしサイズ指定もない、とにかく絵がほしいというご依頼でした。私も話を詳しく聞く前に描き始めてしまって、後になって「もうちょっと大きくしてもらえませんか」と言われてまごついてしまいました。
それ以降は、何に使う絵なのか、どういう段取りで発注すればいいのかをクライアントさんが迷わないように、こちらで項目をまとめたテンプレートを作ってお渡しするようにしています。
―― こういうことをすると取り組みやすいといったことはありますか?
ののまろ:
依頼されるイラストについてイメージしていることがあったら教えていただきたいので、そういう場合は打ち合わせをさせていただくようにしています。
絵葉ましろ:
私も、実際にお話をすることでその方の熱意とかイラストに込めた思いとか、通話の温度感でないと伝わらないこともあると思うので、出来る限り打ち合わせはしたいですね。
それと必ず聞くようにしているのが「どうして私に依頼をしてくださったのか」と「何のための絵なのか、その絵で何がしたいのか」です。
――それを聞くことで、どういうことを判断されるんですか?
絵葉ましろ:
これはたとえ話ですが、人に「窓を開けてほしい」と言われたとします。その人がどうして窓を開けてほしいのかによっては、もしかしたら窓を開ける以外の最適な答えがあるかもしれません。その理由が「寒いから」であれば、何か飲み物をあげたりとかエアコンをつけることもできますし、景色が見たいのであればまた別のことが考えられます。
絵も同じで、その絵で実現したいことを聞くことで「それならこういう方法もありますよ」「こういう色使いの方がマッチしますよ」と提案できることがあるんです。
――ただ言われた通り描くのではなく、依頼者が叶えたい何かを実現させるための絵を描く、ということですね。
絵葉ましろ:
そうですね。多分イラストレーターの方々は息を吸うようにやっていることなのかな、と思います。
絵描きである看板を掲げよう!
――イラストを売るにあたって、これは取り越し苦労だったなと思われたことはありますか?
絵葉ましろ:
自分がこだわったところと周りが見ているところに違いがあることです。自分の中で完成度が高い作品が思ったほど、反応が良くなかったり、瞬発力重視で描いた作品が高評価だったりすることがあります。
ののまろ:
絵描きの方は謙遜される方が多いので「自分なんか……」と思っている方って多いと思うんですよね。
大学生の時に「イラストレーターって、自称したらイラストレーターなんだよ」と言われたことがあったんですが、当時の自分としては「まだ学生だし、そんな、イラストレーターだなんておこがましい」と思いました。
ですが実際名刺に「イラストレーター」って書いてもみんな「あ、イラストレーターさんなんですね」って言ってくださるし、別に炎上もしないし。イラストを公開することもそうですけど、心配し過ぎだったなあと今は思います。
――自分がイラストレーターとして通用するかは自分が決めることではなく周りが決めることですから、引っ込んでいても仕方ないんですよね。
絵葉ましろ:
私も、看板を掲げることは大事だと思います。ハンドルネームを用意するだとか連絡先を公開するだとか制作実績をまとめておくだとか、依頼したい人が依頼しやすいように整えておくことは早いうちからしておいた方がいいと思います。
初めてお仕事のご依頼が来たときは「自分の絵にお金を払おうなんて人がいる」ということが衝撃的だったんですよね。自分が見た自分と他人から見た自分が違うということはあるので、看板を掲げることも怖がらなくていいのかな、と思います。
――絵葉さんも最初は「自分の絵にそんな値段付けて大丈夫?」とか思われました?
絵葉ましろ:
思いましたね! でもそれを言ってしまうと自分の絵を評価してくださった相手に失礼なので、「ええ、そのお値段でお請けできますよ」くらいの感じでプロ感出していきましたね(笑)。でもそれも看板を掲げていないとなかったことなので、やっぱりまずは看板を掲げることですね。
――掲げた上で、掲げちゃった以上はビクビクせず胸を張ってお金を頂戴して、その分の価値のある絵でお返しする、ということですね。
絵葉ましろ:
まさしくその通りだと思います。
ののまろ:
うんうん。
決済アプリ「アズカリ」が個人クリエイターにオススメな理由とは?
イラスト制作を趣味にしていて、将来は「お小遣いを稼げたらいいな」と思っている方は多いのではないでしょうか?絵葉ましろさんとののまろさんが言うように、「看板を掲げる」ことが一歩です。
昨今では様々なクリエイター向けのサービスが登場していますが、その中でも「アズカリ」という決済アプリはクリエイターが安心して使える機能があります。
▽個人間決済サービス「アズカリ」とは?
未払いやドタキャンなどの取引トラブルを防ぐ
「アズカリ」は個人間での決済をスムーズに行うためのアプリです。作品を納品するまでの間「アズカリ」が依頼者から作品の代金を預かってくれるので、未払いやドタキャンなどの取引トラブルを防いで安心して売買ができます。
匿名で取引できる
アズカリを介して取引を行うため氏名や銀行口座などの個人情報を相手に伝えず匿名での取引が可能。グッズ販売に使える匿名配送や約束メモ(取引内容のメモ)機能で安全な取引をサポートします。万が一、相手のSNSアカウントが削除・凍結されても取引メッセージ機能で音信不通の心配無用。既読・未読も確認できます。
絵葉ましろさんとののまろさんの「アズカリ」のここが凄い!
今回インタビューを受けてくださった絵葉ましろさんとののまろさんが、イラストで収益を得る活動を始めたいイラストレーターのための解説動画を作ってくれました。心構えから具体的なアクション、「アズカリ」の使い方までを詳しく教えてれますので、こちらもぜひご覧ください!
絵葉ましろさん「一言で言うとメルカリ! それくらい操作が簡単」
メルカリのごとく誰でも手軽に使えるサービスです。匿名で取引できて、クレジットカードだけでなくコンビニ決済など支払い方法も選択できます。クラウドソーシングにありがちなプラットフォームごとの相場感もないので、自分にあった金額設定ができるのが嬉しいです。
また、手数料も3.3%(15,001円以上の取引の場合)と類似サービスと比べても安く、現物の匿名配送ができるのも便利です。色々な取引の可能性がある中、創作や活動の幅を拡げられる良いサービスだと思います。
ののまろさん「約束メモ機能が便利! 不安を無くして絵の制作に集中できる」
アズカリには納期や金額、制作内容等を「約束メモ」(テロップ:=取引メモ)という形でまとめて、お互いが条件を確認してから依頼を進められる仕組みもあります。
取引メモに書いたものを依頼者が同意して初めて、制作が開始されるので、お金やお互いのやり取りの不安もなく、作業に集中できます。
編集・聞き手:いちあっぷ編集部
文:いしじまえいわ
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