キャラクターの表情を描くときに「口だけで喜怒哀楽を表現している」なんていうことはありませんか?
今回はイラストレーターのshoriさんが教える、表情の描き方講座をご紹介します。キャラクターの表情に影響を与える「顔の筋肉の動き」を考えながら学ぶことでいきいきとした表情作りができますよ。
SETP1:素材を作る
では、表情のパーツとなる「目」「眉」「口」の作り方を関連する筋肉と合わせてご紹介します。
STEP2:パーツを組み合わせて表情のパターンを覚える
では、「喜」「悲」「怒」「驚」といった頻出の感情表現をパーツの組み合わせ方と筋肉の動き方をセットで解説します。
記事の最後には、shoriさんの解説動画も掲載しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
SETP1:素材を作る
表情の素材となる、目、眉、口のパーツを作ります。
驚いた目
まず、目を一回り大きくします。白目を大きく、まぶたが持ち上がるようにします。
逆に、まぶたを下げると「特別な表情」になります。筋肉が緩んでいるので、リラックスしている表情としても使えます。
完全に閉じた目
頻出パターンのひとつです。瞳の大きさに沿って制作しましょう。
眉毛
眉毛の形は目の周りの筋肉と、額の筋肉の変化によって作られています。額の筋肉が上に上がると、眉毛の内側も一緒に持ち上がります。
眉間にしわが寄ると、眉毛の内側が目に近づきます。
このように、目と眉が大きく変化する場合は怒ったり、泣いたりなど感情が表に出る表現として使われます。
口
様々な表情により大きく変わりやすいパーツです。
笑う時やポジティブな感情を抱く時は、口角が上に引っ張られます。
逆に、ネガティブな感情を抱くときは広角が真下に引っ張られます。
STEP2:パーツを組み合わせて表情のパターンを覚える
では作ったパーツを組み合わせ、表情の種類を作ってみましょう。感情によって顔の筋肉がどのように動くかを意識しましょう。
喜
「喜」の表情では頬に向かって口角を上げる筋肉の「大頬骨筋」が、大きく影響しています。満面の笑みはこの筋肉の動きによって頬が押し上げられ目の形が変わると考えると良いでしょう。
悲
「悲」の感情表現には口角下制筋(別名:オトガイ三角筋※)という口角の上げ下げに関わる筋肉が関わり、ネガティブな感情を出すように、口角が下がります。
※動画、本講座では三角筋と称しています。肩の付け根にある三角筋とは異なります。
悲しさがエスカレートして泣くときは笑筋という筋肉が口を左右に引っ張るので口角が真横に広がります。
同時に目の周りの眼輪筋にギュッと力を入ることで、目の形が変わることもあります。
怒
怒りの表情の特徴は、眉間に力が入る点です。力が入ると、しゅう眉筋の動きによって眉間にしわが発生すると共に目の形も変化します。
驚
驚きは、まぶたと額が上に引っ張られることで表現できます。上眼瞼挙筋がまぶた(瞼)を持ち上げ、前頭筋がおでこ(額)を引っ張り上げます。
メイキングを見たい方は 動画でチェック!
こちらの動画では、イラストを実際に描いている様子も多数収録されています。
各パーツの具体的な描き方を見られる貴重なチャンスです!キャラクターがぐっと魅力的になる、豊かな表情。ぜひこの機会にマスターしてみてください。
表情の描き方講座 by shori | |マンガ・イラストの描き方解説Palmie(パルミー)
※記事を一部修正致しました。
【クリエイター紹介】
shori